【広瀬隆雄さんから学ぶ】GAFAM決算からみえる米国市場の近況

株式投資

2023年2月10日に楽天証券の「トウシル」で広瀬隆雄さんが最新記事(米ハイテク大手GAFAMの近況と決算のまとめ)を出されていました。

10年近く株式市場を牽引していたGAFAMですが今回の決算から何がみえてくるのかがよく理解できたのでぜひシェアしたいと考えました。

記事のレビューも含めて5社の現在の株価もみていきたいと思います。

ということで今回は「GAFAMの決算からみえる米国市場の近況」についてです。

米国市場へ投資をされている方は米国市場の近況が理解できるのでなるので参考に読んでみて下さい。

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それでは各社の詳細について解説していきますね。

アルファベット(Google)

2023年2月18日チャート

【第4四半期 決算報告】
EPS:予想$1.19 結果$1.05
売上高:予想764.9億ドル 結果760.5億ドル

広瀬さんの見解としてYouTube広告が前期に続いて今期も前年同期比でマイナスを記録したことは投資家にネット広告環境の暗転を印象付けましたとのこと。

またYouTube広告は前年比で−7.8%でした。

ちなみに現在の検索市場の9割をほぼ独占していいるGoogleですが最近ではMicrosoftがOpenAI社が開発したChatGPTに投資してBingに取り込む動きをしています。
その投資額はおよそ100億ドル(約1兆3000億円)とも言われていますので競争の激化が予想できますよね。

また2月9日にロイターの記事でGoogleのBard(AIチャットボット)が不正確な回答をしたと報じています。

内容としては「9歳の子どもに教えられるジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による新たな発見は何か」という質問。
バードは複数の回答を生成して太陽系外の惑星の写真を最初に撮影したという答えも含まれていたようですがこの写真は2004年に欧州南天天文台の超大型望遠鏡(VLT)によって撮影されていたとロイターが誤りを発見したようです。

このことが要因となり8日の米株式市場で米アルファベットの株価が急落して時価総額1,000億ドル超を消失したとも報じています。

もちろんこれは現在の話なのでGoogleがどのように対抗をしてくるか楽しみですよね。

アップル


2023年2月18日チャート

【第4四半期 決算報告】
EPS:予想$1.95 結果$1.88
売上高:予想1,216.7億ドル 結果1,171.5億ドル

とりわけiPhone売上高は予想690億ドルに対し結果658億ドルと落胆を誘う数字だっとおっしゃっています。
さらにMac売上高も予想98億ドルに届かない77億ドルでした。

近年重要度を増しているサービス売上高は予想208億ドルに一致する208億ドル。
第2四半期の見通しに関しては、やはり今回と同じ−5.5%前後の成長率になることが表明されていて市場の予想+3%より明らかに低いとの見解でした。

ちなみに明るいニュースもあります。

タブレット端末「iPad」の売上高が前年同期比29.6%増の93億9600万ドル(約1兆2400億円)となり、Macを上回りました。  
またアクティブデバイスの数が20億台を突破したことを明らかにしていてiPhoneやMac、iPad、Apple Watchなどの世界で稼働中のアップル製機器の数が22年1月時点の18億台から11%増加。  

CNBCによると世界におけるアップルの顧客基盤を示すものとのことで投資家にとって重要な数値になりそうですね。
サービスや製品を通じて一層の収益化につなげられる可能性があるようです。

ロックダウンの影響もあり中国での生産数15,000台減なども報じられていましたよね。
このような2022年のかき入れ時のマイナス分を今後どのように補っていくか期待してウォッチしていこうと思います。

メタ・プラットフォームズ(Facebook)


2023年2月18日チャート

【第4四半期 決算報告】
EPS:予想$2.23 結果$3.00
売上高:予想316.9億ドル 結果321.6億ドル

メタはこのところずっとひどい決算を出してきた関係で事前のアナリストの予想数字が低かったのに助けられて良い決算を出しました。
ちなみに売上高成長率は前年同期比−4.5%。

