【たぱぞうさん推奨の高配当ETF】VYM・SPYD・HDVを徹底比較【2022年12月】

ETF

ここまでセカユタblogでは高配当ETFのVYM・SPYD・HDVそれぞれの特徴をご紹介してきました。
とはいえ比較的に投資信託から投資をはじめられた方が多いのではないでしょうか。

ですが積立投資でをある一定期間がたつとなんとなく物足りなく感じたりもっと目先での利益が欲しいと考えることも出てきますよね。

とはいえ・・・
「高配当ETFはどんなものか分かったけどどれを購入したらいいか」
「投資信託ははじめたけど次の投資先に迷っている」
「配当生活をはじめてみたい」

このようにどのように選んだらいいのかが分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ということで今回は「VYM・SPYD・HDVそれぞれの特徴も踏まえながら比較」をしていきます。

配当生活をはじめる参考にしていただければ幸いです。
この記事から購入を決めるポイントも分かりますのでぜひ最後まで読んでみて下さいね。

ちなみに高配当な銘柄選定をする方法は「投資の達人になる投資講座 」で学ぶのがおすすめ。
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高配当ETFとは

まずは高配当ETFがどんなものなのかを解説させていただきますね。
ちなみに各銘柄の記事を読んで下さっている方もおさらいの意味で確認しておいて下さい。

最初にですがETFとは「Exchange Traded Fund」の略。
日本語では「上場投資信託」となり、分かりやすくいうと上場をしている投資信託となります。

【特徴】
1.S&P500などの株価指数に連動
2.分散投資が可能
3.株式同様にリアルタイム売買が可能
4.信託報酬が安い

また高配当ETFのことをより詳しく知りたい方はこちらの記事(【たぱぞうさんなどインフルエンサーもおすすめ】高配当ETFの3つのメリットについて解説)もご覧下さい。

それでは「VYM・SPYD・HDV」を比較していきますね。

基本情報 比較

ティッカーVYMSPYDHDV
名称バンガード・ハイディビデンド・イールドETFSPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETFiシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF
運用会社バンガードステート·ストリートブラック・ロック
ベンチマークFTSE ハイディビデンド・イールド・インデックS&P 500高配当指数モーニングスター配当フォーカス指数
銘柄数4428281
投資対象財務健全性と配当利回りの高い企業S&P 500の高配当上位80銘柄配当利回り比較的高い大型株
経費率0.06%0.07%0.08%
配当月年4回 3/6/9/12月年4回 3/6/9/12月年4回 3/6/9/12月
直近配当利回り(ブルームバーグ)3.66%5.21%4.48%
設定日2015年10月22日2006年11月16日2011年3月31日
純資産(ブルームバーグ)約4兆9,000億ドル約7,700億ドル約1兆2,000億ドル
(2022年12月20日現在)

比較しやすいように図にしてみました。
ここでまずお伝えしたいのは2点です。

①銘柄数
VYMが一番多く442銘柄でした。
とても分散されているのが分かります。
またSPYDとHDVはほぼ同じくらいになりますね。

②配当利回り
SPYDが一番高く次にHDVです。
先程の銘柄数はVYMが1番ではありますが利回りはその他に劣後していました。

上記2点がまず最初にお伝えしておきたかった点でした。
ではより詳細に比較を進めていきますね。

運用会社 比較

まずは各社の規模と特徴を簡単に説明させていただきますね。

■バンガード(VYM)
世界19カ所の拠点で約約572兆円(約5.3兆USドル)の資産を運用

【特徴】
1番の特徴は経費率の安さですね。
また経費率が年々下がっている傾向があるので長期保有にも安心。

■ステート・ストリート(SPYD)
世界57ヶ国・10カ所の拠点で約287兆円(約2.69兆USドル)の資産を運用

【特徴】
運用資産残高の世界第1位のETFであるSPYを運用しています。
上記2社に追いつくかが今後の期待ですね。

■ブラック・ロック(HDV)
世界30ヶ国・70カ所の拠点で約約698兆円(約7.43兆USドル)の資産を運用

【特徴】
世界第1位の運用資産額でETFの豊富なライナップが特徴。
経費率については競合が多いETFは安くして、新興国など競合が少ないETFを高くしてバランスを取っている。

結論は3社ともにとても安定した大企業です。
そのためバックボーンがあり経費率も下げられる点はあるかもですね。

ですのでご自身が選んだETFが上記の3社だった場合は運用会社としては安心できると考えられます。

また比較して経費率だけでみるとバンガードが圧勝でETFの数でみるとブラック・ロックが圧勝という印象です。
もちろん運用会社ありきで購入はしないかもですのであくまで参考までに。

