2022年からインフレを抑え込むためにFRBはFFレートを5%とかなり高い水準まで引き上げました。
その影響から2023年7月時点では米国のインフレ率は3%まで抑えてきましたね。
目標の2%まであと1%というところまできました。
そんな中で広瀬隆雄さんが最新記事でソフトランディングについて言及をされていました。

ということで今回は「広瀬隆雄さんの最新記事【ソフトランディング達成宣言は時期尚早】」についてです。
とても不透明な状況の中で頭を整理するためにもぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ちなみにこの時期にどんな銘柄がいいのか迷いますよね。
そんな方にもとても有益な情報が簡単に入手できるのがオックスフォードインカムレターです。
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ソフトランディングの声について
まず最初にソフトランディングとはですが「景気を殺すことなくインフレを抑え込むことに成功すること」を指します。そして広瀬氏は7月に発表された二つの注目されている経済指標がいずれも株式にとって良い内容だった為、「米国経済はソフトランディングするのでは?」という声が高まっていると言っています。
この点についてJETRO日本貿易振興機構の2023年7月のレポートによると成長ペース鈍化も、粘り強さを見せるとの理由から「市場では景気後退が濃厚という見通しが強いものの、堅調な消費により、ソフトランディングは可能という見方も根強い。」とのことでした。
また広瀬氏は7月7日(金)に発表された二つの注目されている経済指標について言及しています。
6月の非農業部門雇用者数は予想22.5万人に対して20.9万人。また失業率は予想に一致する3.6%でした。
これらは「景気は過熱してないけれど…弱くも無い」と解釈され、市場参加者に好意的に受け止めたと言っています。
つぎに7月12日(水)に発表された6月の消費者物価指数は予想3.1%に対し結果3.0%。
これはインフレがかなり収まってきていることを示唆する内容だと。

実際にTRADING ECONOMICSでインフレ率を確認してみると過去1年では毎月下がり続けてきていました。
さらにコア指数は予想5.0%に対し結果4.8%。
これらの発表を受け「米国経済はソフトランディングできるのでは?」という楽観的観測が増えていると広瀬氏は仰っています。
ですが広瀬氏はこの意見についてまだ時期尚早ではと言っています。
その理由については次章で解説していきますね。
勝利宣言を出すには未だ早い
しかし注意深く最近の経済統計を見るとソフトランディングに勝利宣言を出すのは未だ早いと広瀬氏は言っています。
その理由として消費者物価の沈静化の主な原因はエネルギー価格の下落であり、サービスや家賃の価格は下がっていないからだと。
そして今、エネルギーの価格は逆に上昇する気配を見せていると。

例えばWTI原油先物のチャートを確認してみると昨年の9月より下降トレンドではありますが2023年7月に入ってから上昇しはじめていました。
また広瀬氏はサービスや家賃価格が下がらないひとつの理由は平均時給の伸びが未だ高水準だからだと言います。

そして米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)は賃金インフレをとりわけ警戒していると。
そのことは今後、利上げが打ち止めになった後も米国の政策金利であるフェデラルファンズ・レートは高止まりする可能性が高いことを示唆していると広瀬氏は言います。
住宅ローン金利の上昇を嫌気して鈍化するかに見えた住宅着工も、ここへきて再加速する様相を呈してきています。

ここでTRADING ECONOMICSで住宅着工件数を確認してみると2023年4月まで少しずつ下降していましたが5月また6月も上昇しているのが分かります。
こうしたことを踏まえ、一部のFRBの高官は「あと2回利上げが必要!」ということを唱え始めていると広瀬氏は言っています。

実際にCMEのFedWatch ツールでドット・プロットを確認してみると5.5%の位置にドットが多く集まっています。まだ利上げが必要だと考えるFRBメンバーが多いことが分かりますよね。
さらに「来年早々、つまり3月くらいからいよいよ利下げが開始される」と言う観測は、やや楽観的過ぎるのではないでしょうかと広瀬氏は言います。

またここでCMEのFedWatch ツールで市場参加者の予想を確認してみると確かに2024年3月の利下げを織り込んでいます。
たしかにアメリカ経済の強さを考えてみるとソフトランディングだと言い切るにはまだ早いのではないでしょうか。そういった観点からもFFレートの行方はウォッチが必要になるのでしっかりと追っていこうと思います。
ちなみに利下げ時期が後退していく中で上昇する銘柄を探すのは大変ですよね。
そんな時期には銘柄選定を学ぶ時間にとても有効的です。
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ウクライナ戦争は長引くと予想
この点において広瀬氏は先週行われた北大西洋条約機構(NATO)サミットではウクライナをNATOメンバーに招き入れる具体的なタイムスケジュールは示されなかったと。さらに既に行われているウクライナへの経済・武器支援以上の追加的支援に関しても具体的には何も出なかったと言っています。
この点について外務省の「岸田総理大臣のNATO首脳会合出席(結果)」を確認してみましたが特に具体的なものは記載がなかったです。
そして広瀬氏はそのことは膠着状態に陥っているウクライナ戦争が長引くことを示唆しますし、ロシアとしても現状を維持するインセンティブが高まったことを意味すると仰っています。
2022年2月にウクライナ戦争が始まった直後は主にロシアに依存していた欧州のエネルギー供給に対する不安が極端に高まりました。ですがその後、欧州がエネルギーの買い付け先を急いで分散したため、いまはエネルギーの安全保障を心配する声は消えていると。
しかしこれは暖冬などの様々なラッキーな要因が重なって実現したことで世界の景気がそれなりに良いのなら再びエネルギー価格は騰勢を強めてゆくと広瀬氏は予想されています。
そしてこのような背景から注目のセクターについて言及していました。
次章ではそのセクターのETFのチャートも確認しておきますね。
景気敏感株に妙味
これまでにわかったことをまとめるとインフレ抑制策で殺がれると思われていた景気は、どっこい堅調だと広瀬氏は言います。
それならここは素直に景気が強いときに買われやすい、素材やエネルギー株を安値で拾うという投資戦略が有効なのではないでしょうか?
いまそれらのセクターはとても割安に放置されていますと仰っていました。
それでは実際に素材・エネルギーの2セクターで有名なETFのチャートも確認しておこうと思います。
ちなみに2023年7月22日現在でのブルームバーグの情報も抜粋しておきますね。
■素材セクターETF
VAW(バンガード・マテリアルズETF)

株価:184.68
経費率:0.10%
直近配当利回り:1.79%
【トータルリターン】
3ヶ月:3.92%
3年:14.72%
5年:8.89%
XLB(マテリアルズ・セレクト・セクターSPDRファンド)

株価:83.75ドル
経費率:0.10%
直近配当利回り:1.90%
【トータルリターン】
3ヶ月:3.36%
3年:13.60%
5年:9.77%
■エネルギーセクターETF
VDE(バンガード・エナジーETF)

株価:117.57ドル
経費率:0.10%
直近配当利回り:3.34%
【トータルリターン】
3ヶ月:0.29%
3年:40.12%
5年:6.61%
XLE(エナジー・セレクト・セクターSPDRファンド)

株価:84.30ドル
経費率:0.10%
直近配当利回り:3.35%
【トータルリターン】
3ヶ月:-1.37%
3年:38.45%
5年:7.54%
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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