【広瀬 隆雄さん】個人投資家として考える FRB予想に基づく投資戦略【2024年3月FOMC】

株式投資

2024年3月18日、19日に日本では日銀が金融政策決定会合が行われて、日銀はマイナス金利解除と大きく報じられましたよね。また年3月19日・20日の2日間で米国ではFOMC(連邦公開市場委員会)が行われましたが、米国の金融政策を決定する会合になるため個人投資家のみなさんもとても気になるものではないでしょうか。

そして広瀬孝雄さんは3月21日にインヴァスト証券で「FOMCの結果」と2024年3月22日に楽天証券のトウシルで「米連邦準備制度理事会は年内3回の利下げをシグナル 4月はスピード調整が予想されるが辛抱強く継続投資を心掛けること」この2つの最新記事が出されていました。

3月19日・20日にて行われたFOMCの結果を受けて広瀬氏が米国市場の展望についてお話をされていて、米国投資を行う個人投資家の方にとって短期的なご自身の投資ポジションを決めるうえでとても参考になる内容でしたのでシェアさせていただきます。

ということで今回は「【広瀬隆雄さん記事まとめ】2024年3月FOMCの結果より個人投資家が考える投資戦略」についてです。

【この記事をみて分かること】
・FFレート(政策金利)
・QT政策
・GDP予想
・失業率
・米国株の展望と投資戦略

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FFレート(政策金利)

まず最初に個人投資家が特に気にしているFFレートについてになりますが主要政策金利を5会合連続据え置くことを決定しました。金利の誘導目標レンジは5.25-5.5%で2020年3月以来となる利下げに今年踏み切る方針に変わりがないことを示唆しましたが、FOMCメンバーの予測中央値によれば、25年の利下げ回数については3回と、昨年12月時点での4回から減少したブルームバーグが報じていました。

楽天証券「トウシル」より

では広瀬氏の見解をみていきますね。

利下げのタイミングに関しパウエル議長は何も言わずで、FRB(米連邦準備制度理事会)メンバーによるFF(フェデラルファンズ)レートのコンセンサス予想は2024年末までに3回の利下げがあることを示唆する4.6%でした。

広瀬氏はこのことについて「つまりは利下げは引っ込められたわけではなくて、利下げ開始のタイミングだけが依然としてハッキリしない状態だ」と述べていました。

実際にパウエル議長は会合後の記者会見で5月ないし6月のFOMC会合で政策金利を引き下げるのかとの質問に対し、直接的な回答は避け、初回利下げは「年内のある時点」になる可能性が高いという従来の発言を繰り返していました。

また広瀬氏は市場参加者は(ひょっとするとFRBはタカ派に転じるかも?)と身構えていたので、年内3回の利下げを示唆するFRBメンバーによるFFレートの予想は大歓迎で、FOMCの後でマーケットが買われたのはそのような理由によると仰っていました。

実際に3月20日のS&P500指数は史上最高値を更新していて、ゴールドマンサックスが2024年2月に上方修正した24年末の株価目標である5200(5100より修正)をも越えてきたとロイターが報じていました。

このように今回はFFレートは据え置きになり、また利下げ時期についてもパウエル議長は名言されませんでした。ですが個人投資家にとってとても嬉しい緩和的と捉えられる内容について広瀬氏が触れていますので次章でまとめおきますね。

QT政策

出典: 連邦準備制度理事会 (米国)

広瀬氏は利下げのタイミングについては完全にスルーされたけれど、もうひとつのFRBのツールであるQT(=量的引締め政策)に関しては「引締めのペース(=それは連邦準備制度総資産の圧縮のチャートに現れます)を減速することを検討に入った」と述べています。

つまりは利下げよりバランスシートの議論が先行するカタチになったということで、これは極めて婉曲に「方向としては緩和ですよ!」ということをシグナルしているに他ならないと仰っていました。

ちなみに上記のチャートはグレー部分が景気後退を表していて赤矢印の2020年のコロナショック時に市場に出回るお金の総量がかなりのスピードで増えましたが2022年6月から開始したQT政策によってその後に市場のお金の総量が減ってきたのが分かります。

広瀬氏はパウエル議長はFRBメンバーがQT(量的引き締め)政策のペースを少し鈍化させ、短期市場に配慮しながら経済をソフトランディング(軟着陸)させる手法に関して討議に入ったということを明言していて、つまり方向性として緩和という線は変わってないとも仰っていました。

実際にパウエル議長は記者会見で、バランスシートについては縮小ペースを「かなり早期」に減速させるのが適切だろうと述べていました。

ですので総量を減らすスピードを落とすということを検討していると捉えられますのでこの緩和は株高に繋がる可能性があるため個人投資家にとってはとても歓迎できる内容になるのではないでしょうか。

