【広瀬隆雄さん】2024年1月アメリカのマーケット展望【注目ETF紹介】

株式投資

2024年に入り米国主要三指数は1に入り一度下げてから少しではありますが回復するという状況になっています。実際に1月14日時点のGoogleFinanceで年初来リターンを確認してもS&P500(+0.30%)・ナスダック(0.41%)・ダウ(0.04%)と回復はしたものの冴えない展開で幕開けしました。

この状況の中で広瀬隆雄さんが1月10日インヴァスト証券のサイトで最新記事「アメリカのマーケット展望【2024年1月度】」を出しました。また1月12日に楽天証券のトウシルで最新記事「さえない1月米相場 2月・3月ごろには絶好の仕込み場が来る可能性もある?」も出されていましたのでまとめて内容をシェアしたいと思います。

ということで今回は「広瀬隆雄さんのアメリカのマーケット展望【2024年1月度】」についてです。

【この記事をみて分かること】
・1月5立会日のアノマリー
・2024年1月ターゲット
・2024年末のターゲット
・米国経済の現況
・FRBの今後の動向について
・企業業績
・2024年1月の注目ETF

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1月5立会日のアノマリー

楽天証券のトウシルで広瀬氏は1月相場はこれまでのところやや落胆させられるスタートとなっていると考えられていて、米国経済や企業業績の見通しに大きく変化が出たからではなく、欲張りになり過ぎた投資家にマーケットが冷水を浴びせたと形容できると述べていました。

実際に1月の最初の5立会日は通算して去年の12月末のS&P500種指数の終値4,769.83をほんの少しだけ下回りました。アノマリー(経験則)としてウォール街では「1月の最初の5立会日が1月末の株価指数の先行指標になり、また1月相場がどうなる?ということは1年間の相場展開を暗示する」と信じられています。ですのでもしこの考えが正しいのだとすれば今年はちょっとぐずぐずした相場になるのかもしれないと予想をされています。

また広瀬氏はそれに加えて今年は11月5日に大統領選挙の投票日を控えているのですが、過去のジンクスでは大統領選挙のある年の1月、2月の相場がさえないスタートを切ったら、それは現職の大統領が負けることを暗示していると言われていて、つまりバイデン再選がおぼつかなくなっているということだと仰っていました。

2024年1月ターゲット

Yahoo Financeより

前章の内容を理解したうえで今度はインヴァスト証券のサイトの記事の中で広瀬氏はS&P500指数の向こう1ヶ月のターゲットは4600とされていました。

2024年1月19日現在では4780ですので下げでお考えで、上記チャート(直近1ヶ月)の中で一番低いのが1月4日の4688でしたのでさらに下にいくと予想をされていました。

広瀬氏は大統領選挙のある年に年初から軟調な相場展開になるとそれは現職の大統領が負けることを示唆していると言っていて、してみれば1月に入ってからの株式市場のスランプはバイデン候補の敗北を暗示していると考えらると仰っています。

また大統領の人気は景気に大きく左右され、いまアメリカの景気は良いとなると本来ならバイデン大統領の支持率は高くなければおかしいですが今回の好景気局面で米国の消費者はインフレに悩まされました。そのことからバイデンの経済政策はいまひとつだなと多くの有権者は感じているとのこと。

さらに2024年末までの予想についても言及されていますので次章でお伝え致します。

2024年末のターゲット

Yahoo Financeより

広瀬氏は経験則的に現職大統領が負けるシナリオでは米国株の1年間の上昇幅は小さくるため2024年の1年間を通したS&P500の上昇幅は+4.5%を見込んでいて、2024年末のターゲットは4984と予想をされています。

2024年1月19日現在では4780ですので年末の結果として+4.24%と微増予想になります。

もう少し詳しく1年間の相場の足取りを予想すれば、民主・共和の大統領出身政党が入れ替わるシナリオでは過去の平均値を当てはめると3月まで一本調子で下げ続け、3月半ばの最安値では年初から-6.45%にタッチすると言われています。これを2023年の12月引け値から起算すると3月瞬間安値ターゲットは4464になると予想。

そこからマーケットは鋭角的に切り返して8月まで一気呵成に戻すことが通例で、過去の平均値を当てはめると今年の8月高値ターゲットは4994になります。また再びマーケットは値を消し、9・10月と悪いマーケットになり、10月安値は過去の平均値を当てはめると4710が下値メドとなると考えていらしゃるようです。

