【広瀬孝雄さん】2023年8月アメリカのマーケット展望【注目ETF紹介】

株式投資

2023年8月2日に広瀬隆雄氏がインヴァスト証券で最新記事「アメリカのマーケット展望【2023年8月度】」を出されています。上記の記事にブルームバーグやロイターの記事も加えて解説をしていきます。ぜひ現状の市場を確認するうえで読んでおいて下さいね。

ということで今回は「広瀬隆雄さんの最新記事「アメリカのマーケット展望【2023年8月度】」についてです。

【この記事をみて分かること】
・10年債利回りと株価の関係
・原油価格の上昇について
・米国経済の現況
・現状の企業業績
・注目ETF

〜 米国市場の情報入手ならmoomoo証券アプリがおすすめ 〜

・最新ニュースが豊富に配信
・ETFや個別銘柄の情報も多数
・有名投資家のポートフォリオが見れる

\moomoo証券のダウンロードはこちら/

最後には広瀬氏が注目しているETFも紹介しているのでぜひ最後まで読んでみて下さいね。

8月のターゲット

広瀬氏はS&P500指数の向こう1カ月のターゲットは4300とされています。

Yahoo Financeより

広瀬氏がみている4300は赤線の位置になりますので現在のところから下がると予想をしています。2023年に入ってから8月までにS&P500が17%以上で上昇してきたのですが8月のアノマリーからもここで一度調整局面に入る可能性があるのではないでしょうか。

ちなみに8月アノマリーとは「夏枯れ相場」と言われていて海外では夏季休暇の為に市場に参加する投資家が激減します。ですので株価の動きが鈍くなり閑散相場となりやすくなると言われています。

さらにアノマリーでみておくと9月相場は世界的に最も株価が落ちやすい月で株価はどん底になりやすくなります。そして10月に入ると9月相場の地合いをズルズル引きずり弱い展開になりやすく、ブラックマンデーなどの過去の暴落はほとんど10月に集中していたことは過去のデータとして知っておくといいのではないでしょうか。

10年債利回りの4%超え

広瀬氏は10年債利回りは4%を試す展開だと。さらに経験則的に10年債利回りが4%を超えると株式のトレーダーは利食いを先行させるといっています。

この点について冷静に考えると年初来みてS&P500が+17.10%、NASDAQが+33.91%と高値圏まで高騰していました。ここが一旦の利確タイミングになって多少の調整が入ることでさらに買うタイミングにしてもらえればいいと考えることもできますよね。

また教科書的な説明にはなりますが「金利と株価はシーソーの関係」と言われていますよね。今後の10年債の上昇があれば株式のバリュエーションに大きく影響します。

Yahoo Financeより

ちなみに8月5日のチャートもみておきますが3〜5月までようやく落ち着いてきた感がありましたが以降でジリジリと上がってきていました。

補足になりますが8月2日にロイターでは4.075%まで上昇して「10年債利回り11月以来の高水準」だと報じていました。そして米財務省は2日、四半期定例入札(クオータリー・リファンディン グ)における米債の発行規模を第3四半期に「漸増的に」引き上げて引き続き増加させると発表。 

みなさんもご存知かと思いますがこれに先立って格付け会社フィッチ・レーティングスは1日に米国の外貨建て長期債格付けを最上位の「AAA」から「AAプラス」に1段階引き下げましたよね。

フィッチ・レーティングスのシニアディレクター、リチャード・フランシス氏は2日、2021年1月6日の米連邦議会議事堂襲撃が米国のガバナンス悪化と二極化を反映しているとして財政面に対する懸念とともに米債格下げの決定要因になったと述べていたそうです。

10年債利回りについてはこれからも注意しておく必要がありそうですね。

原油価格について

SBI証券より

原油価格は80ドルに乗せています。この水準は過去に何度も試されたテクニカル的な節目でありここを上に切るようだと原油価格は反騰局面に入る可能性がると言っています。

また原油価格が上昇している一因は米国内でのガソリン価格が折からのサマー・ドライビング・シーズンで堅調に推移していることによります。米国の消費者のマインドは堅調であり行楽需要は強いです。それが高水準のガソリンの消費につながっていると。

エネルギー価格の上昇は去年の6月以降続いてきたインフレ鎮静化の流れに逆行することですので歓迎せざる展開ですよね。株式市場の上昇がそれに耐えられるか注目されると広瀬氏は仰っています。

米国経済の現況

出典:セントルイスFRB

米国の実質GDPは2023年第2四半期に予想を上回る前年同期比+2.6%で成長しました。

これを受けてソフトランディングへの期待が高まっていると広瀬氏は仰っています。経済を不況に陥れることなくインフレ率をターゲットの2%にすることが可能という意味になります。

Bloombergより

また補足として2023年7月18日のブルームバーグの記事を参照しておくと上記はバンク・オブ・アメリカ(BofA)が13日までの1週間に世界で実施した調査が示しています。

