【広瀬隆雄氏】バブル崩壊前に知っておくべき相場の天井の予兆

株式投資

日々の仕事や資産形成、本当にお疲れ様です。

現在の米国市場は歴史的な強気相場の終盤かもしれないという長年ウォール街で活躍し、市場の機微を知り尽くした広瀬隆雄氏から非常に強い警告が発せられいます。

それは、2022年10月、株式市場が大底だった頃にピンポイントで的中させた「買って、買って、買って」というツイートとは真逆のメッセージでした。

今回のメッセージは、「売って、売って、売って!」です

この強い警告は、広瀬氏が「そろそろバブルが弾けてもおかしくない」と考えている可能性を示唆して、「歴史を紐解けば全てのブームは終わる。全てのバブルも終わりが来る。金儲けはそんなに甘くないよ」と厳しく忠告しています。

このメッセージをユーチューブ登録数20万人以上のばっちゃまさんが広瀬氏考えを10月18日投稿の動画で発信をしていました。私たち個人投資家にとってとても有益になる内容でしたので文字としてこのブログで記事にしておこうと思います。

投資に「必ず」はありませんので全て鵜呑みにするということではなく1つの意見として参考にすることは重要だと考えています。

ですので本日は、この広瀬氏の教えに基づき、私たちが強気相場の天井で具体的にどのような現象に警戒すべきか、そして大切な資産を守るための「基本ルール」について、広瀬氏の考え方を簡潔にまとめて解説しますので投資の参考にしてみて下さい。

ということで今回は「広瀬隆雄氏が語る相場の天井の予兆」についてです。

【この記事をみて分かること】
・「エブリシング・バブル」の危険性
・天井は「景気絶好調」の裏で静かに形成される
・市場の熱狂と技術的な警告サイン
・AI株と信用リスク:バブル崩壊の予行演習
・天井相場で資産を守るための広瀬氏の教え
・まとめ

差をうみ出す投資ツール】
初心者でも使いやすいmoomoo証券アプリ

・バフェット銘柄を簡単にチェック可能
・ヒートマップで市場動向を一目で確認
・豊富な分析ツールを無料で使い放題!

\moomoo証券のダウンロードはこちら/

「エブリシング・バブル」の危険性

現在、広瀬氏は、株、金、不動産、仮想通貨など世界の様々な資産が全て同時に価値を上げる「エブリシング・バブル」の様相を呈していると指摘しています。

全ての資産が上がる状態は投資家にとって心地よいものですが、どれか一つでも状況が怪しくなり下落に転じれば、その影響が連鎖的に他のアセットクラスにも波及する「連鎖的なリスク(コンテイジョン・リスク)」が高まっている状態です。

■特定銘柄への具体的な警告

広瀬氏は、具体的な銘柄を挙げた絵文字と共に、「売って、売って、売って」の警告を発しています。

特に、D-Wave・Quantum・IonQのような量子関連銘柄、またはAIを活用した計算インフラを提供するNebiusといった、「チャラチャラした銘柄で急騰してきたような銘柄」が痛い目に遭う時に、広瀬氏がこのようなツイートを出すことが多いと解説されています。これらの銘柄を保有している投資家への「今後気をつけろよ」という強いメッセージが込められていると考えています。

■Dウェイブ・クワンタム【QBTS】

Yahoo Financeより 10月29日チャート

■イオンキュー【IONQ】

Yahoo Financeより 10月29日チャート

また、広瀬氏が常におっしゃっているのは、「株というものは、恐怖でゲロ吐きながら買うものだ」という原則です。しかし、現在の市場は明らかに「恐怖で満ちた」状況ではない、という点も注目すべきだではないでしょうか。

天井は「景気絶好調」の裏で静かに形成される

相場の天井を知るうえで、広瀬氏は1970年代から80年代に活躍した投資レターの著者、ジョセフ・グランビルの教えを引用しています。

「強気相場は昼間、表玄関の呼び鈴を鳴らして訪問するようなことはしない。みんなが枕を高くして寝ている隙にこっそり忍び込んできて、立ち去る」

天井は、誰もが「いよいよ来たか」と警戒している時ではなくて、投資家が最も安心し、油断している隙をついて、静かに形成されると言っています。

■景気指標が全て良好な「パラドックス」

広瀬氏が相場の終盤で最もよく見られる現象として指摘するのは、ファンダメンタルズ(実体経済や企業業績)が極めて良好であるにもかかわらず、株価が上がらなくなるという状況です。

強気相場の終盤では、GDP、失業率、ISM景況指数、S&P500採用企業のEPS(一株当たり利益)など、全ての指標が良好に見えます。誰もがこの良い状態が続いて欲しいと願う中で、株価だけはもう上値を追わなくなってしまい、気づかぬうちにチャートが「三尊天井」のような下落を示唆する形になっていることがよく見られると述べていました。

■株価の先見性がリスクを織り込む

なぜ実体経済が好調なのに株価は崩れるのでしょうか?その理由は、株価には先見性があるからです。

株価は、現在の足元の業績を見ているわけではなく、通常、2年先(あるいはそれ以上)の業績や景気を敏感に織り込むと言われています。

つまり、今、発表されている経済データがいくら良好でも、株価はすでに「その先の将来」、例えば2年後の景気後退や業績の減速を見通し、静かにそれを織り込み始めているわけです。

したがって、私たち投資家は、経済や企業業績といったファンダメンタルズだけを見て安心するのではなく、必ずチャートを併用し、普段から「上昇トレンドは崩れていないか」ということをチェックしておく必要があるのではないでしょうか。

