米国市場は不透明な時期が続いていますよね。
このような時だからこそ成功している投資家がどのように考えて市場にい続けているのかを知っておくことは個人投資家にとってとても重要な考え方になるのではないでしょうか。
そのヒントになりそうなのがバフェット氏が米国市場の暴落時に話していた「シンプルがいい」という言葉になります。
この言葉の真意がどのようなものかをユーチューブ登録者数7.5万人のばっちゃっまさんが「【米国株 4/20】バフェットは急落時に警告していた」という動画で分かりやすく説明をされていましたので参考にしながらシェアをしておこうと思います。
もちろん時代が違うと思われる方もいると思いますが一つの考え方として知っておくことはとても有意義だと思いますのこの記事はエンタメの一つのような感覚でぜひ最後まで読んでみて下さい。

ということで今回は「成功した投資家の「シンプルがいい」の意味」についてです。
【この記事をみて分かること】
・1998年の暴落について
・LTCMのアービトラージ戦略
・ロシア財政危機の影響
・LTCMの破綻
・バフェット氏の見解
・シンプルの大切さ
・著名投資家の発言
・レバレッジのリスクを理解する
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1998年の暴落について

まずバフェット氏の言葉の真意を説明する前に1998年頃の暴落時におきていたことについてばっちゃまさんはふれていましたので内容をシェアしておきます。
1998年頃については深刻な経済問題がありました。ちなみにこの頃は原油価格の急落、ロシアの債務不履行、新興国通貨の急落、アジア経済危機などが重なった時期でした。
そしてその中でも米国市場で進撃が走ったのはヘッジファンドであるロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)の破綻がありました。
ではこのLTCMとはどんなヘッジファンドだったのかを次章からお伝えをしていきます。
LTCMのアービトラージ戦略

LTCMを説明するうえで創設者のジョン・メリウェザーを紹介しておきます。彼はソロモン・ブラザーズに入り、債権裁定取引で名を馳せ、「債権の帝王」と呼ばれていたようです。
ですが部下による財務省証券取引スキャンダルに巻き込まれてソロモン・ブラザーズを退社。そしてその後に1994年にヘッジファンドのLTCAも設立。
彼はノーベル経済学賞を受賞したエコノミストや博士号を持つ投資家たちでメンバーを固めて、LTCMは秘密のアービトラージ戦略を開発した。
流動性の高い債権がリスクに応じた価格差で取引されていない事に着目して、実力と比較して割安と判断される債権を大量に購入し、反対に割高と判断される債権を空売りするものでした。
彼らはコンピューターを用いて多数の銘柄について自動的にリスク算出判断を行って発注するシステムを構築。なんと1995年と96年には40%以上のリターンを上げライバルを大きく引き離した。
人々はこの天才集団LTCMに魅了されていて、メディアや雑誌も多く取り上げていたそうです。そして1998年春にはそのアービトラージ戦略が投資家に巨額のリターンをもたらすと約束し世界各国の機間投資家と富裕層から大量の資金を集めることに成功。
個々の取引では利益が少ないことから彼らはレバレッジをかけ発注量を増やし利益の拡大を図ります。1998年LTCMは金融機関から投資された約50億ドルを元手に25倍のレバレッジをかけ1290億ドルもの資金を運用していました。
なんと総額1兆以上のデリバティブポジションを持っていたとのことでした。そして冒頭でもお伝えしている経済危機がくるのですがそこからどうなっていくのでしょうか。
ロシア財政危機の影響

しかし大惨事は1998年に起こります。1997年にアジア通貨危機が発生して、その煽りを受け1998年にロシア財政危機が発生します。
この1998年8月にロシアが債務不履行に陥った際、LTCMはロシア国債を保有していました。1日あたり数億ドルの損失が出ていたにも関わらずLTCMのコンピューターモデルはポジションを保有するよう推奨していたとのことでした。
投資家の動揺は時間から数日のうちに収束するだろうとコンピューターは考えたようですが実態はさらに深刻に・・・LTCMのレバレッジの高さとロシアの金融機器が相まってLTCMは巨額の損失を被り、貸倒折れの危機に陥ったようです。
ちなみにLTCMはロシア国際が債務不履行を起こす確率は100万年に3回だと計算していたとのことでした。
LTCMの破綻

※「【米国株 4/20】バフェットは急落時に警告していた」より
こちら1994年3月1日にLTCM・ダウ・米国債に1000ドルずつ投資していた場合の価値です。青色のLTCM何年にもわたりダウと米国債を圧倒的にアウトパフォームしていますが、その後98年に急落していることがわかります。
このLTCMの崩壊の余波は金融会全体に及び、1998年には世界の金融システムが崩壊しかけたんです。
LTCMの損失が40億ドルに迫った時アメリカ連邦政府は市場を生活化させるために救済策を講じますが、2000年初めにこのファンドは精算・解散されました。
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バフェット氏の見解

