【ヘルスケアセクター株の見通し】AIバブルの次のブームになるか

株式投資

2023年上半期はチャットGPTの台頭によりAI関連株のベビーバブルと注目を集めていましたよね。そのことにより多くの方がNVIDIAなどAI関連企業に投資をされたのは記憶に新しいと思います。

そしてここ最近アメリカでは「ダイエット新薬」が話題になっているのをご存知でしょうか。この点について2023年10月17日にブルームバーグが「肥満症薬、約15兆円市場に成長する潜在性」と報じていました。

この「ダイエット新薬」の広がりによって投資の観点から恩恵を受ける可能性がある企業がみえてきます。

ということで今回は「話題の「ダイエット新薬市場」への投資」についてです。

【この記事をみて分かること】
・米国でダイエット新薬が話題に
・ダイエット新薬市場の拡大を予想
・Eli Lilly(ティッカー:LLY)の現状
・Novo Nordis(ティッカー:NVO)の現状
・その他で恩恵を受ける可能性がある企業
・業績低迷の影響が予想される企業
・ヘルスケアセクター株の見通しまとめ

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米国でダイエット新薬が話題に

この新薬が話題になったきっかけはウォルマートが新薬の影響を認めたことが発端になっていると著名投資家のジムクレーマーも発言しています。

実際に2023年10月5日のブルームバーグの記事で「ウォルマート、食欲抑制剤の影響見られる-「かごの中、少し控えめ」」と報じています。

内容として米ウォルマートは糖尿病治療薬「オゼンピック」や「ウゴービ」など食欲を抑える医薬品の利用者による買い物需要への影響を既に目にしていると明らかにした。

米国部門のジョン・ファーナー最高経営責任者(CEO)は4日のインタビューで、「全体との比較で若干の変化が見られていることは間違いない。かごの中が少し控えめだ」とした上で、「量が減り、カロリーがわずかに減っている」と述べたとのこと。

またウォルマートはオゼンピックを含むGLP-1受容体作動薬を自社の薬局で販売していて2023年8月にはこうした医薬品が売上高を押し上げていると指摘。さらにトリリアント・ヘルスの最近のリポートによると、これら薬剤の米売上高は2020〜2022年に300%増加したと明らかにしていました。

このことがきっかけに投資家がダイエット新薬市場への関心を持つ大きなきっかけになったと言われています。では次章ではこのダイエット新薬市場についてより詳しく解説していきますね。

ダイエット新薬市場の拡大を予想

冒頭でもお伝えしましたが2023年10月17日にブルームバーグの記事でゴールドマン・サックス・グループのアナリストの予想についてまとめていました。その記事の中でゴールドマンのアナリストは肥満症薬の世界市場が、今年の年率換算売上高約60億ドルから桁外れに成長し、2030年には約1000億ドルに達する可能性があると見ていると明かされています。

またこの予測は30年に米国の肥満症および肥満気味の人口が約1億500万人となり、そのうち約1500万人が慢性的な体重管理として肥満症の治療を受けるという見通しに基づいている。分析では肥満人口の予測から糖尿病患者を除外しているとのこと。

今後の大きな期待を受けているこの市場の牽引薬になるであろう企業がEli Lilly(イーライリリー)とNovo Nordis(ノボ・ノルディスク)です。

ブルームバーグ「肥満症薬、約15兆円市場に成長する潜在性-ゴールドマンのアナリスト」より

上記のチャートはブルームバーグの記事内にあったMSCIワールド医薬品株指数(ブラック)とイーライ・リリー株価(レッド)、ノボ・ノルディスク株価(ブルー)を比較したチャートです。

市場を牽引しはじめていることが明らかですよね。ではまずはこの2社について解説をしようと思います。

Eli Lilly(ティッカー:LLY)

【株価(2023年10月28日現在)】
560.23ドル
【年初来リターン】
53.14%
【1年リターン】
57.34%

※最新の株価などの情報はこちらより

【会社概要(moomoo証券抜粋)】
イーライ・リリーは米国の製薬会社で本社所在地はインディアナポリス。主にヒトと動物用医薬品の開発・製造・販売に従事。同社ヒト医薬品は糖尿病などの内分泌系、神経系、心臓血管系の疾患やがんに対する治療薬を含み、インスリン製剤「Humalog」が主力。動物用医薬品はエランコ・アニマル・ヘルスにおいて、牛・豚・鶏向けの抗生物質やペット用医薬品を扱っています。

2023年8月9日の日経新聞の記事によると2022年に減量効果が高い糖尿病薬「マンジャロ」(一般名チルゼパチド)を発売。もともと2型糖尿病治療薬として承認を受けた新薬だが食欲抑制などの効果が高く、米国では減量を目的とした「肥満症治療薬」としての需要が急拡大しているとのこと。

イーライ・リリーはマンジャロを肥満症薬として正式販売する承認の取得に向け、臨床試験(治験)を進めて、2023年7月にこの薬を使った患者に平均で26.6%の体重減少の効果が確認できたとする治験結果を公表。

