【広瀬孝雄さん】2024年6月アメリカのマーケット展望【注目ETF紹介】

株式投資

2024年は1月から5ヶ月連続でS&P500の月間リターンがプラスで終わりました。6月に関しても経済状況、AIブーム、大統領選挙の年でもあるため上昇が期待できるとの予想を良く目にしますがみなさんはどのようにお考えでしょうか。

セカユタblogでも毎月ご紹介していて、多くの方が参考にしているであろう広瀬隆雄さんの最新記事「アメリカのマーケット展望【2024年6月度】」の内容をシェアさせていただければと思います。

ということで今回は「広瀬隆雄さんのアメリカのマーケット展望【2024年6月度】」についてです。

【この記事をみて分かること】
・米国経済の現況について
・企業業績
・業績相場について
・短期の相場見通し
・注目指数(例 ETF)

 【武田鉄矢さんがイメージキャラ】
GFSの無料動画 投資講座バフェッサ

有名投資家バフェットの投資知識を
スキマ時間(たった2時間)にスマホで学ます
~新NISAをもっと上手に活用したい方必見~

\バフェッサ講座の視聴はこちらから/

米国経済の現況について

第1四半期の実質国内総生産(GDP)改定値は前期比年率+1.3%、同個人消費は+2.0%、コアPCEは+3.6%で、これらの数字は「GDP、個人消費は僅かに衰えが見えるもののまだまだ強く、インフレは少し改善した」と評価できるると広瀬氏は述べていました。

Bloombergより

この点について2024年5月30日にBloombergも「米GDP、1-3月は1.3%増に下方修正-個人消費の伸び鈍化」と報じています。

また今回の統計は、米経済が今年に入り上振れサプライズが続いた昨年から失速していることを改めて示していて、高金利や新型コロナウイルス流行時に積み上がった貯蓄の減少、所得の伸び鈍化などが米国の家計や企業を圧迫しているとしていました。

上記について広瀬氏は言い直せば大筋では堅調な米国経済に異変は見られないと仰っていました。

また米国経済の減速感を考慮して債券の投資家は連邦準備制度理事会(FRB)が米国の政策金利であるフェデラルファンズレートを年内1回程度引き下げるということを折り込み始めていると広瀬氏は言っています。

CMEのFedWatch ツールより

実際にCFDフェドウォッチツールで2024年6月4日現在の市場参加者の予想を確認をしてみると0.25%の引き下げ予想が9月が51.3%で11月が47.8%となっています。

この点についてバフェット太郎さんも最近の動画で現在のデータから12月0.25%の年1回の利下げになりそうだと予想をされていて、さらに広瀬氏も利下げ期待が大幅に後退したことを意味すると述べています。

その関係で長期金利は再び上昇しはじめており株式バリュエーションにとってアゲンストの風が吹き始めているが全体としては我慢出来ないほど金利環境が悪化したとは言えないと広瀬氏は仰っていました。

年初では市場参加者は年内6回を予想していましたがここまでの利下げ観測の後退からこのまま高金利が続くことをイメージしたポジションの検討は必要になりそうですよね。ご自身で今一度ポジションの確認をされてみてはいかがでしょうか。

では次は企業業績について広瀬氏の見解を見ていこうと思います。

企業業績

2024年第1四半期決決算の状況ですが2024年6月4日データをFactSetで確認するとS&P500種構成企業の98%が実際の業績を報告)については、78%がEPSサプライズのプラスを61%が売上高のプラスを報告していました。またFactSetの内容を確認すると3月31日以降、アナリストはS&P500種構成企業の2024年第2四半期EPS予想を上方修正しているとのことでした。

そして広瀬氏は2024年第1四半期決算がほぼ出揃いS&P500指数採用銘柄のEPS成長率は+6%で、決算発表シーズン開始前はこれが+1%程度の予想だったので、実際に決算シーズンを終えた時点では予想より結果は良かったと述べていました。

