SPYDが2023年3月の配当が支給されました。
ホルダーの皆さんにとってとても楽しみな時期でしたよね。
ちなみに私が投資を学んでいるたぱぞうさんの2022年8月の記事で毎月の投資金額全体に占める割合が30%にされていると言われていてインカムゲイン目的でと仰っていました。
では2023年4月現在はどのようになっているかを解説していきますね。
※記事作成は3月中にしていましたが少し時期が遅くなったため4月版として投稿しますのでご了承下さい。
ということで今回は「インカム重視の高配当ETFであるSPYD2023年4月情報」についてです。
SPYDはなによりも配当利回りの高さからインカムを重要視して投資をしたい時にはぜひ検討できるETFですので最後まで読んで現状を知っておいて下さいね。
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それではここからはSPYDの最新情報を解説していきます。
SPYDとは
ステートストリート社が運用するSPYDはSPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETFの略称。
このファンドはS&P500高配当指数の価格と利回りのパフォーマンスに対応する投資結果を提供することを目指しています。
指標利回りに基づいてS&P500で最も利回りの高い83社(2023年03月23日現在)で構成。
SPYDはS&P500インデックスの高配当株式に投資することで高い配当利回り実現しています。
またS&P500インデックスは米国株式市場における主要な株価指数の1つで500社の大手企業が含まれていてその中で配当利回りの高い株式に投資することでポートフォリオ全体の配当利回りを高める運用をしています。
さらにポートフォリオは主にエネルギー、ユーティリティ、金融、不動産などのセクターから選ばれた高配当株式で構成されているのが特徴。
イメージとしてはSP500の中でもとにかく高配当の銘柄を組み入れている感じではないでしょうか。
よく比較をされるVYM・HDVと比べて組入銘柄はHDVよりは多いですがVYMが分散という観点では強みがありそうですね。
また経費率は0.07%と低コストで保有ができます。
高配当ETFの中でもとても低い設定になっているでの安心して長期保有もしやすいのではないでしょうか。
上記のような特徴がある高配当ETFです。
ではまずはSPYDに投資をするメリットから解説していきますね。
SPYDSPYDの基本情報とメリット
ティッカー | SPYD | VYM | HDV |
名称 | SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF | バンガード・ハイディビデンド・イールドETF | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF |
運用会社 | ステート·ストリート | バンガード | ブラック・ロック |
ベンチマーク | S&P 500高配当指数 | FTSE ハイディビデンド・イールド・インデック | モーニングスター配当フォーカス指数 |
銘柄数 | 83 | 440 | 75 |
投資対象 | S&P 500の高配当上位80銘柄 | 配当利回り比較的高い大型株 | 財務健全性と配当利回りの高い企業 |
経費率 | 0.07% | 0.06% | 0.08% |
配当月 | 年4回 3/6/9/12月 | 年4回 3/6/9/12月 | 年4回 3/6/9/12月 |
直近配当利回り(ブルームバーグ) | 4.29% | 2.82% | 4.24% |
設定日 | 2015年10月22日 | 2006年11月16日 | 2011年3月31日 |
純資産(ブルームバーグ) | 約6,500億ドル | 約4兆7,000億ドル | 約1兆1,000億ドル |
高配当ETF御三家をまとめておきました。
ではここからSPYDのメリットについて解説していきますね。
【SPYDのメリット】
・S&P500の中で高配当株式に投資して配当利回り高い
・年4回の配当
・経費率は0.07%と低コスト
✓S&P500の中で高配当株式に投資して配当利回り高い
組入銘柄については後ほど解説しますが主にエネルギー、ユーティリティ、金融、不動産など完全に配当利回りが高くなるセクターが選ばれています。
上記のように高配当なセクターの銘柄を組み入れることで高配当を実現できていますがその点からもボラティリティは気にしておく必要はありそうですね。
✓年4回の配当
SPYDは年4回(3月・6月・9月・12月)の配当があります。
また景気後退のような市場が低迷している場合も配当は上下はあれど安定して出続けています。
そのため2024年付近でリセッション(景気後退)が予想されていますが株価変動があっても配当が出続ける点についてはとても心強いのではないでしょうか。
✓経費率は0.08%と低コスト
一般的には高配当ETFの経費率は0.3%~0.6%と言われています。
ですので低コストとでの保有ができます。
配当重視で投資をされたい方には攻めのスタンスではありますがSPYDを多めに保有する選択もおもしろいかと思います。
ですがリスクとしてボラティリティが激しい一面があります。
この点は注意しながら許容範囲で投資をしてみて下さいね。
では次は株価についてVYMやHDVと比べて見ていきます。
株価について
上記の画像は直近1年の比較になります。
【SPYD】
株価: 37.18ドル
リターン:-16.28%
【VYM】
株価:104.07ドル
リターン:-8.57%