販売額は前年同期の1,600万ドルから約9億8,000万ドルに急拡大した。1~6月期の累計では15億4,800万ドルと、半年間で年間販売額が10億ドルを超える「ブロックバスター(大型薬)」となっています。

Novo Nordis(ティッカー:NVO)

【株価(2023年10月28日現在)】
93.50ドル
【年初来リターン】
38.17%
【1年リターン】
73.78%

※最新の株価などの情報はこちらより

【会社概要(moomoo証券抜粋)】
ノボ・ノルディスクは製薬会社で糖尿病治療、血友病治療、成長ホルモン療法、ホルモン補充療法の領域で製品を提供。主要の糖尿病領域では、インスリン製剤、GLP-1受容体作動薬、経口抗糖尿病薬、肥満治療薬を「ノボロッグ」、「ノボラピッド」、「ノボミックス」、「プラディン」、「ノボノーム」のブランド名で提供。世界180カ国以上で製品を販売しています。

2023年10月4日のロイターが「肥満症薬「ウゴービ」販売好調が強力な追い風に=ノボ」と報じています。

デンマークの持ち株会社ノボ・ホールディングス(NOVOb.CO)のカシム・クタイ最高経営責任者(CEO)は2023年10月3日、議決権の76.9%を保有する製薬大手ノボ・ノルディスクの肥満症薬「ウゴービ」の好調な販売が強力な追い風になるとの見方を示した。コペンハーゲンで記者団に語ったとのこと。

クタイ氏はウゴービなど薬品の生む利益が今後数年間で120億ドル余りに達するとの予想を示し、「予測通りになれば、向こう10年間にわたって大量の資金が流れ込み、うまくいけば金額はもっと大きくなる」と述べています。

ノボ・ノルディスクはウゴービを発売した2021年6月以来、株価が3倍近くに跳ね上がり、先月には時価総額が仏高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)(LVMH.PA)を抜いて欧州最大となっています。

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その他で恩恵を受ける可能性がある企業

先程あげた2社だけが恩恵を受けるわけではなくイーライ・リリーとノボ・ノルディスクはサプライヤーや販売業者にも大きく依存する必要があります。

moomoo証券が10月16日更新したニュース内容によるとGLP-1は、次のような企業にとって大きな恩恵となる可能性があります。キャタレント(CTLT.US)とサーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(TMO.US)はロイター通信によると、どちらもノボノルディスクと製造契約を結んでいると伝えられています。

キャタレントの株価は年初来で約3%しか上昇していませんが、サーモフィッシャーの株価は10%強下落しました。しかし、ウォール街は今後さらに上昇すると予想。平均価格目標は、株価がそれぞれ9%と25%以上上昇する可能性があることを意味するとのこと。

では上記2社についても解説していきますね。

■Catalent(ティッカー:CTLT)

【株価(2023年10月28日現在)】
39.32ドル
【年初来リターン】
-12.64%
【1年リターン】
-40.59%

※最新の株価などの情報はこちらより

【会社概要(moomoo証券抜粋)】
キャタレントは米国の製薬会社で処方箋薬、市販薬、生物製剤向けに経口剤、注射剤、吸引剤などの発見、開発、受託製造を行う。また、治験薬の製造・供給、各種包装・容器の製造、在庫管理サービスを提供。顧客は米国、欧州、アジア、南米の大手製薬会社や新興製薬企業です。

また医薬品メーカーのCatalentはノボ・ノルディスクと週1買いのGLP-1注射剤の充填を手伝う契約を結んでいます。

■Themo Fisher(ティッカー:TMO)

【株価(2023年10月28日現在)】
431.41ドル
【年初来リターン】
-21.66%
【1年リターン】
-14.16%

※最新の株価などの情報はこちらより

【会社概要(moomoo証券抜粋)】
サーモ・フィッシャー・サイエンティフィックは米国の科学関連サービス企業で主に製薬会社、バイテク企業、学術・政府研究機関、臨床検査室に各種分析機器、ラボ自動化システム、分析データ管理ソフトウエア、バイオサイエンス試薬、診断・検査キット、臨床検査管理、生物検体保管、分析テスト、サプライチェーン管理等のサービスを提供しています。

サーモ・フィッシャー・サイエンティフィックもキャタレント同様にノボ・ノルディスク協力を要請されています。

業績低迷の影響が予想される企業

ここまではGLP-1減量薬の恩恵を受ける可能性がある企業をご紹介してきました。ですがGLP-1減量薬が広がることによって悪い影響が予想される企業もあります。

この点はばっちゃまさんの動画がとても参考になりましたので抜粋して解説してきますね。まずGLP-1減量薬の成功で最も打撃を受けていると言われているのが「医療機器部門」とのこと。

GLP-1製剤を服用している患者は、睡眠時無呼吸症候群関連の問題が少ないことが知られています。このことがCPAPマシンの需要を低下させる可能性があると言われています。CPAP装置を販売しているInspireMedical(インスパイア・メディカル・システムズ)やResMed(レスメド)はこの夏に株価が40%も急落したとのこと。

では上記2社も解説しておきます。

■InspireMedical(ティッカー:INSP)