市場の熱狂と技術的な警告サイン

相場が天井に近づいていることを示す、投資家のムードや技術的なサインにも警戒が必要だと広瀬氏は言っています。

■楽観論の蔓延が示す危険

広瀬氏は、市場全体に楽観論が蔓延している状態を明確な警鐘サインとして挙げています。

1.識者の意見の強気での一致:新春株式座談会のような場で、専門家や指揮者たちが口を揃えて楽観論ばかりを出し、全員の意見が「強気」で一致する状況。

2. 一般への浸透:通勤電車の広告に「投資」の文字が踊り始める。

3.普段無関心な友人からの投資話:普段、投資に全く関心がなかった友人や知人との会話で、突然投資話が出るようになる。

これらのサインは、市場の熱がピークに達し、これ以上相場を押し上げる新規の買い手が尽きる直前の状況を示唆しています。

■市場の幅の狭まり(テクニカル警告)

相場の天井では、技術的な警告サインとして、市場の「幅」が狭まると広瀬氏は言っています。

1.新高値銘柄数の頭打ち:市場全体で史上最高値を更新している銘柄の数が頭打ちになる。

2.ごく一部の企業による牽引:ごく一握りの大型企業やテーマ株(例:AI関連)だけが無理やり相場全体を牽引するようなパターンがよく見られます。この「幅の狭い上昇」は、市場の健全性が失われている証拠です。

投資に「絶対」はありませんが、上記をチェックはしておくにこしたことはないかと思います。ぜひ参考にしながらご自身の投資に活かして下さいね。

AIで先読みをしませんか」
ほったらかし投資術で効率的に資産形成!

・運用を自動化して、手間なしの資産運用
・40以上の先行指標分析で、市場動向予測
・月1回程度の頻度で投資配分が自動で調整

\FOLIO ROBOPROの口座開設はこちらから/

AI株と信用リスク:バブル崩壊の予行演習

広瀬氏の言葉ではなりませんが現在の市場で最も警戒すべきテーマの一つが、AI関連株のバブル化ではないでしょうか。

■2000年ドットコム・バブルとの類似

JPモルガンのCEOジェイミー・ダイモン氏や、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏でさえ、AI株がすでにバブルに突入している、あるいはその中にあると見ています。

現在のAI株のバリュエーションは、2000年頃のドットコム・バブルを思い起こさせるほど、市場最高水準に達しています。

ローゼンバーグ・リサーチの創業者は、バブル崩壊時のリスクについて、「バブルは思った以上に長く続くが、横ばいで終わることはない。上がる時はエスカレーター、落ちる時はエレベーターだ」と述べています。もしポートフォリオが急成長企業に偏っていると、バブル崩壊時に大きな損失を被るリスクがあります。

■ゴキブリの法則が示す見えないリスク

表面に見える問題の裏側にある、見えない信用リスクにも注意が必要です。

大手自動車関連企業などの破綻が信用リスク拡大の警戒を呼び起こし、市場は神経質になっています。JPモルガンのダイモンCEOは、破綻事案に言及した際、「ゴキブリを1匹見つけたら、多分他にもいるものだ」と述べています。これは、表面化している問題は氷山の一角であり、水面下にはさらに多くの信用リスクが潜んでいる可能性を示唆しています。

天井相場で資産を守るための広瀬氏の教え

私たち投資初心者が、市場の熱狂の中で大切な資産を守るために、広瀬氏が強調するのは「基本ルール」を徹底することです。

■ルール厳守こそが成功の鍵

広瀬氏の教えによれば、資産形成に失敗する最大の理由は、外部環境や運ではなく、自分自身がルールから逸脱したことにあります。投資のプロは「本当に正しい行動を取れているか」と毎日問いかける自己規律を求めています。

■資産形成のための具体的な「仕組み」

特別な金融知識や高度な投資スキルは不要です。必要なのは、以下の通り、自動的に貯める仕組みと、広く分散されたシンプルな投資先を選ぶことです。

1.強制貯蓄の仕組み化:毎月、毎年、意識せずとも積立が続くよう設定し、生活の中に組み込むことが、本当の意味でのいい習慣です。イデコや積立NISAなどの節税メリットのある制度をまず活用しましょう。

2.分散の徹底(日本株偏重の危険):世界市場のたった5%しか占めていない日本株だけに全額投資する行為は「落第」です。

3.理想的な分散投資:全世界株インデックスや、世界市場の6割以上をカバーしている米国株全体に投資する商品が、十分な分散になります。

4.レバレッジの回避:レバレッジ(借金して大きな取引をすること)やレバレッジETFは、失うスピードが速いため、多くの初心者には向いていません。安易に手を出すのは危険です。

まとめ

私たちは今、強気相場の終盤にいるかもしれないという広瀬氏の警告を受け止めつつ、市場の熱狂に惑わされない冷静さを保つ必要があります。

バブルはエスカレーターで上がり、エレベーターで落ちる。

相場の天井サインを理解することは、天井で「売る」タイミングを見計らうこと以上に、ルールから逸脱していないか、ポートフォリオが健全に分散されているかを確認する絶好の機会を与えてくれます。

改めて自身の投資ルールとポートフォリオを点検し、自動的に資産が積み上がる「仕組み」を忠実に実行し続けることこそが、最も失敗の少ない資産形成の道であることを忘れないでください。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

※moomoo証券アプリより

口座開設がまだの方はこの機会にぜひ!

\moomoo証券のダウンロードはこちら/

プロフィール
このブログの運営者
セカユタ

サラリーマンをしながら副業や投資をして資産形成中。
主に米国株を中心とした資産形成の基礎知識や市場の現状についてまた節約や副業についての情報も一部ですが発信しています。
読んでいただく方には資産最大化の参考になれば幸いです。

ぜひフォローをお願いします!
スポンサーリンク
株式投資

※当ブログではアフェリエイトによる広告を掲載しています※