【広瀬隆雄さんの最新記事】5月の利上げ予想と行き過ぎた景気悲観論に注意を

株式投資

3月22日にFOMCで政策金利0.25%の利上げが決定しました。
また今後のFFレートについてはFRBメンバーと市場参加者の予想にズレが生じています。

そんな中で広瀬隆雄さんが政策金利の見通しと今後の投資戦略についてSBI証券のサイトで記事を出されていました。
今後の市場の状況と投資戦略について参考になる内容でしたのでシェアをさせていただきます。

ということで今回は「5月の利上げ予想と行き過ぎた景気悲観論に注意をするべき」についてです。

では今後の投資戦略を考えるうえで頭を整理できますのでぜひ最後まで読んでみて下さいね。

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FOMCメンバーの政策金利の見通しについて

あらためてですが3月22日の連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げが発表され米国の政策金利であるフェデラルファンズ・レートは4.75~5.00%になりました。

また広瀬さんは連邦準備制度理事会(FRB)は5月3日のFOMCでも0.25%の利上げを行うことをシグナルしていますと仰っています。

CMEのFedWatch ツールより

上記の画像はFOMCメンバーが予想するFFレートをドットで示しています。
ドットが一番多いところが着地予測と考えて下さい。

実際に2023年度の数値的には5.1です。
現状のFFレートは4.75〜5.00%ですので広瀬さんが言っているシグナルは5月も0.25%の利上げと理解できるのではないでしょうか。

また市場参加者についてはどのように考えているかにも言及されているのですが市場参加者はFRBに賛同していないと考えられています。

詳細について次の章で解説していきます。

市場参加者の見通しは

先物価格から逆算される利上げ確率を見ると市場参加者は88%の確率で現行の4.75~5.00%が維持されると予想されています。
つまりFRBの考えに市場は従っていないとのこと。

では実際に市場参加者の予想をFedWatch ツールで確認します。

CMEのFedWatch ツールより

市場参加者は5〜7月の3会合で4.75〜5.00%で推移すると予想していますよね。
また9月には利下げするとも考えています。

このように大きなズレが生じています。

広瀬さんは市場参加者がFRBとは異なる意見になる理由を最近の銀行セクターの動揺が景気後退を引き起こすと予想しているからと仰っています。

ちなみに銀行セクターの動揺についての詳細はこちらの記事で詳しく解説していますのであわせて読んでみて下さいね。

最近の急激な短期金利の低下やドル安は、いずれもこの景気後退観測の台頭が原因だと。
ですがこの銀行セクターの動揺が景気後退を誘発はしないと考えているようです。

詳細は次章で解説していきますね。

実は高所得者だけが打撃を受けている

広瀬さんはこの銀行不安は局部的なものだと仰っています。
ではなぜ局部的なものだと考えているのか。

その理由はこれまでに破綻した銀行はいずれも仮想通貨やベンチャーに極端に肩入れしていてそれらの銀行から資産家が慌てて預金を引き出したのが危機の原因だからと仰っています。

またこの点が重要なのですが現在アメリカで起こっているのは所得水準の高いプロフェッショナル、具体的にはソフトウェアエンジニア、戦略コンサルタント、投資銀行におけるリストラであって影響を受けるひとたちはほんの一握りだということ。

大部分の一般のアメリカ人にとってそれは無縁な世界だと言っています。
この点は私たちのように日本にいると感じづらくより理解するのが難しいのではないでしょうか。

このように今回の銀行不安は全体に波及するものではなくて局部的な要因がありかつ救済措置も取られているので大きな問題にはならないと理解ができます。

そこで気になるのは銀行セクターの見通しについてですよね。
次章で解説をしていきます。

銀行セクターの現状と見通しについて

広瀬さんはもし銀行の不安が他へも飛び火しないのであればこのところの銀行株の下落は行き過ぎということになると仰っています。

とりわけ「大きくて潰せない」メガバンクはどこも今回の騒ぎで預金が逆に増えました。
それはどうしてかというと小さい銀行から引き出された預金はメガバンクに預け直されたからとのことです。

またFRBはFFレートを年内の引き下げを考えていないと言っていますよね。
この点から極めて低い預金金利と短期金利の間の金利差はしばらく開いたままになることが予想されるとのこと。

それによってメガバンクの決算は引き続き好調になる可能性が高いことを示唆していると仰っています。

では実際にメガバンク5社の株価も念のためにみておこうと思います。

JPモルガンチェース(ティッカーシンボル:JPM)

ウエルズファーゴ(ティッカーシンボル:WFC)

ゴールドマンサックス(ティッカーシンボル:GS)

シティグループ(ティッカーシンボル:C)

バンクオブアメリカ(ティッカーシンボル:BAC)

実際に5社の株価をみてきましたがどの銘柄も一旦ですが下落していますよね。
ですが揃ってどの銘柄も少しずつ上昇をはじめています。

このデータをみても確かに銀行不安から売られ過ぎている可能性はありますよね。
ですので考え方によっては現在の価格は底値とも取れますので検討してみるのも面白いかもですね。

このように銀行不安は局部的でありメガバンクに預金が移行しているので見通しについてはそこまで悲観的に考える必要がないと理解はできます。

では現在の投資戦略はどのようになるのでしょうか。

今後の投資戦略について

広瀬さんは現状を市場が景気後退を急速に織り込んだ関係でエネルギー、景気敏感、消費循環などのセクターは値を消していると仰っています。
ですが景気が底堅いということになるともう一度それらが見直し買いされるでしょうとのこと。

反面ではテクノロジーはいち早く金利低下を見越して買われました。
ここから余り金利が下がらないのであれば利食われるリスクがあります。

この点は気をつけておきましょうと仰っています。

また今回の銀行不安の原因となったのはデジタル広告がゼロ成長にありネット通販が振るわないことやスマホが売れてないことなどに繋がっていると仰っています。

これはテクノロジーの不振が根底にあります。
このセクターの業績は悪いわけですから強気に転換するのは早すぎるとのこと。

この点は米国市場自体の全体感としてイメージしておくといいのではと思います。

さらにドルも景気暗転を織り込むカタチで売られ過ぎているので目先は自然反発が入るでしょうと仰っています。

このような状況からエネルギー、景気敏感、消費循環などのセクターについてはウォッチしていくといいのではないでしょうか。

予想についてはいろいろな意見があると思います。
ですが先人の考えについてアドバイスとしてみておいたうえでご自身の投資戦略を練っていくことは重要ではないでしょうか。

ですのでこの記事はあくまで参考までにみていただければ幸いです。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

プロフィール
このブログの運営者
セカユタ

サラリーマンをしながら副業や投資をして資産形成中。
主に米国株を中心とした資産形成の基礎知識や市場の現状についてまた節約や副業についての情報も一部ですが発信しています。
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