【株価(2023年10月28日現在)】
150.82ドル
【年初来リターン】
-40.12%
【1年リターン】
-18.66%

※最新の株価などの情報はこちらより

【会社概要(moomoo証券抜粋)】
インスパイア・メディカル・システムズは本社所在地はミネソタ州メープル・グローブの米国の医療機器メーカー。主に閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)の患者に対する低侵襲ソリューションの開発・商品化に従事する。同社は、中程度から重度の睡眠時無呼吸症を治療するため、安全で効果的な神経刺激技術の「Inspire」システムを提供しています。

■ResMed(ティッカー:RMD)

【株価(2023年10月28日現在)】
134.65ドル
【年初来リターン】
-35.30%%
【1年リターン】
-37.90%

※最新の株価などの情報はこちらより

【会社概要(moomoo証券抜粋)】
レスメドは本社はサンディエゴで米国の医療機器メーカー持株会社。子会社を通じ、睡眠呼吸障害(SDB)およびその他の呼吸器疾患を治療、診断、管理するための医療機器を開発、製造、販売。SDBは閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)、および睡眠中に発生する他の呼吸器障害を含む。気流発生装置、診断製品、マスクシステム、ヘッドギアやその他の付属品などを取り扱っています。

また2型糖尿病患者の中には、GLP-1製剤を服用している限り、寛解状態に入る可能性があると。

その結果としてインスリン・デリバリー・システムのメーカーであるTandem Diabetes Care(タンデム・ダイアベーツ・ケア)やInsulet(インスレット)の株価は52週の高値から50%以上の急落しいているとのこと。インスリンを打つ必要がなければインスリンポンプも必要ないと仰っていました。

では上記2社もみておこうと思います。

■Tandem Diabetes Care(ティッカー:TNDM)

【株価(2023年10月28日現在)】
17.99ドル
【年初来リターン】
-59.98%
【1年リターン】
-67.93%

※最新の株価などの情報はこちらより

【会社概要(moomoo証券抜粋)】
タンデム・ダイアベティス・ケアは本社はカリフォルニア州の米国の医療機器メーカー。主に、インスリン依存性糖尿病患者向けの製品の設計、開発、商業化に従事。主力製品は、「t: slim」インスリン・デリバリー・システム。技術プラットフォームには、特許を取得している小型ポンプメカニズムのマイクロ・デリバリー・テクノロジーがあります。

■Insulet(ティッカー:PODD)

【株価(2023年10月28日現在)】
133.43ドル
【年初来リターン】
-54.68%
【1年リターン】
-47.79%

※最新の株価などの情報はこちらより

【会社概要(moomoo証券抜粋)】
インスレットは米国の医療装置メーカー。インスリン依存性糖尿病のために、インスリン注入システム「オムニポッド」を開発、製造、販売する。チューブのない「オムニポッド」は約3日間、身体に装着し、「パーソナル糖尿病管理」という携帯の制御装置と無線で交信。このシステムは、自動カニューレ挿入機能を備え、血糖測定器を内蔵しています。

さらにファーストフードチェーンとジャンクフォード企業にも打撃を与えるかもと仰っています。内容としてGLP-1製剤を服用している患者300人に調査したところ、1日の接種カロリーが20%〜30%減少した。参加者は砂糖や脂肪の多い食品や甘い飲み物を減らしたようで77%がファーストフード店を利用する頻度が減り、74%がピザ店を利用する頻度が減ったと答えたそうです。

この内容からドミノピザ・クリスピークリーム・KFCを経営するヤム・ブランズなどにとっては悪いニュースかも知れないと言っています。

さらにビール・タバコ会社にも打撃がある可能性があると予想されていてGLP-1製剤を服用している患者の62%が薬を飲んでいる間はアルコールの摂取量が減ったと答え25%近くが完全にアルコールを飲まなくなったと答えているとのこと。

また最近の研究でGLP-1薬がニコチンの報酬を消失させることが判明していてアルトリアやフィリップモリスなどの大手タバコメーカーにとっても悪いニュースになる可能性があります。

ヘルスケアセクター株の見通しまとめ

今回は拡大が期待できるヘルスケアセクターの中で上昇・下降の可能性がある企業をご紹介してきましたが下記に企業名をまとめておきます。

【上昇期待の企業】

・Eli Lilly(ティッカー:LLY)
・Novo Nordis(ティッカー:NVO)
・Catalent(ティッカー:CTLT)
・Themo Fisher(ティッカー:TMO)

【下降の可能性がある企業】

・InspireMedical(ティッカー:INSP)
・ResMed(ティッカー:RMD)
・Tandem Diabetes Care(ティッカー:TNDM)
・Insulet(ティッカー:PODD)

2023年8月9日の日経新聞の記事では本来の用途ではない肥満症薬としての需要急増で、本当に治療が必要な糖尿病患者に回らない懸念も指摘されているとのことでした。この点も改善することで更に拡大が期待できるのではないでしょうか。

もちろん投資の世界に絶対という情報はありませんのでご自身の投資の参考までに確認をしておいていただければ幸いです。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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セカユタ

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