2024年は6月までS&P500は順調に6ヶ月連続でプラスとなり年初来で約15.13%上昇してきました。このブログをご覧頂けている方の多くがでS&P500に投資をされているかと思いますので恐らく含み益になっているのではないでしょうか。
さらに毎月ご紹介していて、多くの方が参考にしているであろう広瀬隆雄さんの最新記事「アメリカのマーケット展望【2024年7月度】」が出ましたので追加の内容も含めてシェアさせていただければと思います。
ということで今回は「広瀬隆雄さんのアメリカのマーケット展望【2024年7月度】」についてです。
【この記事をみて分かること】
・米国経済の現況について
・FFレート予想
・企業業績
・業績相場について
・短期ターゲット
・短期相場の見通し
・注目指数(例 ETF)
【イメージキャラ 武田鉄矢さん】
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米国経済の現況について
広瀬氏は米国経済は総じて好調と述べています。6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で示された経済予想サマリー(SEP)では今年年末の時点での米国のGDP成長率は+2.1%、失業率は4%が見込まれていますのでこれは米国にしてみればかなり低い水準です。
この点について2024年6月13日にロイターが「米FRB、利下げ「年内1回のみ」想定 金利据え置き」との記事でFRBとパウエル氏の声明について触れていました。
「最近の指標は、経済活動が引き続き堅調なペースで拡大していることを示している。雇用の伸びは引き続き力強く、失業率は依然低い」とし、前回声明の文言を維持。さらにパウエル氏は金融政策は現時点では制約的であり、期待通りの効果が出ているという証拠はかなり明確だと述べたとしていました。
上記をふまえると現状では米国経済は強くソフトランディングのシナリオから利下げが遠のいていると捉えられますよね。
また広瀬氏はFRBが好んで使うインフレのゲージであるPCEコア・インフレは2.8%が予想されており、これはFRBとしては容認できない高すぎるインフレです。従って政策金利は引き続き現在の高い水準が堅持されると考えるべきでしょうと仰っていました。
FFレートは利下げ(年内1回予定)がさらに遠のくシナリオも頭に入れておく必要が出てきているのではないでしょうか。では記事にはありませんでしたが現段階での利下げ予想について次章でまとめておこうと思います。
FFレート予想
上記についてはとても分かりやすかったので三井住友DSアセットマネジメント株式会社のサイトより抜粋しましたが、2024年末のFOMCメンバーの予想で一番多かったのは0.25%に利下げが年内は1回になっています。前回3月の予想では3回を予想していましたので高金利が継続されるとの感がるのが妥当ではないでしょうか。
さらに2025年・2026年では年内計4回ずつを予想していますので今年は1回にとどめておきたいという意思表示にも取れますよね。ですのでFRBの利下げへの期待は今年はあまりできないくらいに考えておくといいのかもしれません。
では市場参加者が利下げについてどのように予想をしているかも確認しておきます。
この記事を作成している2024年7月1日現在では0.25%の利下げを9月と12月の年2回を市場参加者は期待している点からもFOMCメンバーが考えるよりも多めになっていました。とはいえ2024年の1月は市場参加者は年内6回予想でしたのでそこから比べるとFOMCメンバーの意見に寄ってきた印象ではないでしょうか。
上記はあくまで予想になるので結果がどうなるかは分からないですが両者意見の乖離が狭まってきたことは事実だと分かりますよね。この点についてはFOMCの結果を待つしかありませんがこのブログでも進捗はお伝えをしていこうと思います。
では記事の内容に戻って企業業績について次章でまとめておきますね。
企業業績
広瀬氏は米国の企業業績は好調だと述べていて、2023年から2024年にかけてのEPS成長率は+11%、2024年から2025年にかけては+14%が見込まれていて、株価は業績の伸長より若干先走り気味ではあるけれど、それは容認できる範囲内だという風に形容出来ると思うと仰っています。
実際にFactSetで調べてみると業界アナリストは総じてS&P500が2024年に前年比11.3%、2025年に14.4%の利益成長を報告すると予測。S&P500が2年連続で2桁の利益成長を報告するのは過去15年間で3回目とのことでした。
またセクターレベルでは、アナリストは両年とも広範な成長を予想していて2024年には11セクターのうち9セクターが(前年比)収益成長を報告すると予測。ちなみにこの9セクターのうち4セクターは、通信サービス(21.0%)と情報技術(18.8%)セクターが主導し、2桁の成長を報告すると予測しているとのことでした。