第1四半期の売上高は予想272.5億ドルに対して新ガイダンス260億~285億ドルが提示されましたことで中値は予想に一致したとおっしゃってます。

メタについてはポジティブニュースもあったように感じます。

ザッカーバーグ氏はメタバースの将来を約束することに2022年を費やしてきました。
ですが2月1日に開かれた投資家との電話会見でユーザーに最も関連性の高い動画を適切なタイミングで送るという差し迫った課題に一層焦点を当てたようです

また対話アプリでようやくかなりの売上高を計上したことも明らかになったようですね。

さらに同氏は2023年の経営テーマは「効率の年」だと説明してメタが好感されました。
そのため2日には10年ぶりになる株価が一時28.8%まで上昇と大幅高になっていましたよね。

ここまでのマイナスがあった分を2023年取り戻すのかという観点でメタは期待してみていくとおもしろいかもしれないですね。

アマゾン

2023年2月18日チャート

【第4四半期 決算報告】
予想:$17.00 結果$3.00
売上高:予想1,457.2億ドル 結果1,492億ドル

広瀬さんはリヴィアン・オートモーティブ(ティッカーシンボル:RIVN)の株価が下落したことによる見なし損23億ドルが含まれているのでコンセンサス予想と単純に比較することはできないと見解でした。

ちなみに売上高成長率は前年同期比+8.6%。

ただしアマゾンは小売業であり米国のインフレは+6.5%であることを考えると物価の上昇分を除いた成長はとても低いと考えるべきだと。

また注目されたAWS売上高は前年同期比+20.2%成長の213.87億ドルでした。

セグメント・営業マージンは24.3%。
これは前年同期の29.8%から大幅に下落しました。

ドル箱部門であるAWSが値引き圧力に晒されていることが明らかになったこと投資家はこれを嫌気しましたと仰っています。

今回は売上高をクリアしましたがアマゾンについてはポジティブニュースが見つからないのが現状でしたね。
デジタル広告の減速や高インフレなどアマゾンのみではなくてGAFAM全体に言えることですが大きなダメージであったことは理解できますよね。

マイクロソフト


2023年2月18日チャート

【第4四半期 決算報告】
EPS:予想$2.31 結果$2.32
売上高:予想531.7億ドル 結果527.5億ドル

また売上高成長率は前年同期比+2.0%。

注目されたアジュール部門売上高は前年同期比+31%で9月期の+35%から減速ししていたと広瀬さんは仰っています。

先程のGoogleの話からも今後はBingがユーザーをどれだけ獲得していくかに期待といったところではないでしょうか。

またマイクロソフトのサティア・ナデラ会長兼最高経営責任者(CEO)は「最先端のAI研究を責任持って前進させ、AIを新たな技術プラットフォームとして民主化させるという共通の熱意の下、オープンAIとパートナーシップを結んだ」と説明されています。

さらにおよそ100億ドル(約1兆3000億円)と推定される投資額をみても本気度が伺えますよね。
このような点からもマイクロソフトの株価にも大きな期待をしながらみていこうと思います。

GAFAM決算からみえる米国市場の近況

広瀬さんの見解では昔と同じような成長をひねり出すことが極めて困難になっていると。
これらはネットが世界の隅々まで行き渡った結果起きている「フロンティアの喪失」だと言います。

そのため今までと同じやり方で難局を乗り切ることはできないだろうと。

またGAFAMの成長率は限りなくゼロに近づいているということでした。
各社は人員削減を発表していますがまだまだコスト削減の努力は手ぬるいのではと。

成長のための「次の一手」が見えない以上は値ごろ感からこのあたりの銘柄に手を出すべきではないと仰っています。

広瀬さんの話が本質をついていると考える一方で今回の決算で悪材料が出尽くにより次の決算は良くなる可能性が高いのではと私は期待しています。

ですが広瀬さんの仰る通りで過度にGAFAMにベットすることは避けようとは考えています。
また投資はそれぞれの考えがあると思いますのでこの記事が少しでも参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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セカユタ

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