結局どれが儲かる?VYM・SPYD・HDVのセクター激変と最新増配率を暴く

ETF

みなさんは「配当金生活」と聞くとどんなイメージでしょうか?

好きなことをしながら過ごせる・・・
生活費としてプラスで使える・・・
定期的に欲しいものを買える・・・
追加投資ができるので資産拡大をブーストできる・・・

など・・・いろんな考え方があるかと思いますが、個人的にはそれぞれの生活や投資スタイルにあわせて普段の生活を彩ることができるのが配当金生活と広い意味で定義しています。

またその第一歩としてこのブログでもよく取り上げている安定性と収益性を兼ね備えた投資先になる米国高配当ETFは非常に有力な選択肢になりえると感じています。

そして米国高配当ETFの中でもホルダーが多いであろう投資家の間で「御三家」として親しまれているVYM・SPYD・HDVの最新情報を比較しながら解説していこうと思います。

ということで今回は御三家の米国高配当ETF 徹底比較【2026年版最新】についてです。

【この記事をみて分かること】
基本情報
・株価について
・組入銘柄とセクター比率
・配当実績
・メリット・デメリットまとめ
・まとめ:VYM・SPYD・HDV、あなたに最適な1本は?

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基本情報

項目VYMSPYDHDV
①正式名称バンガード・米国高配当株式ETFSPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETFiシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF
②運用会社バンガードステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズブラックロック
③ベンチマークFTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスS&P 500 高配当指数Morningstar 配当フォーカス指数
④銘柄数562銘柄80銘柄74銘柄
⑤投資対象米国株(高い配当利回りの銘柄)S&P 500採用銘柄のうち高配当利回り上位80社米国の財務健全性が高く高配当な優良企業
⑥経費率0.04%0.07%0.08%
⑦配当月3, 6, 9, 12月3, 6, 9, 12月3, 6, 9, 12月
⑧直近配当利回り2.29%(SEC利回り)4.08%(直近12ヶ月)2.96%(直近12ヶ月)
⑨設定日2006年11月10日2015年10月21日2011年3月29日

一覧表でスペックを比較してみましたが、注目すべきポイントを3つに絞って解説をしておこうと思います。ここを押さえておくだけでも、自分に合ったETFがぐっと選びやすくなりますので目を通しておいて下さいね。

1. 「分散力」のVYM vs 「厳選」のSPYD・HDV

まず驚くのが銘柄数(保有している企業の数)の違いです。
・VYM: 約560銘柄以上と圧倒的な分散力を誇り、ひとつの企業の不祥事や株価暴落の影響を受けにくい「王道の安定感」があります。
・SPYD・HDV: 70〜80銘柄程度に厳選されています。その分、高配当な銘柄の恩恵をダイレクトに受けられるのが特徴です。

2. 「投資対象」のこだわり

何を基準に選んでいるかが、そのまま性格の違いになっています。
VYM: 市場全体の「高い配当利回り」を広くカバー。
・SPYD: S&P500採用銘柄の中から、単純に「利回り上位80社」を機械的に選ぶ、高利回り特化型です。
・HDV: 利回りだけでなく「財務の健全性が高い(つぶれにくい優良企業)」を厳選しており、守りに定評があります。

3. コストと配当頻度

・経費率: いずれも 0.04%〜0.08% と極めて低コストですが、最安はバンガードのVYM(0.04%)です。
・配当月: 3社とも 3・6・9・12月 の年4回。3つを組み合わせても配当月は重なりますが、年に何度も「ご褒美」が届く楽しみがあります。

また念のためですが米国株ETF「ビッグ3」の運用会社はそれぞれの特徴がありますので分かりやすく説明してみますね。

4.運用会社の特徴

【バンガード(Vanguard)】
・特徴: 低コストのパイオニア。利益をコスト削減として投資家に還元。
・イメージ: 実直な「長期投資家のパートナー」。
・初心者へ: 運用コストを最優先し、堅実に持ち続けたい人向け。

【ステート・ストリート(State Street)】
・特徴: ETF生みの親で1993年に米国初のETFを誕生させた、SPDRブランドを展開。
・イメージ: 歴史ある「アイデアマン」。SPYDのようなエッジの効いた商品が豊富。
・初心者へ: 配当特化など、特定の目的や好みを反映させたい人向け。

