【バフェット太郎さん】「すばらしい時期が終わる」ウォーレン・バフェット氏の警告について

株式投資

2023年5月6日に米国ネブラスカ州のオマハでは毎年恒例となったバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の年次株主総会が開催されました。
人口わずか50万人弱のオマハに世界から約4万人の株主が押しかけていたようです。

毎年恒例となったこの株主総会では経済や市場について株主から寄せられる多数の質問に対してバフェット氏とマンガー氏が掛け合いをしながら答えるのが目玉です。

計6時間にわたって株主からの質問に答え続けた中で我々、個人投資家が知っておきたい情報をバフェット太郎さんやばっちゃまさんがご自身のユーチューブチャンネルで紹介されていました。

とてもためになる内容でしたのでシェアさせていただきます。

ということで今回は「バフェット氏の警告【すばらしい時期が終わる】」についてです。

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それではバフェット氏が多くの質問に対して答えていますがその中でも特に注目の回答な発言について解説していきますね。

銀行危機について

まずはじめは銀行危機について「もしすべての預金者が救済されてなかったらどのような影響があったか」との質問に答えています。

バフェット氏は「規制当局が全ての預金者を救済すると判断したことについて、そうしなければならなかったし、もしそうしなければ世界の金融システムに打撃を与えて、大惨事になっていただろう」と答えました。

続けて「銀行システムがこれからどうなるか」という質問に対してバフェット氏の回答は下記です。

「予測する方法はもちろんもっていないが実際にここ数ヶ月の間で私にとっては予想外のことがたくさん起きた。結果として私が米国の銀行システムを理解しておらず予測もできないということを再認識させられた」と答えていました。

またバフェット氏は銀行預金の安全性を強調。
今後1年間、アメリカの預金者が銀行破綻で1ドルも失なわないことに100万ドルをかけることを提案していたそうです。

しかし同時に「恐怖は伝染すること」を強調。
銀行預金や債務上限について人々を安心させるため不安を煽る政治家、政府機関、マスコミによるメッセージが良くないのではと言及されていたようです。

また米国政府の積極的な支出に対しても言及。
米ドルは世界の基軸通貨として地位を失う危険はないが米国政府の積極的な支出は破壊的な結果をもたらす可能性があるとバフェット氏は警告されていました。

「我々は基軸通貨であり、他の通貨が基軸通貨になる選択肢はないと思う」と述べていたようです。
バフェット氏は「脱ドル」つまり他国が米ドルへの依存度を下げるリスクには無関心な様子でした。

ですが「過剰な支出はドル価値を低下させ、インフレを助長しないように」と言及されています。
これはお金を刷り続けることへの心配を伝えていたことになります。

またこの点についてはチャーリー・マンガー氏も「米国が過剰な支出によって危険な結果を招くリスクを冒すべきではない」と付け加えたそうです。

では政策金利についてはどのように考えているのでしょうか。
次章でお伝えしていきますね。

政策金利について

感染症の広まりにより2020年と2021年に広範囲の閉鎖・休業やサプライチェーンの混乱を引き起こして、その解決策として米国政府は景気刺激策として紙幣を刷り続けて家計に支援を行って経済の立て直しをしてきました。

その結果ですが需要や戦争による供給ショックが重なり2022年夏のインフレ率は最大で9.1%と40年ぶりの高水準に達しています。

これに対してFRBは歴史的なインフレを抑制するために過去14ヶ月の間に金利を0〜5%以上まで金利を引き上げましたよね。

出典: 連邦準備制度理事会 (米国)

このような金利の急上昇は消費者と企業を圧迫してさらなる銀行破綻と信用収縮の懸念を高めています。

また金利上昇は支出よりも貯蓄を促し借り入れコストを上昇させます。
つまり通常、需要を減退させて資産価格を下落させて景気後退のリスクを増大させているということ。

ですがバフェット氏はかねてから「将来の景気や政策金利の見通しを予想して投資をすることはない」と言っています。
また「ビジネスとそのビジネスに支払う価格にだけフォーカスしている」と述べていますからバフェットの投資哲学が変わっていないことが改めて示されたことになりました。