そして大統領選挙の直前からマーケットは切り返し(=現職大統領が敗北する場合でも、マーケットは反発します)12月末は4984で今年の取引を終えると2024年の相場見通しを述べていました。

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米国経済の現況

TRADING ECONOMICSより

■CPI

1月11日(木)に発表された12月の消費者物価指数は前年同月比予想+3.2%に対し結果+3.4%でした。またコア指数は予想+3.8%に対し結果+3.9%でしたのでつまり両方の数字ともにやや落胆させられる数字ということだと広瀬氏は述べています。

シェルターつまり住居費が前月比+0.5%上昇していて全体の上昇の約半分を占めていてエネルギーの上昇は前月比+0.4%で11月の-2.3%で10月の-2.5%に比べると悪い数字でしたので電力料金の上昇が影響しました。

コア指数は趨勢としては着実に改善していると言えると仰っています。

また広瀬氏は米国経済は底堅く推移していていて1月5日に発表された12月の非農業部門雇用者数は21.6万人と予想の17万人を上回り、平均時給も前月比+0.4%と予想の+0.3%を上回っています。つまり一部の投資家が期待していたような(連邦準備制度理事会は年初からどんどん利下げするぞ!)というシナリオは遠のいたと述べています。

Bloombergより

この点を1月5日にBloombergが「米雇用者の伸び加速、賃金は予想上回る上昇-労働市場の堅調持続」と報じていて、労働参加率が0.3ポイント低下の62.5%と、約3年ぶりの大幅低下となった。比較的若い世代と年配者で特に下げ、25歳から54歳の労働参加率は0.1ポイント低下となった。

またチャールズ・シュワブのチーフ債券ストラテジスト、キャシー・ジョーンズ氏は「雇用市場は底堅いが、徐々に冷えつつあるというのが全般的な姿だ」と指摘。「ただ平均時給の伸びを受け、米金融当局が市場の織り込みより長く政策金利を据え置く可能性がある」と述べていたとのことでした。

■10年債利回りチャート

CNBCより

広瀬氏はこれを受けて10年債利回りも最近の安値3.77%から再び4.0%を超える水準に上昇してきていてこれは株式にとって悪い材料だと仰っていて実際に1月14日現在の10年債利回りをCNBCで確認すると12月27日には3.789%で1月12日には3.939%となっていました。

この点についてはロイターは1月12日の記事に「米金融・債券市場=利回り低下、PPI受け利下げ観測高まる」と報じていて米金融・債券市場では、米債利回りが低下。この日発表された2023年12月の卸売物価指数(PPI)が前月比で予想外に下落したことを受け、米連邦準備理事会(FRB)による年内早期利下げ観測が高まり10年債利回りは3.916%と1週間ぶりの低水準で終盤は1.7BP低下の3.955%だったとしています。

気になる点になるので引き続きウォッチしていこうと思います。

FRBの今後の動向について

広瀬氏は全体としてはデータが連邦準備制度理事会(FRB)の采配に変更をもたらす可能性は低いと述べています。それを断った上で、フェデラルファンズレート(FFレート)の先物市場のトレーダーたちが織り込んでいる今年の利下げシナリオは、やや楽観的すぎることが強く印象付けられました。市場参加者は6月の連邦公開市場委員会(FOMC)までに3回の利下げを織り込んでいます。

一方、12月のFOMCの経済予想サマリーで示された2024年の利下げシナリオは1年かけて3回の利下げがあるというシナリオであり、トレーダーたちが織り込んでいるペースより半分の速度で利下げが行われてゆくことが示唆されているとのこと。

実際にFFレートの予想をCMEフェドウォッチFRBと市場参加者の予想を確認をしておこうと思います。

■FRBの予想(2024年1月19日現在)

CMEフェドウォッチより

※年3回を予想

■市場参加者(2024年1月19日現在)

CMEフェドウォッチより

※年6回を予想

広瀬氏は両者の考え方の違いは、マーケットにとってリスクだと思うと仰っています。

この点についてバフェット太郎さんが1月19日の動画(【転換】3月の利下げは見送りへ)で言及していましたが16日にFRBのウォラー理事が「利下げは計画的かつ慎重なペースで進めるべき」と講演で話をしたことで市場参加の予想6回に対して牽制する場面があったとのことでした。