このように現状では企業業績についても成長路線での予想であることが分かるのではないでしょうか。経済は強く、企業の成長も予想できる現状での広瀬氏の短期見通しを次章でまとめておきますね。
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短期ターゲット
■S&P500 ターゲット
広瀬氏は向う1ヶ月のターゲットは5300とされていました。記事作成の7月1日現在でS&P500は5460ですので若干ですが下げを予想しています。この点はぜひ覚えておいて頂ければと思います。
さらに6月後半にこれまで相場の牽引役を勤めてきた一部の銘柄などに買い疲れが見られたと述べています。
【広瀬氏が言及した銘柄】
■エヌビディア
ティッカーシンボル:NVDA
■ブロードコム
ティッカーシンボル:AVGO
■アーム
ティッカーシンボル:ARM
■クアルコム
ティッカーシンボル:QCOM
実際にチャートを見てみると6月末ごろから下落をしているのが分かるのではないでしょうか。
短期相場の見通し
別にAIの投資テーマに変化が出たとか関連銘柄が決算を取りこぼしたというような分かりやすい変化は出ておらず、あくまでも強欲になりすぎた投資家がちょっとした相場のアヤに足元をすくわれて高値でしこりを作ったという塩梅だと広瀬氏は述べています。
これらの銘柄が高い日には他の銘柄は軟調であり、逆にこれらの銘柄が安い日には米国株は全体に堅調という、シーソーゲームのような商状を呈しています。
そして全体として騰落線はダラダラ安を辿っていますが投資資金がごく一握りのAI関連株に集中してしまい、他の銘柄に回るべき買い余力をすべて吸収してしまっているという風に理解できると述べていました。
実際にナスダックのADライン(騰落株線)を確認しておきます。上記画像の青線(株価)は上がっていますが赤線(ADライン)は下がってきています。広瀬氏が話されていたように一部の銘柄がだけが上昇をしているため青・赤の線が逆行しています。
その点について広瀬氏はこのようないびつな相場は、ある程度続く事はあっても、永久に持続可能ではなくある時点で不均衡が極点に達し、調整が入ることが多いと。
相場全体として今ひとつ推力に欠ける一因は、連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに慎重なためで5.25%という現在の政策金利の水準はFRB自体が「やや引き締め的だ」と述べているように株式市場にとっては逆風になるからだと言っています。
このところ長期金利がやや下がり気味なのは、インフレ退治が捗っているというよりも、長く高い水準に据え置かれた政策金利が景気後退リスクを増大させていることを投資家が懸念しているためだと解釈できると予想されていました。
実際、カナダ、スイス、欧州の中央銀行はすでに利下げに転じており、先進国の中央銀行の間での足並みは乱れ始めていて、それはある時点でマーケットが比較的大きな不均衡の訂正を余儀なくされるリスクが高まっていることを示唆していると仰っています。
注目指数(例 ETF)
■NYダウ(例:DIA)
【株価(2024年7月1日現在)】
391.13ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:−0.86%
1年:+19.80%
3年:+5.68%
5年:+11.37%
■ナスダック100(例:QQQ)
【株価(2024年7月1日現在)】
479.11ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:+8.08%
1年:+30.56%
3年:+11.30%
5年:+21.52%
■S&P500(例:VOO)
【株価(2024年7月1日現在)】
500.13ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:+4.41%
1年:+24.62%
3年:+10.00%
5年:+15.01%
■ラッセル2000(例:IWM)
【株価(2024年7月1日現在)】
202.890ドル
【トータルリターン】
3ヶ月:−3.25%
1年:+9.84%
3年:−2.70%
5年:+6.85%
■日経225(例:1321)
【株価(2024年7月1日現在)】
41,820円
【トータルリターン】
3ヶ月:−0.53%
1年:+21.11%
3年:+13.32%
5年:+14.68%
広瀬氏は上記指数をあげていて、高値波乱の様相を呈し始めている米国株の現状に鑑み、ショートで臨むべきだと考えていると仰っていました。
ぜひ参考までにご確認頂ければと思います。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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