米長期金利が2007年以降初めて5.0%を超えるなど金利上昇に歯止めがかからないことが嫌気されて2023年10月は米国株式市場は3カ月連続の下落となりました。とても厳しい1ヶ月だったのではないでしょうか。
ですがここへきて年末へ向けてようやく明るい兆しがみえてきたようです。その点を分かりやすく広瀬隆雄さんの最新記事でまとめて下さっていました。
ということで今回は「広瀬隆雄さんの最新記事「アメリカのマーケット展望【2023年11月度】」についてです。
【この記事をみて分かること】
短期相場の見通し(2023年11月)
インフレと政策金利について
米国経済の現況
米国の企業業績
広瀬氏の11月注目ETF5選
米国市場の最新情報を入手したいならmoomoo証券アプリがおすすめ
・決算情報や株価など最新情報が豊富
・バフェットのポートフォリオを見れる
短期相場の見通し(2023年11月)
広瀬氏はS&P500指数の向こう1ヶ月ターゲットは4360とのこと。
10月27日時点では4117でしたので11月は回復を予想。またこの記事を書いている2023年月11月3日時点ですと200日移動平均線を越えて4348まできていますのでより上もありえるかもと考えられますよね。
ちなみに2023年10月16日時点のインヴェスト証券の記事で広瀬氏は年末の予想を4600としていましたので12月にさらに上がるとみていますね。
また広瀬氏は例年、11月、12月、1月は相場が良い月であることが知られていまるのでここは積極的に買い向かうべきだと仰っています。
ではここで広瀬氏はインフレと政策金利に言及していますので次章で解説しておきますね。
インフレと政策金利について
米国経済は好調で、賃金インフレもようやく落ち着いてきていると。
そのようなことを踏まえて連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は先月のニューヨーク経済倶楽部のスピーチで「米国経済の現状に満足している」と広瀬氏は述ベています。
さらに米国の政策金利はフェデラルファンズ・レート(略してFFレート)は現在の水準は5.25~5.50%。最後に利上げがあったのは今年の7月でパウエル議長が更なる利上げの必要性を強調していない以上は7月が最後の利上げだったと思って良いと予想されていました。
実際に10月31日〜11月1日に開いたFOMCでは5.25~5.50%の据え置きを発表されています。
同様にCMEフェドウォッチ(2023年11月3日現在)で今後の利下げ予想も見ておくと2024年6月からを市場参加者は考えていました。この点について広瀬氏もFFレートが水平飛行に入ったことで米国株は投資家から見直されると思うと考えられているようです。
広瀬氏の話と市場参加者の予想からも当面は高金利が続くことは織り込んでおく必要があるのではないでしょうか。ではここからは米国経済について言及されていましたので次章で解説していきますね。
米国経済の現況
先に発表された第3四半期GDP速報値は前期比年率+4.9%と予想を上回る強い数字だった一方で9月のCPIは前年同期比+3.7%でこれは未だやや高水準ではあるものの去年の6月の+9%に比べればずいぶん下がったという風にポジティブに捉えるられると広瀬氏は述べています。
また広瀬氏は10月に長期金利が上昇したことを受けて住宅ローン金利や自動車ローン金利も上昇し、それが消費に影を落とすと予想。さらに10年債利回りは一時5.0%を超える水準まで上昇しましたが、今後景気にかげりが見えるに従って利回りは低下へ向かうことが予想されると仰っています。
この点については2023年10月27日のロイターの記事では消費支出を圧迫するリスクは増大しているようにみえると言っています。
内容として10月に再開された学生ローン返済はエコノミストの試算で約700億ドルになり個人の可処分所得の約0.3%に相当。また金利上昇に伴ってクレジットカードの滞納も増加して税金が世帯の可処分所得への重しとなる中で貯金を切り崩す動きも出ているもようで、第3四半期の貯蓄率は3.8%と5.2%から低下したとのこと。
第4四半期は、全米自動車労働組合(UAW)のストライキや学生ローン返済の再開による影響で成長が鈍化する可能性があるとしています。
広瀬氏の話やロイターをみても第3四半期はGDPが上昇となり底堅さがみえましたが今後の消費は諸々の事情から鈍化することで利下げへ向かうと予想されているのが分かりました。
さらに企業業績についても広瀬氏は言及されていますので次章で解説していきますね。
決算情報や相場動向の最新情報の入手はmoomoo証券アプリがおすすめ。
