日本では芸人で有名なFIREを達成した厚切りジェイソンさんが積立一択でいいとまでいうETFを今回はご紹介します。
※FIRE(Financial Independence, Retire Early)とは「経済的自立」または「早期リタイア」
ちなみに厚切りジェイソンさんが一択でいいというこのETFはアメリカを丸ごと買えるVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)のことです。
売買益と配当ともに狙っていけるVTIはポートフォリオのコアになり得る商品なのでチェックしておいて下さい。

ということで今回は「全米ETFのVTI」についてです。
この記事では最新のVTI情報が入手できますので購入されている方もぜひ読んでみて下さいね。
ETFとは

VTIの解説の前にまずはETFとはどんなものなのかをご説明。
理解してるという方はこの章は飛ばしていただいても大丈夫です。
ちなみにETFは「Exchange Traded Fund」の略。
日本語では「上場投資信託」となります。
分かりやすくいうと上場をしている投資信託ですね。
【特徴】
1.S&P500などの株価指数に連動
2.分散投資が可能
3.株式同様にリアルタイム売買が可能
4.信託報酬が安い
✓S&P500などの株価指数に連動
ETFはアメリカだとS&P500や日本だと日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)等の指数に連動して運用される投資信託の一種です。
指数に連動しているので投資信託と同様に1銘柄ではなくて複数社へ投資が可能。
✓分散投資が可能
指数連動のため複数社への投資を自動で行ってくれるので分散が可能になります。
1社への集中投資は株価変動に資産が影響を受けやすいので安全と言えますね。
✓株式同様にリアルタイム売買が可能
投資信託はファンドごとに違いがあり、注文して約定(購入決定)までに数日かかります。
ETFは取引所が開いている時間帯はリアルタイムで注文が可能。
✓信託報酬が安い
全てのETFが投資信託より安い訳ではなりませんのでご注意下さい。
ですが投資信託に比べて信託報酬が安い傾向があります。
今回ご紹介するVTIは上記のようなETFになります。
ぜひ特徴を覚えておいて下さいね。
ではVTIの解説を進めていきますね。
VTIとは

まずは正式名称ですが「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」になります。
連動する指数については「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」。
この指数は米国株式市場の大型株から小型株までほぼ全体をカバーしていて、これに連動するETFのVTIは米国市場ほぼ全体に投資ができるETFです。
米国の大型だけでなく中・小型株もカバーできるのがVTIの特徴になります。
ちなみに水戸証券のデータをみると2022年4月末のニューヨーク証券取引所とナスダック市場の上場企業数はそれぞれ2,524社、3,784社で合計6,308社となっていました。
VTIはアメリカ全体約6,300社の中から選りすぐり約4000社へ分散投資が可能だということになります。
数字をみてもアメリカ全体への投資だと理解ができるのではないでしょうか。
では次の章で基本情報もを解説していきますね。
基本情報
ティッカー | VTI |
名称 | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF |
運用会社 | バンガード |
ベンチマーク | RSP USトータル・マーケット・インデックス |
銘柄数 | 4026 |
投資対象 | 米国株式市場全体を投資対象とする。時価総額ベースでウエートを算定。 |
経費率 | 0.03% |
配当月 | 年4回 3/6/9/12月 |
直近配当利回り (ブルームバーグ) | 1.95% |
設定日 | 2001年5月31日 |
前章でもお伝えしましたがやはり約4,000社への分散投資ができるのが特徴。
さらになんといっても経費率が0.03%ととても低いですよね。
さすがバンガード社といったところでしょうか。
長期ホールドや積立を考える際にとてもありがたいですよね。
それでは次は運用会社について解説していきます。
運用会社
バンガードは1975年にアメリカのペンシルバニア州で創業された世界最大級の運用会社の1つ。
2018年12月31日には世界に18カ所の拠点で約549兆円(約4.9兆米ドル)の資産を運用している世界最大級の運用会社です。
ちなみに創業者はジャック・ボーグル氏で「インデックス・ファンドの父」とも呼ばれています。
それだけ歴史も知名度もある会社だと理解ができますよね。
ちなみにバンガードの特徴としては経費率の低さがあります。
【VTI以外の代表的なVシリーズと経費率】
①VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)
⇒経費率:0.09%
②VOO(バンガード・S&P500ETF)
⇒経費率:0.03%
③VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
⇒経費率:0.06%
④VIG(バンガード・米国増配株式ETF)
⇒経費率:0.06%
ETFの経費率の平均が約0.2〜0.4%といわれていますのでバンガードの商品は特出して経費率が低いのが分かりますよね。
さらにVTIは0.03%ですので特徴として覚えておいて下さい。
では次は組入銘柄の上位10社もみていきますね。
組入銘柄

