米国高配当ETF VYM・SPYD・HDV どれを選ぶ?【2025年7月版】メリット・デメリットを徹底解説

ETF

多くの方が憧れる配当金生活。その夢のような生活に近づくためにも高配当株はとても魅力的ですよね。ですが日々の生活を考えると安定性も必要になるかと思います。両方を叶えてくれるのが高配当ETFになります。

ですので高配当ETFの中でも歴史があり、多くの方が中・長期で保有をしていていて御三家と言われているVYM・SPYD・HDVの直近での情報をまとめてみました。

保有されている方は現在地の確認をしてもらい、まだの方はこれからの検討材料に最後まで読んでみて下さい。

ということで今回は「高配当ETF御三家の現在地」についてです。

【この記事をみて分かること】
・基本情報
・株価について
・組入銘柄とセクター比率
・配当実績
・メリット・デメリット

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基本情報

ティッカーVYMSPYDHDV
名称バンガード・ハイディビデンド・イールドETFSPDR ポートフォリオ S&P 500iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF
運用会社バンガードステイト・ストリートブラック・ロック
ベンチマークFTSE ハイディビデンド
イールド・インデック
S&P 500 高配当指数モーニングスター配当フォーカス指数
銘柄数5857775
投資対象配当利回り比較的高い大型株S&P 500 高配当指数の価格と利回りの
パフォーマンスに対応する
投資結果を提供することを目指しています。
財務健全性と配当利回りの高い企業
経費率0.06%0.07%0.08%
配当月年4回 3/6/9/12月年4回 3/6/9/12月年4回 3/6/9/12月
直近配当利回り
(Bloomberg)
2.66%
(10年平均 3.20%)
4.72%
(10年平均 4.63%)
3.13%
(10年平均 3.74%)
設定日2006年11月16日2015年10月22日2011年3月31日

【運用会社】
VYM:バンガード
SPYD:ステイト・ストリート
HDV:ブラック・ロック

■バンガード
顧客(ファンド保有者)主体の低経費率のインデックスファンドやETFが多く長期のインデックス投資を目指す個人投資家におすすめ。VYMの他でも人気のVTI・VOOなどがあります。

■ステート・ストリート
SPYや特定の指数や商品に特化した運用会社です。、ETFのパイオニアとして知られていて、S&P500に連動するETF「SPY(SPDR S&P 500 ETF)」は、純資産残高で世界最大となっています。

■ブラックロック
世界最大の資産運用会社でアクティブ運用、インデックス運用、オルタナティブ投資など、幅広い運用戦略と商品を提供しています。人気のiシェアーズシリーズなどがあり、豊富な選択肢から最適な商品を見つけることができます。

3社ともにですが世界最大級の運用会社になっていて、その中でも人気の高配当ETFになっています。

【銘柄数】
VYM:585社
SPYD:77社
HDV:75社

比較すると分散という観点では断然にVYMの銘柄数が多くなっています。

ですが集中という観点でみるとSPYDやHDVですよね。どちらにもメリット・デメリットがありますが中・長期保有を前提に考えると分散がさているかや経費率などを検討されるといいのではないでしょうか。

【経費率】
VYM:0.06%
SPYD:0.07%
HDV:0.08%

運用会社の特徴でもお伝えしましたがバンガード社は低経費率のインデックスファンドやETFを運用しています。そのためかVYMが一番低い設定になっています。

とはいえSPYD・HDVも劣らずともいえる経費率の低さですので中・長期保有にも安心できるのではないでしょうか。

【直近配当利回り】
VYM:2.66%
SPYD:4.72%
HDV:3.13%

上記はブルームバーグのデータから抜粋しています。詳しくは後述もしますが年間配当利回りの10年平均でみてもSPYDが圧倒的に高いことが分かります。

配当狙いで検討したい方にはSPYDがおすすめになりますよね。この後に株価の推移や比較、セクター比率なども見ていきますので総合的にぜひ比較をしておこうと思います。

株価について

■VYM

Yahoo Financeより

【VYM株価】

135.01ドル(2025年7月3日現在)

■SPYD

Yahoo Financeより

【SPYD株価】

43.43ドル(2025年7月3日現在)

■HDV

Yahoo Financeより

【HDHDV株価】

118.99ドル(2025年7月3日現在)

■各期間ごとのトータルリターン

【5年比較】

Googlefinanceより

5年でみるとトータルリターンはVYMが圧倒的でした。

その次にSPYDで僅差になりますがHDVがとの次になっています。

【1年比較】

Googlefinanceより

直近1年でみると、またしてもVYMが1位でその次はHDVとなり僅差でSPYDという順位になっていました。

【年初来比較】

Googlefinanceより

そして最後は年初来でみるとHDVが1位でその次が僅差でVYMでなんとSPYDはマイナスリターンになっていました。

切り取る期間で変わりますが比較的に安定しているのがVYMになります。株価推移およびリターンを考えるとVYMが良さそうですよね。ですが年初来でみるとHDVがアウトパフォームしてきています。

米国市場の不透明性や景気後退リスクなどがある中ですので3つの中で一番ディフェンシブよりなHDVが上がってきているのかと考えられます。

個人的にも3つとも保有していますので今後もチェックしていこうと思います。

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組入銘柄とセクター比率

■組入れ銘柄

【VYM】
時価総額加重型のため、大型・安定企業が上位に来やすくなります。また高配当かつ成長性のある銘柄が多くバランス型で、業種も分散されていて組み入れ比率に極端な偏りがないのが特徴です。