また来期以降も四半期EPS成長率は良い感じで伸びるというコンセンサスになっており、現在は典型的な業績相場の真っ只中だと仰っていました。

ちなみに業績相場とはですが今回の参考記事にはありませんでしたが以前に広瀬氏が別記事で説明していた内容を次章でまとめておきますね。

業績相場について

会社四季報オンラインより

1回目の利上げが発表された後に「経済が好調だからだ」というわけで、ようやく立ち直った経済に素直に喝采(かっさい)し、業績の伸びを追いかけるような株の買い方が主流になるのが業績相場だと説明されていました。

この時期は市場参加者の数が増え始めて、信用取引の残高も膨らみ始めるようです。またIPO(新規株式公開)も増え、企業買収のニュースが新聞紙上を賑(にぎ)わすようになる時期だと。

経済指標も良いし企業業績も良い。そして株価も高い……というわけで、株式投資が一番面白く感じられる局面と言えるでしょうと述べていました。

あわせてマーケットの天井の注意点として経済や企業業績のニュースはとても良いにもかかわらず、買っても買っても不思議に儲からない。さらに今まで無視してきた金利水準は、いつの間にかずっと高くなってしまっていることに気がつくとのこと。

株式市場が下落を始めると不動産価格も崩落し、あらゆる資産価格が下落して世の中は急に不景気になるが、この局面での株価の調整幅は中央銀行が最初に利上げに着手したときの調整よりもずっと大きい場合が多いでようです。

さらに急いで利下げに転じても、しばらくの間はそれが資産価格の下落を食い止めることはできません。株式投資で一番大きく損するのは、この局面になると仰っていました。

広瀬氏は米国のプロの投資家は儲(もう)けの源泉として「金融相場が8割、業績相場が2割」という捉え方をしていて、金融相場というものに対して、プロは大きな信頼を置いていると述べていました。

裏返すと個人投資家は金融相場を過小評価し、業績相場を過大評価しすぎる傾向があり、これは悪いクセなので金融相場と仲良くつき合う態度を早く身に付けてくださいとも仰っていました。

今回はソフトランディングの可能性もあり利下げまでに景気後退が来ない可能性もありそうですが上記は頭に入れておくといいのではないでしょうか。

次章では記事の内容に戻って広瀬氏が考える相場見通しについてみておこうと思います。

【投資格付機関 WeissRatings】
厳選25銘柄を無料レポートで公開

米国株10,000銘柄以上の中から厳選した25銘柄!
アメリカでは有料な情報が特別に日本で無料公開。
~ぜひこの時期に確認しておいて下さいね~

\最高ランク米国株トップ25銘柄レポート/

短期の相場見通し

YahooFinanceより

広瀬氏が毎月シェアして下さるS&P500指数の向こう1カ月のターゲットは5350とのことでした。

画像の太い赤線のラインですので少し上を予想されていました。また相場の見通しとしては同じくインヴァスト証券の5月27日の記事より広瀬氏のお考えをシェアしておきます。

■主要3指数

【年初来から5月24日(金)までのパフォーマンス】
・ナスダック総合指数:+12.7%
・S&P500指数:+11.2%
・ダウ工業株価平均指数:+3.7%

上記のように指数間格差が拡大し始めていて、ナスダック総合指数が一番好調。

この点について広瀬氏はナスダックがリードしている理由は、今年は指数への貢献度が大きい(=ナスダックは時価総額加重方式)ハイテク大型株が一般に良いパフォーマンスを出しているからとのことです。

■貢献度の高い銘柄

S&P500指数へのインパクトが大きい銘柄の年初来パフォーマンスに言及されていました。

エヌビディア:+114.99%
イーライ・リリー:+38.52%
メタ・プラットフォームズ:+35.11%
ブロードコム:+26.12%
アルファベット:+25.12%
ウォルマート:+24.41%
アマゾン:+18.96%
JPモルガン:+18.0
マイクロソフト:+14.39%

今後の展開ですがこのように高いパフォーマンスが一部の銘柄に集中し、指数が一握りの銘柄によって引っ張られる傾向は一層と強まると予想されています。またその理由は大型ハイテク株の業績が折からのAIブームで伸びているからと仰っていました。

この点についてMarketInOut.comで2024年6月6日のデータでナスダック100とナスダックのAD LINE(騰落株線)で大型ハイテク株の動向を確認しておこうと思います。