【ブラックロック(BlackRock)】
・特徴: 世界最大の資産運用会社。iシェアーズ(iShares)を展開し、高度なITシステムによるリスク管理が武器。
・イメージ: 緻密な「エリート集団」。HDVのように財務健全性で絞り込む銘柄選定に強み。
・初心者へ: 豊富な選択肢と、データの裏付けによる安心感を求める人向け。

ここまでは基本情報についてお伝えをしてきました。ここからそれぞれのETFを検討する際に絶対に知っておくべき中身についてを見ていこうと思います。ではまず次章では株価についてです。

株価について

■VYM

Yahoo Financeより

【VYM株価】
152.07ドル(2026年3月6日現在)

■SPYD

Yahoo Financeより

【SPYD株価】
47.30ドル(2026年3月6日現在)

■HDV

Yahoo Financeより

【HDV株価】
136.52ドル(2026年3月6日現在)

上記はYahoo Financeでそれぞれのチャートを確認しています。

どのETFも移動平均線が200日より上に50日がある状況でした。また株価も50日移動平均線の上を推移していますので基本的にはいい推移になっています。またその中でも直近で50日を大きく上回ったのがHDVで、関税や地政学リスクなどディフェンシブへ投資家心理が傾いている証拠になっていると考えられますよね。

この傾向をより理解するためにもそれぞれのリターンを比較もしておこうと思います。

期間ごとのトータルリターン比較

VYM(青)・SPYD(黄)・HDV(水色)

【5年比較】

Google Financeより

直近5年でみると明らかにVYMが圧勝となっていました。2位がHDVですが、VYMが約10%ほどアウトパフォームしていたことになります。

【1年比較】

Google Financeより

直近1年でみるとVYMが1位であることは変わらずですがHDVとの差が約1%ほどに変わってきています。ちなみにこの時点ではSPYDは5年と1年ともに最下位となります。

【年初来】

Google Financeより

かなり直近になりますが年初来でみるとなんとHDVが圧倒的な勝利となりました。さらにSPYDが2位となり、VYMがビリに大きく構図が変わっていました。市場がディフェンシブへ移行しているフェーズだとわかりますよね。

比較から見える現状

【VYM】
5年・1年スパンで圧倒的1位。長期的な成長と安定感を両立しているが年初来は苦戦。

【SPYD
年初来ではマイナスリターンとなる場面もあり、ボラティリティが比較的大きいのが特徴。

【HDV】
年初来1位。景気後退リスクが意識される中、ディフェンシブなHDVがアウトパフォーム。

このように期間によってかなり大きな差があることが分かりました。また直近は明らかに市場はディフェンシブを意識していることも理解ができたのではないでしょうか。

では次は各ETFの組み入れ銘柄とセクター比率もみておこうと思います。

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組入銘柄とセクター比率

各ETFの個性が最も表れるのが、この組入銘柄とセクター(業種)比率にになりますのでトップ10を確認しておきましょう。

■組入銘柄

VYMSPYDHDV
順位銘柄比率銘柄比率銘柄比率
1ブロードコム6.94%ベライゾン1.50%エクソンモービル10.54%
2JPモルガン・チェース3.63%エジソン・インターナショナル1.45%シェブロン7.51%
3エクソンモービル2.71%ヴィアトリス1.42%ジョンソン・エンド・ジョンソン7.11%
4ジョンソン・エンド・ジョンソン2.48%APAコーポレーション1.41%アッヴィ5.63%
5ウォルマート2.35%AT&T1.40%プロクター・アンド・ギャンブル5.29%
6アッヴィ1.79%EOGリソース1.40%フィリップ・モリス5.09%
7ホーム・デポ1.69%キンダー・モーガン1.40%ホーム・デポ4.45%
8プロクター・アンド・ギャンブル1.62%アイアン・マウンテン1.38%コカ・コーラ4.18%
9バンク・オブ・アメリカ1.56%クロラックス1.35%ペプシコ4.09%
10シェブロン1.50%ブリストル・マイヤーズ スクイブ1.35%アルトリア・グループ3.92%
合計26.27%14.05%57.81%