まとめると長期保有向けで「守りと攻めの中間」的な構成といえますよね。

【SPYD】
S&P500から高配当上位80銘柄を選定していて、均等加重のため小型から中型の高配当企業も含まれやすくなります。またエネルギー・不動産・公益事業の比率が高いため、ボラティリティは高く、減配・株価下落リスクもあるのが特徴となっています。

まとめると配当利回りは高いが質より量の傾向があるといえます。

【HDV】
財務健全性スクリーニングで財務優良な企業のみを選定がされているのが特徴です。ですがセクターの偏りあり(ヘルスケア・エネルギーに集中)減配リスクは低いが、構成銘柄は変動しやすいようです。

まとめると質を重視した配当投資に向く設計になっているといえます。

■セクター比率

VYMSPYDHDV
順位セクター比率セクター比率セクター比率
1金融21.10%不動産23.60%ヘルスケア21.84%
2資本財13.60%公益事業18.22%エネルギー21.81%
3ヘルスケア12.30%金融14.94%生活必需品19.72%
4テクノロジー11.20%生活必需品14.78%テクノロジー9.11%
5生活必需品10.60%エネルギー7.26%公益事業8.95%
6一般消費財10.30%ヘルスケア6.50%一般消費財5.24%
7エネルギー8.20%通信4.27%金融5.08%
8公共事業6.60%一般消費財4.20%通信3.97%
9通信4.10%素材4.20%資本財2.52%
10素材2.00%資本財2.02%素材1.36%

【VYM】
・分散性が高く、セクターの偏りが比較的少ない
・成熟企業が多く、安定した配当を狙う設計

他2つのETFに比べて銘柄数だけではなくてセクターに偏りがありません。さらに特定の業種や企業に依存せずに大型の成熟企業を幅広く網羅できています。

ですがHDVのように財務条件でのスクリーニングは行わず、高時価総額の成熟企業が多いため、自然と安定企業が上位を占めています。

【SPYD】
・エネルギーや不動産の比率が高めのため高配当
・配当利回りは高いが、ボラティリティも大きい

配当狙いの戦略に合致しています。一方では市場環境が悪化した場合には、これらのセクターに偏るため下落リスクも伴うので注意は必要ですね。

【HDV】
ヘルスケアやエネルギーへの偏りが強い
安定志向のポートフォリオ

ヘルスケアは景気に左右されにくく、景気後退時にも業績が安定しやすく、エネルギーは配当が狙えるのが大きな特徴です。

ですが政府の医療政策の影響を受けやすく、エネルギーはボラティリティが高いことは理解しておくといいと思います。

配当実績

VYMSPYDHDV
年度配当金(ドル)利回り(%)配当金(ドル)利回り(%)配当金(ドル)利回り(%)
2024年3.503.13%1.864.76%4.124.03%
2023年3.483.12%1.834.66%3.893.82%
2022年3.252.90%1.984.72%3.723.68%
2021年3.103.38%1.554.70%3.514.00%
2020年2.913.11%1.634.16%3.573.65%
2019年2.843.64%1.755.13%3.213.80%
2018年2.653.09%1.624.32%3.103.43%
2017年2.403.17%1.424.08%2.953.59%
2016年2.213.30%1.515.17%2.703.68%
2015年2.153.13%2.883.76%
平均2.853.20%1.684.63%3.363.74%
インカム投資ポータルより

それぞれのETFの過去10年の配当実績確認していますがなんとVYMは10年間連続で増配をしていて、HDVは2021年に減配していましたが基本的に増配傾向にありました。

そしてSPYDについては多少の波はありますが10年平均で唯一4%超えとなっています。配当狙いでの保有であればSPYDですがVYM・HDVは今後の増配には期待できるのではないでしょうか。

個人的には配当狙いであれば株価も比較的に購入しやすいためSPYDがいいと考えていますがみなさんはどうお考えになりますか。

メリット・デメリット

1. VYM(Vanguard High Dividend Yield ETF)

【メリット】
・多くの高配当株に分散投資
米国の大型株を中心に、安定的に高配当を出す企業に投資

・手数料が低め
手数料が3つの中で一番的低い設定

・バランスの良さ
成長性と安定性の両方を持つ企業に分散しているため中・長期保有向き

【デメリット】
・高配当株に偏向
株価については成長性は限定的な可能性あり

・株価変動リスク
市場全体の動きによる株価の変動に左右されやすい

2. SPYD(SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)

【メリット】
・高配当を重視
S&P 500の中から高い配当利回りの企業を選んでいるため高い配当に期待

・米国市場の代表的な大型株に投資
VYMほどではないが広く分散されていて安心

・株価がリーズナブル
株価は3つの中で一番的買いやすい価格

【デメリット】
・景気悪化時に配当が減る可能性
企業の業績悪化により、高配当だが減少するリスクあり。

・株価の上昇余地は限定的
高配当株は成長よりも配当重視の企業が多い

3. HDV(iShares Core High Dividend ETF)

【メリット】
・高配当で安定した企業に投資
利益の安定した企業を選ぶ傾向があり、リスクが比較的低い。

・銘柄数が適度に分散されている
VYMほどではないが広く分散されていて安心

・ディフェンシブ
景気後退時や市場が不透明なときも比較的安定

【デメリット】
・成長株が少ない
安定性重視のため、株価の伸びは限定的。

・配当利回りが変動するリスク
経済状況の変化により配当金が減る可能性。

本日は3つの米国株高配当ETFについて直近のデータをまとめてきました。

個人的にですが3つともの保有していて、配当重視でSPYDを一番多く持っています。続いては分散が一番できていて成長を見込めるVYMで最後はディフェンシブなHDVになっています。

みなさんはどのようにお考えですか?

配当は日々の生活も豊かにしてくれますのでまだの方はぜひ保有を検討してみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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プロフィール
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セカユタ

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