調査対象となったファンドマネージャーの68%がリセッション(景気後退)を伴わない景気減速を予想している一方で企業利益の予想は2022年2月以降で最も悲観度が低い結果でした。

BofAによればリスクセンチメント改善のもう一つの兆候として世界株式をアンダーウエートとする投資家は今年に入って最も少ないとのこと。私たち個人投資家にとってもできればソフトランシングを成功させて欲しいですよね。FRBの手綱さばきに期待をしておこうと思います。

企業の業績について

出典:ファクトセット

7月28日の時点でS&P500指数採用企業の51%が第2四半期決算の発表を終えていました。

その中で80%の企業がEPSで事前予想を上回りこれは過去10年の平均より良い成績。また64%の企業が売上高で事前予想を上回りこれは過去10年の平均にほぼ一致する成績です。

この結果はS&P500四半期EPS成長率は今が変化率的にはボトムと考えられていると。
広瀬氏は率直に言って米国の企業収益はパッとしませんと仰っています。

また現在S&P500指数は向こう12か月の一株当たり利益(EPS)の19倍以上で取引されていてこれは過去10年の平均より割高だと言っています。しかも政策金利は5.25~5.50%と高くなっているので株式バリュエーションの決定要因である企業収益と金利の両方が逆風だと。

そのことはちょっとした悪いニュースで株価は売られやすいことを意味すると言います。

補足ですが2023年7月のロイターの記事を参照しておくとS&P総合500種の12カ月予想利益に基づく株価収益率(PER)は足元で19.1倍と、過去20年平均の15.8倍、30年平均の16.5倍、40年平均の約16倍をいずれも大きく上回っている。

大幅にかさ増ししている要因として27倍前後で推移しているハイテク株だと言います。ただそれでも企業利益見通しは楽観的であり米経済が景気後退を回避して軟着陸(ソフトランディング)を達成しなければ正当化できないと

またS&Pグローバルのシニアアナリスト、ハワード・シルバーブラット氏は「来年の企業利益見通しはこれまで非常な堅調さを維持してきて、高水準にある。相当なプレミアムを支払っている形で、その価値があることを願っている」と述べたと報じていました。

ちなみに企業業績をどのようにみていくかとても難しいですよね。
そんな時の情報収集にはmoomoo証券アプリがおすすめ。

基本情報・決算報告・銘柄情報などを1つのアプリで簡単に確認ができます。

\moomoo証券のダウンロードはこちら/

ではこの時期に広瀬氏が注目されるETFも次章で紹介をしておきますね。

注目のETF

■SPDRゴールドETF(GLD)

Yahoo Financeより

株価:180.19ドル
経費率:0.40%
直近配当利回り:なし

【トータルリターン】
3ヶ月:-5.38%
3年:-1.68%
5年:9.40%

■シルバーETF(SLV)

Yahoo Financeより

株価:21.66ドル
経費率:0.50%
直近配当利回り:なし

【トータルリターン】
3ヶ月:-9.52%
3年:-3.69%
5年:8.35%

■原油ETF(USO)

Yahoo Financeより

株価:73.79ドル
経費率:0.72%
直近配当利回り:なし

【トータルリターン】
3ヶ月:21.57%
3年:35.32%
5年:-8.35%

またテクノロジー株ETF(XLK)、破壊的イノベーションETF(ARKK)、ナスダック100ETF(QQQ)、S&P500ETF(SPY)などの売り建てを考えたいと仰っていました。つまり上記にあげているETFは弱気になっているということですね。

ちなみに先月のマーケット展望でも広瀬氏は同じようなお考えだったかと思います。

パワーシェアーズQQQ信託シリーズ(QQQ)、ARKイノベーションETF(ARKK)、テクノロジー・セレクト・セクターSPDEファンド(XLK)をショートしたいと。一方、地銀危機が去ったので金融セレクト・セクターSPDRファンド(XLF)はロングで良いと思います。さらにWTI原油連動ETF(USO)もロングしたいですと言っていました。

ちなみに前月の広瀬氏の記事も8月の記事と比較してみて下さい。

7月は金融セクターとエネルギーセクターに注目をされていましたね。
ぜひ参考にしてみて下さいね。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

~楽しく簡単に投資の勉強ができる無料セミナーのご紹介~

・たった2時間の動画視聴で初心者もできるスクリーニングを知れる
・来場が必要なしなので自宅やスキマ時間で動画視聴が可能です
おすすめなのが武田鉄矢さんが宣伝している「投資の達人になる投資講座 」。

\投資の達人になる投資講座の動画に興味がある方はこちらから/

視聴レビュー記事も準備したので不安な方はぜひ読んでみて下さい。

プロフィール
このブログの運営者
セカユタ

サラリーマンをしながら副業や投資をして資産形成中。
主に米国株を中心とした資産形成の基礎知識や市場の現状についてまた節約や副業についての情報も一部ですが発信しています。
読んでいただく方には資産最大化の参考になれば幸いです。

ぜひフォローをお願いします!
スポンサーリンク
株式投資

※当ブログではアフェリエイトによる広告を掲載しています※