今回のデータの主な変化と特徴も少しだけではありますがお伝えをしておきますね。

【VYM】ブロードコムの躍進
昨年は5.83%だったブロードコムの比率が6.94%まで上昇していて、不動のトップとなりました。またトップ10の顔ぶれは安定していますが、合計比率が昨年の約24%から約26%へ高まっていました。

【SPYD】均等配分の入れ替わり
SPYDは指数の性質上(均等配分)で定期的に銘柄が大きく入れ替わります。現在はベライゾンやAT&Tなどの通信、エジソンなどの公益事業、エネルギー銘柄が上位に並んでいて1銘柄あたりの比率は1.4%〜1.5%前後で均一化されています。

【HDV】エネルギーへの高い集中
エクソンモービルとシェブロンの2社だけで約18%を占めていて、昨年以上にエネルギー・セクターやヘルスケア(J&J, アッヴィ)への集中度が鮮明になっています。上位10銘柄でファンド全体の半分以上(約58%)を占める構造は変わっていませんでした。

■セクター比率

VYMSPYDHDV
順位セクター比率セクター比率セクター比率
1金融20.80%不動産25.82%生活必需品27.65%
2テクノロジー14.20%生活必需品17.45%エネルギー26.16%
3ヘルスケア12.10%公共事業11.62%ヘルスケア16.76%
4資本財11.90%金融11.36%公共事業8.57%
5生活必需品10.40%エネルギー8.24%一般消費財6.94%
6一般消費財9.80%素材6.52%テクノロジー5.68%
7エネルギー8.50%通信5.63%金融4.11%
8公共事業6.20%ヘルスケア5.09%資本財2.82%
9通信4.10%一般消費財3.62%素材0.85%
10素材2.00%テクノロジー2.31%通信0.05%

【VYM】
依然として金融が最大セクターですが、構成銘柄であるブロードコムなどの株価上昇を反映して、テクノロジーの比率が昨年の11.20%から14.20%へと上昇していました。

【SPYD】
不動産(REIT)の比率が約26%と、昨年の23.60%からさらに高まっていて、セクターの偏りが最も大きいのが特徴です。また、生活必需品が第2位に浮上していました。

【HDV】
セクター構成が大きく変わり、生活必需品(27.65%)とエネルギー(26.16%)の2セクターだけで全体の半分以上を占める非常に尖った構成になっています。昨年1位だったヘルスケアは3位に後退していました。

それぞれのETFの特徴がより理解できてきたのではないでしょうか。では次は今回の冒頭でもお伝えしている配当生活に直結する配当実績もみておこうと思います。

配当実績

VYMSPYDHDV
年度配当金(ドル)利回り(%)配当金(ドル)利回り(%)配当金(ドル)利回り(%)
2025年3.912.941.944.083.912.96
2024年3.503.131.864.764.124.03
2023年3.483.121.834.663.893.82
2022年3.252.91.984.723.723.68
2021年3.103.381.554.73.514.00
2020年2.913.111.634.163.573.65
2019年2.843.641.755.133.213.80
2018年2.653.091.624.323.103.43
2017年2.403.171.424.082.953.59
2016年2.213.31.515.172.703.68
平均3.033.181.714.583.473.66

この後は、表のポイントと補足をお伝えしておこうと思います。

■配当の傾向

【VYM】
2016年から2025年にかけて着実に増配を続けていて、10年間で配当額は約1.7倍に成長しました。

【SPYD】
利回りは常に4%を超える高い水準を維持していますが、配当金額自体は年によって変動があるのが特徴です。

【HDV】
財務健全性を重視する構成により、配当利回り3%前後を安定的に推移しています。

■増配について

VYMSPYDHDV
10年間の総増配率76.90%28.50%44.80%
年平均成長率(CAGR)6.50%2.80%4.20%
増配の安定性非常に高い(連続増配)低い(年によりバラツキ)中程度(緩やかな右肩上がり)

【VYM】圧倒的な成長力
10年前の2.21ドルから3.91ドルまで、ほぼ毎年着実に増配しています。持ち続けるだけで、自分の買付価格に対する利回りがどんどん上がるので長期投資の醍醐味を最も実感しやすいETFです。