【ナスダック100 AD LINE】

MarketInOut.comより

【ナスダック AD LINE】

MarketInOut.comより

上記を確認するとナスダック100のAD LINEは上昇していますが対してナスダックのAD LINEが下降しています。つまり1部の大型ハイテク銘柄が市場を押し上げていることが分かります。広瀬氏が言うようにAIブームによってひきおこっている現象だと理解ができるのではないでしょうか。

ではこのような状況下で広瀬氏は注意点についても述べてましたのでその点にも触れておこうと思います。

■注意点

こういう集中豪雨的な投資は深慮に欠ける無駄の多い投資になると言及されていて、大部分が失敗すると広瀬氏は注意を促されていて、言い換えれば何時か音楽がぱったり鳴り止む時が来るということですすがそれは今ではないとのこと。

今はまだ音楽がガンガン鳴っている最中なので相場から降りてしまうのは勿体ないのでしたい方がいいとアドバイスを下さっています。

それでは「何時音楽が鳴り止む?」ということですが、それを知る最善の方法は各社の決算をじっくり吟味し、カンファレンスコールで経営陣が言っていることを注意深く聞き届けるということに尽きると。

気分で相場を張るのではなく、ちゃんと確認しながら、異変が無い限りとことんついて行く態度が必要だと仰っていました。

この点についてはAIブームに関連する銘柄の決算や設備投資などができなくなってきたら信号が変わったと捉えられると個人的には考えています。その点には気づけるように情報収集は続けていこうと思います。

では記事内では広瀬氏が考えている注目指数について言及されていますので連動ETFのチャートをみながら次章でシェアしておこうと思います。

注目指数(例 ETF)

記事内で最近は指数での紹介になりますのでここでは代表的な指数に連動する米国ETFでシェアをさせて頂こうと思います。

広瀬氏はここまで書いてきた通り米国株は業績の伸長を伴った「中身のある」上昇をしている最中です。従ってNYダウ、ナスダック100、S&P500、ラッセル2000は今まで通りロングで良いと仰っています。

■NYダウ(例:DIA)

Yahoo Financeより

【株価(2024年6月4日現在)】
386.24ドル

【トータルリターン】
3ヶ月:−0.86%
1年:+19.80%
3年:+5.68%
5年:+11.37%

※最新の株価などの情報はこちらより

■ナスダック100(例:QQQ)

Yahoo Financeより

【株価(2024年6月4日現在)】
453.13ドル

【トータルリターン】
3ヶ月:+2.80%
1年:+30.38%
3年:+11.17%
5年:+21.77%

※最新の株価などの情報はこちらより

■S&P500(例:VOO)

Yahoo Financeより

【株価(2024年6月4日現在)】
485.15ドル

【トータルリターン】
3ヶ月:+4.12%
1年:+28.16%
3年:+9.49%
5年:+15.76%

※最新の株価などの情報はこちらより

■ラッセル2000(例:IWM)

Yahoo Financeより

【株価(2024年6月4日現在)】
204.610ドル

【トータルリターン】
3ヶ月:+1.25%
1年:+20.05%
3年:−1.72%
5年:+8.54%

※最新の株価などの情報はこちらより

また気になる点として日経225は日本の長期金利が手のつけられない上昇局面に入っているため用心したほうがいいと仰っていました。

今回の記事がみなさんの参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

無料分析ツール満載
おすすめな投資アプリはmoomoo証券

登録無料で分析ツールが使い放題で
もちろんアプリ登録のみも可能!
~業界初米国株24時間取引~

\moomoo証券のダウンロードはこちら/

アプリの詳細は下の記事でまとめましたので
あわせて読んでみて下さい。

プロフィール
このブログの運営者
セカユタ

サラリーマンをしながら副業や投資をして資産形成中。
主に米国株を中心とした資産形成の基礎知識や市場の現状についてまた節約や副業についての情報も一部ですが発信しています。
読んでいただく方には資産最大化の参考になれば幸いです。

ぜひフォローをお願いします!
スポンサーリンク
株式投資

※当ブログではアフェリエイトによる広告を掲載しています※