当時ウォーレンバフェット氏がこのLTCMの崩壊について語っていたようですのでその内容に触れておきます。
【バフェット氏】
LTCMには聡明16人がトップにいた。平均IQはおそらくどの組織よりも高かっただろう。しかし9月のあの日彼らは破産したのだ。
大金を持っている頭のいい人が破産する時はいつもレバレッジのせいだ。
基本的に借りたお金なしで破産することはほとんど不可能だ。
しかし人々はそれを繰り返す。
本当に聡明な人が大金を持って最終的に一文無しになるのを何度も見てきた。
なぜ人々は(非常に聡明な人々も)自分にとって重要なものを失うリスクを犯してまで、全く重要でないものを得ようとするのか私には分からない。
私とチャーリーは裕福になることを急いではいなかった。投資を成功させるためには桁外れのIQも、並外れた洞察力も、内部情報も必要ない。
必要なのは情緒の安定。
ばっちゃまさんさんは動画で「バフェットは自分自身を地に足をつけて保つ方法を持っているんです。」と仰っていました。
バフェット氏は個人投資家に対して「情緒の安定」についてよくお話をされています。焦りや強欲は投資の世界では足元をすくわれるということを言って下さっているのではないかなと思います。
セルフマネジメントをしながら市場に長くいられるようにしていこうと思います。
シンプルの大切さ

【バフェット氏】
私たちのアイデアが広く広まらないのはシンプルすぎるからだ。
投資やビジネスで重要なことは、全てを可能な限りシンプルにすることで、複雑さは投資で高いパフォーマンスを発揮するための最大の消壁だ。
これはオリンピックのダイビングとは違う。
オリンピックの飛び込みには難易度があるとても難しく、飛び込みがうまくできれば簡単な飛び込みよりも大きな見返りがある。
しかし投資の場合はそうではない。
最も単純なダイビングでも、それをきちんと実行しさえすれば同じように報酬を得ることができ、3回転半に調整する必要はないんです。
またウォーレン・バフェットの相棒チャーリーマンガーも以前、トラブルを避ける最大の方法の1つはシンプルに保つことだと述べていました。
【チャーリーマンガー氏】
その商品が複雑であればあるほど、詐欺の可能性が高くミスも起こりやすいにも関わらず、人はいくつかのシンプルで大きなアイデアの重要性を過小評価している。
シンプルであることが不利に働いた例は私の人生で1つもなく、賢い人が破産する方法は3つしかないと述べた。
「お酒・女性・レバレッジ」
このようにバフェット氏とチャーリーマンガー氏はともにシンプルにする重要性について語っていました。先ほどのLTCMの話にもありましたが複雑であることは、一見はとてもよさそうに見えますがそこにはリスクがあることも理解しておくといいのではないかと感じます。
またその他の著名投資家も同様に発言していますので次章で簡単にご紹介していきます。
著名投資家の発言

【ピーターリンチ】
シンプルであればあるほどいい
【モニッシュパブライ】
私の考えでは最もシンプルなアイデアで最も儲かる可能性が高い
【レイダリオ氏】
シンプルがいい
【ビルアックマン】
多くの時間を費いやす必要があり、それが明白でないならそれはおそらくいい投資ではない
【広瀬隆雄氏】
シンプルにしてください。マーケットが荒れた時シンプルな商品ほど持ちこ体え力が強く、デリバティブ商品はそれ自体に脆弱性を内放している。
そういったもろさがめちゃくちゃ露呈したのが2008年のリーマンショックだった。あの時のギトギトぐちゃぐちゃはすっかり忘れ複雑な商品になびこうとする
奇をてらったへんちくりんな早く一攫千金を目指すような商品ばかりに反応する個人投資家はすごく多い。
ベストはプレーンバニラ。
変な味ではなくバニラ味が投資では1番美味しい
ばっちゃまさんも動画で言っていましたがこのように「成功を収めてきた投資家たちが皆シンプルがいいと言っている」という点は理解できるのではないでしょうか。
レバレッジのリスクを理解する

ばっちゃまさんは動画で楽天証券の売買代金ランキング米国のETFを見てもSPYやVTIなど非常にシンプルな投資対象もありますけれども結構複雑な商品も入っていると言っています。
さらにもちろんレバレッジが絶対に悪いと言っているわけではないが、ものすごい高いIQのあった天才集団LTCMでさえそのレバレッジに潰されたとも。
また今レバレッジを使っている人、複雑な商品を持っている人リターンばかりに目が行くのではなく、その危険性もしっかりと頭に入れておくようお願いしますと注意も促されていました。
私たち個人投資家は自身の大切な資金を投資していますのでリスクを理解したうえで無理なく中・長期で資産を最大化できるといいのではないでしょうか。
ちなみに動画で最後にLTCMを作ったあのジョンメリーウェザーのその後について話をしていましたが、彼はLTCMを精算した直後に、新しいヘッジファンドを開業したそうです。
そして同じようにレバレッジを使いうまくいっていたが世界金融危機が起き44%の損害を出して2009年7月に閉鎖されたとのことでした。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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