組入れ銘柄 比較

次の比較は組入れ銘柄についてです。
まずは銘柄数からみていきますね。

【銘柄数】
VYM:442銘柄 SPYD:82銘柄 HDV:81銘柄

【ポイント】
・銘柄数が多いほどリスク分散ができる
・銘柄数が絞られていると配当利回りが分散されにくく高め

上記から初心者の方にはリスク分散がされているVYMがおすすめになります。

もちろんVYM一択でも面白いですが投資に慣れてきたタイミングで3つを購入していくと組入れ銘柄が全て同じではないのでさらに分散できるためおすすめです。

✓上位10社も比較

VYMセクターSPYDセクターHDVセクター
1ジョンソン・エンド・ジョンソンヘルスケアギリアド・サイエンシズヘルスケアエクソンモービルエネルギー
2エクソンモービルエネルギーカーディナルヘルスヘルスケアベライゾン・コミュニケーションズコミュニケーション
3JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー金融プリンシパル・ファイナンシャル・グループ金融シェブロンエネルギー
4シェブロンエネルギーエクソンモービルエネルギーアッヴィヘルスケア
5プロクター・アンド・ギャンブル生活必需品フィリップス66エネルギーファイザーヘルスケア
6ホーム・デポ一般消費財シェブロンエネルギーフィリップ・モリス・インターナショナル生活必需品
7イーライリリーヘルスケアバレロ・エナジーエネルギーブロードコムテクノロジー
8アッヴィヘルスケアビアトリスヘルスケアメルクヘルスケア
9ファイザーヘルスケアダーデン・レストランツ一般消費財コカ・コーラ生活必需品
10メルクヘルスケアステートストリート金融シスコシステムズテクノロジー
(2022年12月20日現在)

VYMとHDVはヘルスケアに一般消費財などのディフェンス銘柄が多く組み込まれている一方でSPYDはエネルギーや金融が多めとやや配当重視の銘柄が組み込まれている印象ですね。

上記の組入れ銘柄から分かるそれぞれの特徴をまとめます。

■VYM
・ヘルスケアや生活必需品などのでディフェンシブなセクター選定
・組入れは442銘柄と多いのでリスク分散がされている
・上記2点から株価のボラティリティが小さい

■SPYD
・エネルギーや金融など景気に左右されやすくかつ配当利回り重視のセクター選定
・組入れは82銘柄とVYMと比べて数がすくない(リスク分散△)
・上記2点から配当利回りが3つの中で一番高い

■HDV
・VYMと同様にディフェンシブセクターが多いが追加してテクノロジーなども選定
・組入れは81銘柄とVYMと比べて数がすくない(リスク分散△)
・上記2点から配当利回りが3つの中で2番目に高い

ちなみに相場を理解して上昇する銘柄選定をする方法は「投資の達人になる投資講座 」で学ぶのがおすすめ。
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セクター 比較

VYMSPYDHDV
1金融20.20%金融21.43%金融21.43%
2ヘルスケア15.00%不動産14.20%公益事業15.37%
3生活必需品12.70%エネルギー10.23%不動産14.20%
4エネルギー10.60%生活必需品8.09%エネルギー10.23%
5産業10.40%ヘルスケア7.54%生活必需品8.09%
6一般消費財8.70%通信6.08%ヘルスケア7.54%
7公益事業7.60%素材5.91%通信6.08%
8テクノロジー6.20%一般消費財5.38%素材5.91%
9通信4.70%テクノロジー4.59%一般消費財5.38%
10素材3.90%素材1.18%テクノロジー4.59%
(2022年12月20日現在)

前章で組入れ銘柄をご紹介しました。
またその中で上記10社のセクターはみていきましたがこの章では全体の比率でみていきますね。

上の図から分かる点ですが・・・
・SPYDは金融・不動産・エネルギーなどの景気に敏感なセクターが多い
・HDV・VYMではヘルスケアや生活必需品などの景気に左右されづらいセクターが多い
そして意外だったのが3つに共通してセクター比率1位は金融。

さらにセクターローテーションでみると「金利が低く 景気が強い」が金融セクターの強い時期なのでここまで比率を上げているのに驚きました・・・

ちなみにセクターローテーションについても覚えてくと役に立つので簡単に図でご説明しますね。

①金利が低い・景気が強い(オレンジ)⇒金融・ハイテク
②金利が低い・景気が弱い(ブルー)⇒通信・ヘルスケア・消費安定・公共
③金利が高い・景気が強い(グレー)⇒工業・素材・消費循環
④金利が高い・景気が弱い(イエロー)⇒エネルギー

上記のようにセクターローテーションを理解することも高配当ETFをどう選ぶかの基準にもなると考えています。
ぜひ参考にしながら選んでみて下さいね。

配当比較

VYMHDVSPYD
20213.38%4.00%4.76%
20203.11%3.65%4.16%
20193.64%3.80%5.13%
20183.09%3.43%4.32%
20173.17%3.59%4.08%
20163.30%3.68%5.17%
20153.13%3.76%
20143.06%3.49%
20133.54%3.80%
20123.52%3.77%
平均3.29%3.70%4.59%