上位をみていくとまず1位は多くの方が知っているiPhoneの販売を行うアップルですね。
2位はソフトウェア会社のマイクロソフトで3位はオンライン小売会社のアマゾン。
この3社は知らない人がいないほどの企業なのではないでしょうか。
面白いなと感じたのは5位が国内向けの保険事業を行うバークシャー・ハサウェイだったことでした。
バークシャー・ハサウェイは持株会社でもともとは綿紡績事業を行う会社でしたが投資の神様と言われるウォーレン・バフェットの判断によって保険業を足場とする機関投資会へ転換しました。
機関投資会社が上位に入るのがバークシャーのすごさが分かりますね。
またその他ではテクノロジー企業以外でみていくと管理医薬会社のユナイテッドヘルス・グループやヘルスケア製品メーカーのジョンソン・エンド・ジョンソンなどが上位にいますね。
アメリカで有名な大企業ばかりが名を連ねているなと感じますね。
では次は全体のセクター構成比もみていきますね。
セクター構成比

※2022年12月31日現在
公式HPで上位10位のセクターを確認するとテクノロジーが1位で24.10%でした。
さらに2位がヘルスケア14.30%で3位は一般消費財13.90%でした。
人口が多く経済大国なアメリカらしいセクター選定になっていますよね。
ですが2022年はGAFAMの失速がありましので株価もみていこうと思います。
過去の株価について

では最初に2022年の年初来チャートを確認しておきますね。
やはり2022年は利上げとピークデジタルが要因で特にテック企業の低迷があったのではないでしょうか。
その影響からか年初来では−21.31%でした。
では続けて5年チャートもみてみますね。

なんと驚異の+36.20%となります。
さすがといえるほど右肩に上がっていましたね。
最後に設定来でみておきます。

ちなみに設定日は2001年5月でした。
底堅くしっかりと右肩に上がっているのが分かります。
これがアメリカの強さなのだとあらためて理解できまよね。
またチャートはあくまで過去データではあります。
ですがアメリカは今後も人口増加が見込まれています。
さらに経済発展の可能性を考慮するとこれからも株価の期待はできるかもですね。
ちなみに株価が騰がる銘柄の選び方の勉強は「投資の達人になる投資講座」がおすすめです。
実際にセミナー受講してみたレビュー記事はこちら
あわせて読んでみて下さいね。
では次は配当実績を確認していきます。
過去10年の配当実績
年 | 年末株価 | 年間分配金 | 利回り |
2021 | $241.44 | $2.93 | 1.21% |
2020 | $193.75 | $2.77 | 1.43% |
2019 | $158.25 | $2.90 | 1.83% |
2018 | $120.28 | $2.60 | 2.16% |
2017 | $128.13 | $2.34 | 1.82% |
2016 | $105.71 | $2.21 | 2.09% |
2015 | $94.61 | $2.06 | 2.18% |
2014 | $107.06 | $1.87 | 1.74% |
2013 | $95.57 | $1.67 | 1.75% |
2012 | $71.98 | $1.56 | 2.17% |
平均 | $131.68 | $2.29 | 1.84% |
上記が2012年からの配当実績になります。
配当利回りは今までこのブログでご紹介をしてきた高配当ETFのVYM・SPYD・HDVと比べるともの足りなさはあります。
ですがVTIの場合は前章の過去チャートでみたように売買益が狙えるため配当は低くてもトータルでみると資産を増やせると想定できますよね。
ある意味では売買益が主体で配当ももらえるETFだと捉えることができるんだと考えています。
ぜひ検討する際の参考にしてみて下さいね。
次の章ではアメリカの人口推移についても触れておきますね。
アメリカの人口増加について

人口の増加は経済の発展へ大きく起因します。
ではアメリカの今後の予想はどうなっているのでしょうか
国連のデータをみてみると先進国や新興国については増加率は1桁またはマイナスになっています。
そんな中でアメリカは17%の増加が予測されていますよね。
このように今後もアメリカ全体の経済発展も予想できることからVTIも伸びる可能性を理解できるのではないでしょうか。
結論ですがVTIはコア・サテライト戦略の核にできるETF

今回は全米ETFのVTIについて解説してきました。
・経費率が低くて長期積立時も安心
・米国全体へ分散投資が可能
・アメリカは人口増加が予想できて成長が見込める
・売買益も配当も狙える
なんといっても運用はバンガードなので経費率は0.03%とかなり低く抑えられます。
長期的な目線でもホールドしやすくて安心できますよね。
また米国市場全体の約4000社へ分散投資が可能。
分散投資はリスク軽減には必須になるのでこの点も安心できます。
さらに国連のデータからも今後もアメリカは人口増加が予想されているため経済の発展も予測できます。
過去データではありますが株価チャートをみると底堅く右肩に上がってきていました。
そのためVTIはアメリカ全体ですので今後も右肩に上がっていく可能性が高いと理解できますよね。
また2024年からNISA拡充が決定しましたよね。
「一般NISA」と「つみたてNISA」が併用できるように制度改正されます。
この改正により積立NISAを使っていても一般NISAも年間で180万まで非課税枠を使えるようになります。
ですので一般NISAの枠内でVTIを運用してみるのも面白いかもですね。
またばっちゃまさんが2023年のコア・サテライト戦略として核(コア)にVTIを推奨されていましたので検討もいいかもですね。
詳細はこちらの記事(【ばっちゃまさんが解説】投資初心者がとるべき2023年の戦略とは【VTIなどのETFが重要】)で解説していますのであわせて読んでみて下さいね。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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