・決算情報や個別銘柄の最新情報が豊富
・有名投資家のポートフォリオが知れる
米国の企業業績
いま米国は第3四半期の決算発表シーズンの真っ只中となりこれまでS&P500指数採用企業の約半分が決算発表を終えています。EPSでは78%の企業が事前のコンセンサス予想をクリアしていて過去10年の平均74%を上回っているとのこと。
次に売上高では62%の企業が事前のコンセンサス予想をクリアしていて過去10年の平均は64%でこれは過去平均より悪くなり今後の業績に関しネガティブなガイダンスを出した企業は67%で過去10年の平均64%を上回っているようです。
ですが上記のグラフの通りで広瀬氏は2023年第3四半期からは再びプラスに転じると見られていると仰っています。
企業業績については2023年10月28日のロイターでは10月27日時点でS&P500構成銘柄のうち245社が決算を発表し、決算発表シーズンは実質的に折り返し地点に達した。このうち78%がコンセンサスを上回る決算を発表。アナリストらは現在、S&P500構成銘柄の通期増益率を4.3%と予想。月初は1.6%だったとのこと。
メイフィールド氏は「大手ハイテク企業の決算は大半が良好だったが、十分ではなかった。ただ全体像は良好で、年末ラリーの土台になるかもしれない」とのことでした。
一旦ですが11月から年末までの上昇を期待できるのではないでしょうか。ではこの上昇の期待ができる時期に広瀬氏が注目しているETFを次章で解説していきますね。
広瀬氏の11月注目ETF5選
上に見たようにインフレが鎮静化することで長期金利が下がり、さらに企業業績もボトムを打って反転するのならば株式は買い。今月から強気に転じたいと思いますと広瀬氏は仰っていました。
ではその時期での注目ETFをご紹介していきますね。
■iシェアーズ・ラッセル2000ETF(IWM)
【株価(2023年11月3日現在)】
169.87ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:-15.95%
3年:+3.93%
5年:+2.86%
小型株のETFですがこのところこっぴどく売られていたので反発も大きくなることが予想。
■パワーシェアーズQQQ信託シリーズ1ETF(QQQ)
【株価(2023年11月3日現在)】
363.44ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:-6.61%
3年:+10.49%
5年:+16.51%
ナスダック100指数のETFでロングすべきだと予想。
QQQをより詳しく知りたい方は下記の記事でまとめましたのであわせて読んでみて下さいね。
■SPDR S&P500 ETF(SPY)
【株価(2023年11月3日現在)】
430.76ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:-7.08%
3年:+10.60%
5年:+10.94%
米国を代表する大型株指数、S&P500指数採用銘柄に投資するETFでトレーディングに好適だと予想。
■テクノロジー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLK)
【株価(2023年11月3日現在)】
170.01ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:-6.22%
3年:+15.64%
5年:+20.26%
テクノロジー関連株に投資するETFでこちらも買いチャンスだと予想。
■一般消費財セレクト・セクターSPDRファンド(XLY)
【株価(2023年11月3日現在)】
158.00ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:-6.22%
3年:+15.64%
5年:+20.26%
ウォルトディズニー、スターバックスのような一般消費財の銘柄を組み入れたETFでこちらも買い時だと予想。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
〜バフェットなど天才投資家たちの保有銘柄をアプリ1つで知れる〜
・バークシャー・ハサウェイ(バフェット)
・ブリッジウォーター(レイ・ダリオ)
・アーク・インベスト(キャッシー・ウッド)
有名投資家のポートフォリオがmoomoo証券なら簡単にみることが可能
ポートフォリオの紹介をまとめた記事もあわせて読んでみて下さいね。
【確認方法も解説】
※当ブログではアフェリエイトによる広告を掲載しています※