配当について3つのETFを比較する際にはとても重要になります。
今後入り続ける配当が生活を豊かにしてくれるからです。

ということで過去10年の配当を確認していきますね。
ちなみにSPYDは6年分の実績での比較になります。

平均をみてみるとSPYDが利回りが高くてHDV・VYMの順番ですね。
配当重視で投資を考えている方にはSPYDがおすすめになります。

利益という点では株価もみる必要がありますよね。
では次の章ではどのような推移か比較していきます。

ちなみに売買益や配当についてより詳しく理解をしていくために「投資の達人になる投資講座」がおすすめ。

実際にセミナー受講してみたレビュー記事はこちら
あわせて読んでみて下さいね。

株価比較

Google Financeより

配当に続いて株価も思いますがまずは年初来からです。

VYM:-3.86% SPYD:-6.53 HDV:+3.05%

2022年についてはハイテクが下げているのでSPYDが一番落ちています。
またVYMも下げていますね。
そして今年については財務優良の安定性が高いHDVが圧勝になりました。

予想として2023〜2024年にリセッション(景気後退)の可能性を考えるとディフェンシブよりなHDVは比較的に安定していくと考えています。

ではもう少し長期の5年でもみていきます。

Google Financeより

VYM:+26.46% SPYD:+5.79% HDV:+15.69%

SPYDは3つを比べると高配当ですがその分で株価成長が見込めないことが分かりますよね。
一方でVYMは配当率が3つの中で低いですが圧倒的に株価成長しています。
ですので長期でホールドを考えるときに安心ですね。

さらに3つの中でHDVは真ん中に当たる成長率だと分かります。

上記から分かるのがVYMは長期的にみていくと株価も配当も狙えるという点です。
目先でみていくとSPYDの配当利回りは魅力ですが株価の期待ができないことも理解が必要ですね。

さらにHDVは景気に左右されづらく不景気や株安な時期は安定していることも理解できました。
上記はあくまで過去の実績ですので未来もこうなるとは限りません。
ですが参考にはなるのでぜひ把握してもらえたらと考えています。

さらに株価の比較に合わせて私が考えている買い時もお伝えしておきます。
おおよそこの付近で追加購入をしているイメージです。

【追加購入のイメージ】
VYM 株価100ドル 
SPYD  株価35ドル   
HDV 株価100ドル 

あくまで私の場合です。
上記の株価の場合ですと売買益も狙えボーダーラインとして考えています。

もちろん投資は自己責任になるので上記についてはあくまで参考としてみて下さいね。

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メリットとデメリットについて

最後にそれぞれのメリットとデメリットをまとめおきますね。
選定時ぜひ参考にしていただければ幸いです。

■VYM

【メリット】
・売買益を狙える
・銘柄数が多く分散されている
・経費率が安い

【デメリット】
・少額投資ができない
・配当利回りが低い

成長が見込めるため長期投資をお考えの方にとてもおすすめ。
長期ホールドして売買益も増やしながら配当をもらうのがいいかもです。

またVYMの詳細についてはこちらの記事(【両学長も紹介した高配当ETF】初心者にもおすすめなVYMとは)もあわせて読んでみて下さいね。

■SPYD

【メリット】
・配当利回りが高い
・経費率が安い
・少額投資ができる

【デメリット】
・景気変動の影響を受けやすい
・株価成長が見込めない

とにかく配当狙いで投資をしたい方向けです。
ピンポイントに株価が下がった時期に購入してくことが必要なため長期投資でお考えの方はサテライト的な位置で購入がいいかもですね。

またSPYDの詳細についてはこちらの記事(【たぱそうさんもおすすめ】高配当ETFのSPYDとは【高い配当利回りが特徴】)もあわせて読んでみて下さいね。

■HDV

【メリット】
・財務安定型で不況時に強い
・経費率が安い
・配当利回りが高い

【デメリット】
・少額投資ができない
・株価成長を大きくは見込めない

VYMほどではありませんが成長性も考慮して長期ホールドもありだと。
また現在のような株安時などに活躍するためサテライト的な立ち位置で購入を検討してみるといいかもです。

またHDVの詳細についてはこちらの記事(【アラサー夫婦さんもおすすめ】高配当ETFのHDVとは【安定性が特徴】)もあわせて読んでみて下さいね。

上記が3つのETFを比較して分かるメリット・デメリットでした。
個人的には資産形成期なので3つのETFを購入しています。
特にVYMを多めにして次にSPYDにしています。

さらに2022年からは今後来る可能性があるリセッションも考慮してHDVを増やしました。
このようにご自身の投資の考え方を持ちつつまずはどれかを試しに購入してみて下さいね。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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プロフィール
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セカユタ

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主に米国株を中心とした資産形成の基礎知識や市場の現状についてまた節約や副業についての情報も一部ですが発信しています。
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