ではそのバフェット氏が保有しているアップルのポートフォリオに占める割合についての質問もありましたので次章で解説してきますね。

アップルへの投資割合が高い

アップルへの投資比率が高い点も株主から質問があったようです。
この点について「1500ドルのiPhoneを手放すくらいなら、3万5000ドルのセカンドカーを手放したほうがいいと思っている」とバフェット氏は答えたそうです。

ちなみにバークシャーは2016年から2018年にかけてアップルに約360億ドルをつぎ込みました。
過去5年のうちにおよそ4倍に投資額を増やしています。

バフェット氏は「アップルは自分が知る限りおそらく最高のビジネス」と評していそのデバイスが我々にとって必要不可欠かに言及されていました。
またiPhoneについて「信じられないほど価値があるユーティリティだ」と述べていたそうです。

さらにティム・クック氏を最も上品なCEOの1人で経営についても称賛されていました。

またバフェット氏は「非上場企業を考慮すればアップルはバークシャーのポートフォリオのおよそ6%に過ぎない」と説明されていたそうです。

トウシルより

上記の画像はトウシルで紹介されてたバークシャーの上場株ポートフォリオ(2022年12月時点)です。

その他では完全買収して子会社化した自動車保険のガイコや鉄道会社のバーリントン・ノーザン・サンタフェ、エネルギー会社のバークシャー・ハサウェイ・エナジーなどの非上場株を保有しています。
実際には非上場株を含めるとアップルは全体の約6%にすぎないということ。

このように結果として分散投資となってきています。
ここでバフェット氏とマンガー氏は分散投資について言及されていましたので次章で解説していきますね。

分散投資について

ちなみにバフェット氏が幅広い銘柄に分散投資をしているのはバーシャー・ハサウェイの規模があまりにも大きくなってしまったせいで、必然的に分散投資にならざるを得ないからとバフェット太郎氏は言っていました。

さらにバフェット氏の盟友である副会長のチャーリーマンガー氏は分散投資について「分散投資はリスクを減らし、より弾力的なポートフォリオを作るための標準的な投資ルールとなっているがやり過ぎというものがある」と言っていたそうです。

また「教育で教えられている非常識なことの1つに普通株への投資では膨大な分散投資が絶対に必要だというものがある」とのこと。

さらに「しかしそれはバカげた考えだ。簡単に見極められる良い投資機会は多くはないのでもし3つしか選択肢がないのなら私は最高のアイデアに投資する」と持論を展開されていたようです。

またマンガー氏は「良い投資アイデアと悪い投資アイデアが区別できない人がいると言います。
そして自分が良い投資だと思ったものを実態より良いものだと勘違いしてしまうことが多い」として「私たちはそれほど賢くないけれど、他の人たちに比べてそのような失敗が少なくそれは私たちにとってラッキーだった」と付け加えています。

自分は分散はしっかりできているとお考えの方はいいですが少し不安だと感じられている方はこの機会にあらためて分散投資について考えてみるのはいかがでしょうか。
ちなみに分散投資についてだいぶ前ですがこちらの記事でまとめていますのでぜひ参考に読んでみて下さいね。

そしてバフェット氏が考える米経済の見通しについても言及されていましたので次章で解説してきます。

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それでは今回の株主総会の中で多くの方が反応をしている発言について次章で解説していきますね。

すばらしい時期の終わりについて

最後にバフェットの発言で一番注目された言葉ですが米経済の見通しについて「今年、我々の事業の大部分は昨年より低い収益になるだろう」として「米国経済にとって信じられないほどすばらしい時期が終わりに近づいている」と悲観的な見方を示しました。

そもそもバークシャーは保険・鉄道・エネルギー・小売など様々な事業に投資をしているコングロマリット(複合企業)ですからバフェットはバークシャー傘下の事業が保有する様々なデータから将来を予想することもできます。

そのためバフェット氏の「すばらしい時期の終わり」という言葉には誰よりも説得力があり、米国の景気後退が近づいている可能性が高いとバフェット太郎氏は仰っていました。

ちなみにバフェット氏は米国株が弱気相場入りした22年1月〜9月末までの9ヶ月間に渡って660億ドル(約9兆円)もの巨額の買い越ししましたがその後23年3月末までの半年間で計250億ドル(3兆4000億円)も売り越ししています。