【SPYD】高利回り維持型
2016年の1.51ドルから2025年の1.94ドルと、増配率は約28%に留まりました。元々の利回りが高いため、増配を狙うというよりは「今すぐ高い現金(キャッシュフロー)が欲しい」というニーズに向いています。

【HDV】バランス重視型
財務健全な銘柄に絞っているため、景気後退局面でも大幅な減配をしにくい守りの強さがあります。VYMほどの爆発力はありませんが、年平均4%超のペースで着実に積み上がっています。

■投資判断への活かし方

・将来の年金代わりにしたいなら:VYM
今の利回りが低く見えても、10年後の配当額はVYMが最も期待できます。

・今現在の生活費を補填したいなら:SPYD
成長性は低めですが、最初から高い利回りで分配金を受け取れます。

・不況への耐性も持たせたいなら:HDV
エネルギーやヘルスケアなどのディフェンシブな構成が、安心感を与えてくれます。

ここまでそれぞれのETFを基本情報、株価、組入銘柄、セクター比率、配当実績を比較しながら一緒に見てきました。それぞれの特徴と現在地は見えてきたかと思いますのでここで一度メリット・デメリットをまとめておきますね。

メリット・デメリットまとめ

Google NotebookLMにて作成

【VYM】バランス重視の王道ETF
・メリット: 圧倒的な分散力、低コスト、連続増配の実績。
・デメリット: 利回りが他の2つに比べて控えめ。

【SPYD】高利回り特化のインカム重視ETF
・メリット: 御三家最高クラスの利回り、少額から買いやすい株価。
・デメリット: 景気悪化時の減配リスクや株価の変動が大きい。

【HDV】財務健全性重視の守りのETF
・メリット: 景気後退に強いディフェンシブな構成、質の高い企業への投資。
・デメリット: セクターの偏りが大きく、成長株が少ないため株価の伸びは限定的。

アセットもそうですがこのように検討する際に可視化してメリット・デメリットを確認しならポートフォリオに反映をしていけるといいかもしれませんね。

ぜひ参考に見ておいてもらえたら幸いです。

まとめ:VYM・SPYD・HDV、あなたに最適な1本は?

2026年最新のデータから、米国高配当ETF「ビッグ3」の現在の姿を比較してきました。それぞれの特徴を改めて整理すると、投資スタイル別に以下のように選択肢がみえてきます。

■迷った時の選び方ガイド

・「将来の自分」への仕送りなら:VYM
10年間で配当金が約1.7倍に成長した実績は圧倒的です。経費率も0.04%と最安で、増配の安定感も抜群。「今すぐ」の利回りよりも、10年後、20年後の大きな配当収入を狙う長期投資家に最適です。

・「今の生活」を豊かにしたいなら:SPYD
常に4%を超える高い利回りは、日々のキャッシュフローを最大化してくれます。配当の変動幅は大きいものの、S&P500の精鋭から選ばれた高配当株にまるごと投資できる手軽さは、即効性を求める方に支持されています。

「守りの資産」を固めたいなら:HDV
財務が健全なエネルギーやヘルスケア銘柄に厳選投資するため、不況時の安心感があります。利回りと増配のバランスが良く、ポートフォリオに安定感を持たせたい方の「守り神」として機能します。

最後になりますが投資に「正解」はありません。これら3つのETFは、どれも世界最大級の運用会社(バンガード、ステート・ストリート、ブラックロック)が手がける超優良商品になります。

大切なのは「いつ、いくらの配当が欲しいのか」という自分の目的に合わせて選ぶことにあると感じています。あるいは、それぞれの弱点を補い合うように「VYM+HDV」や「3種均等」といった組み合わせで保有するのも一つの賢い戦略になり得ます。

実際にですが私も3つのETFを時期によりますがほぼ同じくらいの比率(SPYD多め)で保有をしています。

本記事でみてきている直近までのデータが示す通り、米国株の配当成長力は非常に強力です。少額からでも「配当の出る仕組み」を作り、複利の力を味方につけてともに資産形成を進めていきましょう。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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プロフィール
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セカユタ

サラリーマンをしながら副業や投資をして資産形成中。
主に米国株を中心とした資産形成の基礎知識や市場の現状についてまた節約や副業についての情報も一部ですが発信しています。
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