また利下げ開始の条件として「インフレデータが引き続き低水準であることに加えて消費と雇用の減速が必要だ」とも指摘していたとのことでまた個人消費データは直近で好調であった点からも市場参加者の利下げ予測も確率が大きく低下してきたと仰っています。

実際に2023年12月23日時点の市場参加者の3月予想は0.25%の利下げ確率は75.6%でしたが2024年1月19日現在では55.8%と約20%も低下してきています。

利下げは株価に大きな影響を与えますので1年を通してしっかりと追ってみていこうと思います。

企業業績

1月12日(金)、メガバンクが相次いで第4四半期の決算を発表しますがこれを皮切りに米国は決算発表シーズンへと入っていきます。S&P500採用銘柄のボトムアップ・コンセンサス予想を見ると第4四半期は前年同期に比べて+2.5%程度のEPS成長が見込まれていると広瀬氏は仰っています。

出所:LSEGのデータをもとにアセットマネジメントOne作成

ちなみに2024年1月17日にマネックス証券の「米企業決算は増益率鈍化後、2024年に加速の予想」というレポートをみてみると米主要企業の2023年10-12月期決算についてS&P500種指数採用企業の業績変化率は+4.4%と推計。

また LSEGの集計では今後の業績予想は2024年1‐3月期は+7.0%、4‐6月期は+11.1%と増益率の加速と予想。7‐9月期は+8.2%で増益率が縮小するものの10‐12月期は+18.1%で 低水準が見込まれている2023年10-12月期との比較ということもあり、大幅な増益が予想されていました。

企業の業績については上記予想がされている中で広瀬氏が直近で注目しているETFを次章でご紹介していきますね。

2024年1月の注目ETF

広瀬氏は1月から3月にかけて米国株が軟調だというシナリオに立てば今月は「売り」から入ったほうが得策だと仰っていて下記のETFを売り建てることが出来ると述べています。

ちなみに記事にはありませんが広瀬氏が言う「売り建てる」について簡単に触れておくと将来的に値下がりすると判断した投資対象を売って、値下がりした時点で買って収益を上げる投資手法になります。

■ARKイノベーションETF(ARKK)

Yahoo Financeより

【株価(2024年1月19日現在)】
45.66ドル

【トータルリターン】
3ヶ月:+17.20%
1年:+23.97%
3年:-31.11%
5年:+2.07%

※最新の株価などの情報はこちらより

■Direxionデイリー米国金融株ブル3倍ETF(FAS)

Yahoo Financeより

【株価(2024年1月19日現在)】
79.89ドル

【トータルリターン】
3ヶ月:+30.79%
1年:-3.43%
3年:+6.09%
5年:+9.24%

※最新の株価などの情報はこちらより

■iシェアーズ・ラッセル2000 ETF(IWM)

Yahoo Financeより

※IWMチャート

【株価(2024年1月19日現在)】
190.600ドル

【トータルリターン】
3ヶ月:+8.71%
1年:+2.94%
3年:-2.22%
5年:+6.78%

※最新の株価などの情報はこちらより

ちなみにIWMの詳細はこちらの記事でまとめましたのであわせて読んでみて下さいね。

■パワーシェアーズQQQ信託シリーズ1(QQQ)

Yahoo Financeより

【株価(2024年1月19日現在)】
412.99ドル

【トータルリターン】
3ヶ月:+10.87%
1年:+45.63%
3年:+9.98%
5年:+20.82%

※最新の株価などの情報はこちらより

ちなみにQQQの詳細はこちらの記事でまとめましたのであわせて読んでみて下さいね。

■SPDR S&P500 ETF(SPY)

Yahoo Financeより

【株価(2024年1月19日現在)】
476.490ドル

【トータルリターン】
3ヶ月:+8.76%
1年:+20.55%
3年:+9.53%
5年:+14.28%

※最新の株価などの情報はこちらより

ぜひ広瀬氏の注目ETFをご自身の投資の参考にしてみて下さい。

また前月の広瀬氏のマーケット展望からの変更も比較しておくとより参考になると思いますのでぜひ下記記事も読んでおいて下さいね。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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