そして現在バークシャーの現金残高1306億ドル(約17兆6000億円)まで積み上がっていてこれはバークシャーが保有するアップル株の時価1588億ドルに近い数字ですのでいつでも巨額投資に踏み切れる準備ができていることが分かるとバフェット太郎氏は言います。

とりわけ株式投資における富の源泉は強気相場ではなくて弱気相場と言われていますからバフェット氏はこのチャンスを逃さないようにと言っていました。

私たち個人投資家についても米経済の見通しについてバフェット氏の言葉を理解してどう行動するべきかを考えるといいのではないでしょうか。
また以前の株主総会になりますがとても興味深い質問にバフェット氏が答えていましたので次章で紹介しておきますね。

インデックスファンドについて

この内容はばっちゃまさんが動画で話していた内容ですが2008年のバークシャー・ハサウェイの株主総会である記者がバフェット氏とマンガー氏に質問していたようです。

フルタイムの仕事を持ち18ヶ月分の経費を賄えるだけの貯蓄があるアマチュア投資家だと仮定します。
そのうえで「もしお二人が30歳に戻り、はじめて100万ドルを手にしたらどのように投資しますか?」と質問をしました。

そしてバフェット氏は「あなたのいう条件のもとでは私ならおそらく全額を超低コストのインデックスファンドに投資するだろう」と答えたそうです。

さらに「長期的には債券を上回るパフォーマンスを期待します」と付け加えたそうです。

最後に「そしてそれを忘れて仕事に戻るだろう」と述べていたいそうです。

マンガー氏はS&P500 や他の株式指数に連動するファンドに資金を保管することが最良の選択であることに同意されています。
そして「もしあなたが非常に熟練したプロの投資家になる合理的な見込みがないのであれば、もちろんインデックスファンドのような簡単なもので妥協すべきです」と語っていたそうです。

またバフェット氏は「誰からもこのようなアドバイスはないでしょう。なぜならそのようなアドバイスをするためにお金をもらっていないから」と。

さらに「良い投資先があると言われてそれにコミッションを払ってしますことに対してインデックスに勝つことはできないだろう。私が提案する方法で30〜40年という長い機関をかけて非常に申し分のないリターンを得ることができた」と。

アマチュアは市場に勝てると感じるべきではないと言及されていたそうです。

バフェット氏の言葉から学ぶこと

今回は直近で行われたバークシャーの株主総会よりバフェットの発言の中で注目するべき内容をまとめました。

まずは銀行危機についてですが規制当局の救済処置がなかった場合は大惨事になっていたと述べました。
さらにバフェット氏は銀行預金の安全性を強調。

この点については「恐怖は伝染する」と警告もしています。
銀行預金や債務上限について人々を不安を煽る政治家、政府機関、マスコミによるメッセージが良くないのではと言及。

個人投資にとってはしっかりと本質をみることでリスクを理解して行動することが重要だと分かります。

そして政策金利の引き上げについてですが「将来の景気や政策金利の見通しを予想して投資をすることはない」と以前より発言していて「ビジネスとそのビジネスに支払う価格にだけフォーカスしている」と述べています。

これは誰も将来について完全な予想をするのは難しいがその企業のビジネスが良いものか悪いものかをしっかりと判断することが重要だと分かります。

この点ではアップルの投資比率についての質問への回答からより理解できました。
特にiPhoneが人々にとって必要不可欠であることが理由となっていいビジネスだと判断されています。
個人投資家はこのようなビジネスを見る目をよりつけていくことが重要だと理解できます。

ちなみにバフェット氏の投資術を詳しく知りたい方は株式会社TENGOODの代表をしている柏木悠介さんの書籍「最短でFIREを達成する方法。ウォーレン・バフェットの投資術」のレビューをこちらの記事でまとめていますので興味がある方は読んでみて下さいね。

そして米経済の見通しについてですが「すばらしい時期の終わり」と発言されていました。

今後の景気後退についてバフェット氏の言葉から近い将来の可能性があることは分かります。
ここで私たちはネガティブに捉えずに景気後退時が買い時であると認識しておくことが重要とも捉えられますよね。

実際にバークシャーも現金残高1306億ドル(約17兆6000億円)まで積み上がっている点からも準備を進めていることが分かります。
現状として私たち個人投資家も現金比率を高めて買い時に向けた準備をしておくことは現状での最適解の1つではないでしょうか。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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