【HDV】
株価:100.34ドル
リターン : -7.06%
データは2023年3月30日時点のものでSPYDの株価は37.18ドルです。
トータルリターンでは3つを比較するとSPYDはボラティリティが激しいですよね。
また現在は3つともにリターンが落ちていますがこれは高配当ETFに限らず米国株全体が下落しています。
米国では地銀3行の破綻や利上げのゆくえなどによる影響で全体的に株価が落ちています。
ちなみに地銀3社の破綻やFRBの急激な利上げについては過去記事でもまとめましたのであわせて読んでみて下さいね。
上記の点を考慮すると現在はSPYDについても株価が落ちているので比較的に買いやすい水準にあるのではないでしょうか。
また市場参加者のFFレート予想は現状では6月FOMC会合で利下げも織り込みはじめていてさらには株式は先見性があるため上昇の期待もできると考えられます。
ちなみに過去5年での株価も比較してみておこうと思います。
【5年トータルリターン比較】
SPYDリターン : + 4.23%
VYMリターン :+27.57%
HDVリターン :+19.24%
配当にフォーカスしているSPYDは株価については期待ができない点はあります。
検討される際のポイントとしては直近の配当を重視する際にSPYDを保有されるといいかと思います。
上記のポイントをふまえて次は配当について解説していきますね。
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それへは次は配当について解説していきますね。
配当実績
年度 | 3月 | 6月 | 9月 | 12月 | 平均 |
2023年 | 0.39 | ||||
2022年 | 0.65 | 0.40 | 0.42 | 0.51 | 0.50 |
2021年 | 0.65 | 0.40 | 0.39 | 0.13 | 0.39 |
2020年 | 0.40 | 0.37 | 0.26 | 0.61 | 0.41 |
2019年 | 0.34 | 0.46 | 0.45 | 0.50 | 0.44 |
2018年 | 0.35 | 0.38 | 0.45 | 0.44 | 0.41 |
2017年 | 0.32 | 0.34 | 0.36 | 0.40 | 0.36 |
2016年 | 0.28 | 0.33 | 0.33 | 0.58 | 0.38 |
2023年3月の配当は0.387419ドルでした。
前年比でみると残念ですがなかりの減配でしたので6月以降の配当結果に期待してみましょう。
また過去の平均配当率実績を見ていきますね。
【過去10年平均】
SPYD:4.62%
VYM :3.23%
HDV :3.69%
3つの中でSPYDはトップです。
やはりSPYDの一番の特徴はこの配当率になりますね。
直近での配当を手に入れたいとお考えの方は株価はある程度を許容してSPYDを検討するといいのではないでしょうか。
念のためですが2023年の配当スケジュールも表にしておきました。
【2023年 SPYD配当スケジュール】
配当月 | 権利落ち日 | 支払い日 |
3月 | 2023年3月17日 | 2023年3月22日 |
6月 | 2023年6月16日 | 2023年6月22日 |
9月 | 2023年9月15日 | 2023年9月20日 |
12月 | 2023年12月15日 | 2023年12月20日 |
では最後に組入れ銘柄についても解説しますね。
組入れ銘柄
上位5社を見ていきます。
1位:アッヴィ(ヘルスケア)
2位:ダーデン・レストランツ(一般消費財)
3位:ピナクル・ウエスト・キャピタル(公益事業)
4位:インテル(テクノロジー)
5位:パッケージング・コープ・オブ・アメリカ(素材)
※ブルームバーグより引用
上位10社をみるとどの銘柄も全て2%弱の組入れ比率になっていました。
公益事業やコミュニケーション・サービスなどの時期によって強いセクターが多く組入れられているのでボラティリティがVYMやHDVに比べて大きいと理解できます。
またセクターをみると高配当でる理由がより理解できます。
【上位5セクター比率】
1位:不動産 (20.97%)
2位:金融 (17.47%)
3位:公益事業 (13.72%)
4位:一般消費財( 9.43%)
5位:生活必需品( 8.17%)
不動産と金融で全体の40%以上を占めています。
この点が配当が高い由縁になるのではないしょうか。
株価の上下はあるが配当が高い銘柄・セクターで構成されていることが理解できます。
その点からもやはり目先の配当を増やす意味でSPYDへ投資することを検討されるといいのではないでしょうか。
SPYDは配当重視での投資がおすすめ
2023年3月の配当がありましたので2023年3月のSPYDを解説していきました。
ポイントとしては組入銘柄・セクターをみて株価よりも配当を重視したETFだという点にありますね。
また2024年にリセッション(景気後退)が予想されています。
全体的に株価は落ちてくる可能性はありますが配当は安定的に資産を増やすことができます。
生活費にあてることも検討ができるので配当はとても心強いです。
もちろん投資は自己責任ですし完全な予測はできません。
そのため現状のように株価が下がっているこの時期に購入しておくのもありなのではないでしょうか。
ぜひこの機会に検討をしてみて下さいね。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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