ではソフトランディングについて広瀬氏はFRBメンバーのGDP予想についても触れていましたので次章でまとめておきますね。

GDP予想

楽天証券「トウシル」より

広瀬氏はFRBメンバーによるGDP(国内総生産)の予想に目を転じると2024年末のGDPは2.1%に上方修正されていて、これは足下の経済が強いことを認めることに他ならず、ソフトランディングの可能性が一段と高まったことを表していると述べています。

なお2025年と2026年のGDP予想も上昇していて、この予想から広瀬氏はつまり足元の米国経済は強いと仰っていました。

ちなみロイターでは米格付け会社であるS&Pグローバルは2月21日、2024年の米国の実質国内総生産(GDP)伸び率を2.4%と予想したと報じています。

また経済協力開発機構(OECD)は2024年2月5日発表した経済予測で、今年の世界経済の成長率予測を上方修正していて、米国の成長予想を大幅に引き上げたと同じくロイター報じています。内容として米国の成長率予想は、24年を2.1%とし昨年11月の1.5%から大幅に上方修正。また25年は1.7%に据え置いたとのことでした。

このように多少の違いはあれど米国のGDP予想は確実に上がってきていることが分かりますよね。このことからも広瀬氏が言うようにソフトランディングというシナリオがかなり現実味を帯びてきているのではないでしょうか。

この他で失業率予想についても触れていましたので次章でまとめておきますね。

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失業率

インヴァスト証券サイトより

広瀬氏は失業率についてはFRBメンバーの予想に関しては余り大きな変化は見られなかったと述べています。

失業率については際立った変化もなく気になる点がなかったのかこれ以上は言及をされておりませんでした。ちなみに失業率とソフトランディングの関係に触れておこうと思いますがみなさんは「サームルール」をご存知でしょうか。実は私は最近知ったもので内容に間違いがあればご指摘を頂けますと幸いです。

ちなみにサームルールはかつて連邦準備制度理事会(FRB)のエコノミストで、現在はブルームバーグのコラムニストであるクラウディア・サーム氏がこのルールを考案。 失業率の3ヶ月移動平均が、過去12ヶ月の最低値から0.5ポイント余り上昇した時にリセッションが始まるというものです。

FREDより

調べ方としてFREDにて現状を確認ができますので見ておこうと思います。実際に矢印で表示しています「0.27%」が現状になりますがこの数値が0.5%を越えた場合がルール発動になります。ですので現在はまだ発動していないことが分かります。

またロイターでは2024年2月の失業率の上昇を受けてBMOキャピタル・マーケッツのチーフ米国エコノミスト、スコット・アンダーソン氏は「非農業部門雇用者数の堅調な伸びにもかかわらず、今回の雇用統計の内容ははるかに弱い」と指摘。「FRBが伝えているように労働市場のリバランスが進行しており、経済のソフトランディング(軟着陸)と年半ば頃の利下げ開始への扉が開かれている」と述べたと報じていました。

このように失業率をみてもソフトランディングの可能性を示唆していますよね。この点も個人投資家にとってはとても心強い状況になるのではないでしょうか。

ではこのようなFOMCの結果を受けて広瀬氏が考える展望について次章で纏めておきますね。

米国株の展望と投資戦略

前回米国がソフトランディングしたのは1990年代の後半で、その時の株式市場は堅調でした。従って今回もソフトランディングということになれば株式にとってはプラスだと思うと広瀬氏は述べています。

Yahoo Financeより

実際に1990年後半のS&P500のチャートをみると1996年7月の638ドルから2000年3月の1527ドルと広瀬氏が言うようになんと約140%も上昇していました。またこの時期は実は利下げもなかったにも関わらずにここまでの上昇があったので驚異的と言えますよね。

また広瀬氏は年初来S&P500種指数は+9.9%で、第1四半期は残すところあとわずかですが今のペースを単純に4倍すれば1年間のパフォーマンスは+40%に迫る勢いになるわけで、そのような素晴らしいパフォーマンスは滅多なことで起きないと思うとのである時点で株式市場はスピード調整を経験することを覚悟すべきだとも。

米国の確定申告は4月15日(月)でその前に納税のために米国民は株式投資を少し控え、キャッシュポジションを高くすることが予想されます。4月の声を聞くと相場が頭打ちになることはごく自然なことだと思います。これを通過すれば5月半ばからはサマーラリーが期待できるので、つまり目先は少しスピード調整があるけれど、相場から降りるのではなく、辛抱強く継続投資を心掛けるのが最善だと私は考えますと仰っていました。

このように短期的な米国株の展望については広瀬氏は上をみている印象ですが調整局面があることにも触れられていました。FOMC結果と広瀬氏の展望をみてですが個人的には現在の株は買い持ちしておいて調整局面で買い増しをできるようにキャッシュポジションは増やしておこうと考えています。

みなさんはどのようにお考えでしょうか。
今回の記事がみなさんの投資の参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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プロフィール
このブログの運営者
セカユタ

サラリーマンをしながら副業や投資をして資産形成中。
主に米国株を中心とした資産形成の基礎知識や市場の現状についてまた節約や副業についての情報も一部ですが発信しています。
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