2023年12月のFOMCで利下げが話し合われたとのことが分かったことで今後の株式への影響が期待できるよになり金利が高いために今まで日の目をみてこなかった小型グロース株に注目が集まってきました。
そんな中で小型グロース株にまとめて分散投資ができるETFが大きく上昇してきています。ですのでこの機会にVBK(バンガード米国スモールキャップ・グロースETF )の現状を解説していこうと思います。
ということで今回は「小型グロース株ETFのVBK」についてです。
【この記事をみて分かること】
・VBKとは
・基本情報
・株価について
・組入銘柄
・過去10年の配当実績
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VBKとは
正式名称はバンガード小型株グロースETF(Vanguard Small-Cap Growth ETF)で米国籍のETF(上場投資信託)でCRSP USスモールキャップ・グロース・インデックスに連動する投資成果を目指しています。
過去5年間の売上高の年平均成長率が15%以上かつ米国に本社を置く小型企業の約280銘柄から構成される指数で四半期ごとにリバランスされているのが特徴です。またスモールキャップグロースの場合はインカムゲイン(配当など)に期待せずにキャピタルゲイン(売買益)を狙いに行くETFといえます。
注意点として時価総額が小さいために市場全体の動きの影響を受けやすいという特性があり、将来の成長が期待される企業であるため業績の悪化リスクも高くあるので購入時期を見極める必要があります。
基本情報
ティッカー | VBK |
名称 | バンガード小型株グロースETF |
運用会社 | バンガード |
ベンチマーク | CRSP USスモールキャップ・グロース・インデックス |
銘柄数 | 287 |
投資対象 | 時価総額が10億ドル未満で過去5年間の売上高の 年平均成長率が15%以上の米国に本社を置く企業 |
経費率 | 0.07% |
配当月 | 年4回 3/6/9/12月 |
直近配当利回り (ブルームバーグ) | 0.56% |
設定日 | 2004年1月30日 |
前述もした通りでベンチマークはCRSP USスモールキャップ・グロース・インデックスで米国に本社を置く小型企業の287銘柄(2023年12月現在)から構成されるETFになります。
経費率は0.07%とさすがバンガード社と言えるほど低い設定にはなっているのではないでしょうか。またブルームバーグで直近配当利回りは0.56%となっていてこちらも前述しましたがキャピタルゲイン(売買益)を狙うETFとなっています。
では早速ですがキャピタルに影響する気になる株価を次章でみていきますね。
株価について
【株価】
237.55ドル(2023年12月16日現在)
【トータルリターン】
3ヶ月:6.32%
3年:-1.94%
5年:9.37%
上記の直近1年のチャートをみると2023年11月に底をついてそこから急反発していますね。また前回2023年9月の高値である231ドル付近は越えて2023年7月の年初来高値の239ドルまで急速に戻ってきました。
年末はタックスロス・セリングがありますので多少の調整がある可能性はありますが利下げが期待できる中ではありますのでここからさらなる上昇に期待したいところですよね。
では次章では組入銘柄をみていこうと思います。
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組入銘柄
上記銘柄は2023年12月16日現在のデータです。
1位:タルガ・リソーシズ(1.00%)
2位:PTC(0.89%)
3位:デッカーズ・アウトドア(0.84%)
4位:アクソン・エンタープライズ(0.78%)
5位:バーティブ・ホールディングス(0.72%)
※銘柄名をクリックするとブルームバーグで詳細情報を確認できます
■セクター比率
【上位5セクター】
1位:資本財(28.17%)
2位:金融(22.20%)
3位:不動産(20.30%)
4位:一般消費財(8.18%)
5位:生活必需品(6.46%)
EPIやEMWは1位は金融で約40%でしたがEPHEは資本財が28.17%で金融が22.20%でこの2セクターで分散しているのが違う点になるようです。
また上位5セクターで85.31%ですのでほぼこのセクターで構成されていると捉えて間違いないのでしょうか。バランスが取れていて偏りがないのでこの点は安心材料にはなるのではないでしょうか。
それでは次章で配当について解説してきますね。
過去10年の配当実績
年度 | 配当金(ドル) | 利回り(%) |
2022年 | 1.71 | 0.71% |
2021年 | 1.59 | 0.66% |
2020年 | 1.48 | 0.62% |
2019年 | 1.38 | 0.63% |
2018年 | 1.28 | 0.64% |
2017年 | 1.19 | 0.58% |
2016年 | 1.11 | 0.61% |
2015年 | 1.04 | 0.57% |
2014年 | 0.98 | 0.54% |
2013年 | 0.91 | 0.55% |
平均 | 1.27 | 0.61% |
上記は2013年〜2022年の年間実績をまとめたものになりますが着実に年間配当は増配傾向にありました。VBKの特性上で大きくインカムを狙うというよりもおまけとして考える程度でいいのではないでしょうか。とはいえですが増配してきている点はとてもいいなと感じますよね。
検討の際には参考にしてみて下さい。
VBKについてのまとめ
今回は小型グロース株にまとめて投資ができるVBKについて解説してきました。
株価チャートからも2023年11月に底を打ってから急反発をしてきていてさらに今後は利上げが終了した可能性を考えると利下げ時にさらに上昇も期待ができるのではないでしょうか。また配当については増配傾向になる点も検討材料として参考になります。
たぱぞうさんもVBKの紹介をした際に「小型グロース株への投資を主眼にしたETF」と仰っていてまさに特徴になりますが組入銘柄には多くの方が知っているような有名企業は入っていなかったですよね。だからこそ個別銘柄での投資が難しいと考える場合にはVBKでキャピタル狙いで検討してみるのもいいのではないでしょうか。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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