金融知識について今までは学校で学ぶ機会はなかったですよね。
多くの方は成人して必要になってから実践で学ぶといった感じではないでしょうか。
ですが金融知識は私たちの生活に欠かせないものです。
だからこそ私はもっと早くに投資や金融に関する勉強をしておきたかったと感じていました。
そしてなんと2022年の4月よりようやく高校で金融教育が開始されました。
これは日本人の金融リテラシーを向上のためにも大切な一歩だと個人的に考えています。
そして高校生が実際にどんなことを学んでいるのか?
その内容を知っておくことはご両親や私たち大人全般にとっても大切なことだと思いませんでしょうか。
ということで今回は「2022年4月からはじまった高校の金融教育」についてです。
もちろん私たち大人にとっても勉強になる情報になるのでぜひ最後まで読んでみて下さい。
金融リテラシー・ランキングについて
【調査内容】
①基本的な金銭管理(比重50%)
予算管理、貯蓄、クレジットカード利用の責任など、基本的な金銭管理に関する回答者のスキルを査定
②財務計画(比重30%)
金融関連の商品、サービス、概念に関する知識、および資金需要に備えた長期的な計画能力を査定
③投資(比重20%)
投資に伴うさまざまなリスク、投資商品、必要なスキルに関する基本的理解を査定
本題の前に日本の世界と比べた金融リテラシーの現状を理解するのがいいと考えました。
そこでアジア、太平洋、中東、アフリカ地域の25市場の消費者を対象に実施した調査結果をお伝えします。
まずは調査方法ですが上記の3つの主要項目で調査されていました。
そして画像を見てわかる通りとても残念ですが日本は14国中最下位でした。
この事実は受け止める必要があるなと感じます。
そのうえで我々がどう考えて行動するべきかが重要になるのではないしょうか。
例えばですが子どもたちのために大人の私たちから金融リテラシーを上げることも大切です。
そしてもっと金融教育を大人が意識することで子どもたちも必要なことに気づいていくのだと考えています。
ですので一緒に金融リテラシーを上げられるようにこのブログをさらにいいものにしていきますので今後もお付き合い下さい。
高校で金融教育がはじまった背景
では実際に2022年4月から高校の家庭科授業で金融教育が始める背景について解説します。
簡単にいうと成人年齢の引き下げがあります。
実際に成人年齢の引き下げにより18歳からクレジットカードを持ったりローンを組めたり賃貸契約ができるようになりました。
金融の知識がない成人になりたての方がクレジットやローンなどをはじめるのはリスクもありますよね。
だからこそそのリスクをなくすために授業がスタートされたということです。
そして教材(高校生のための金融リテラシー講座)については金融庁が出しているのですが作成意義を公表しています。
2022年4月からの成年年齢引き下げにより、18歳から、クレジットカードを作るなど金融に関する様々な契約を自ら行えるようになり、金融経済教育の重要性はますます高まっています。また、2022年4月からの高校学習指導要領改訂で、金融経済教育の内容が拡充されます。
金融庁では、高校の先生等からご意見をいただきながら、新学習指導要領に対応した授業を行うための指導教材を作成いたしました。
実際の授業や先生方の準備のほか、一般の方の学習にもご活用ください。
金融庁のHPより
このように成人年齢の引き下げが背景となって金融教育がはじまったことが分かります。
そして私たち大人が子どもたちの金融知識をつける意義を理解しておくとよりいいのではないでしょうか。
講座の目的とは
【講座の目的】
• 自分の将来の暮らし方について考える
(ライフプランニング)
• そのために必要なお金と、準備の方法
(家計管理・資産形成など)を学ぶ
• 金融トラブルにあわないよう、手口や対処法を知る
さらに講座を行う目的(ゴール)についてです。
上記のように実際に生活に落とし込みながら必要な学びをしていくようですね。
この記事では上記の項目から資産形成に関わる点をピックアップしてまとめていきますね。
ちなみに実際に使用される教材については「高校向け 金融経済教育指導教材の公表について」こちらから見ることができますのでご覧下さい。
ではポイントの解説です。
第1章 自分の将来の暮らし方について考える
第1章は主に家計管理についてです。
①家庭の収入と支出を管理(家計管理)して貯蓄
②具体的に人生の希望や計画を時系列に描いてみる
(ライフプランニング)
③年収の違いを含め多様な働き方を知り自分がどのように働くかを考える
④「教育」「住宅」「老後」という人生3大費用に対して計画的に準備
資産形成の入り口が家計管理にあることがここからも分かります。
そのうえで自分たちがどのように生きていくかのライフプランをしていくことです。
実際にシュミレーターを使って自分の将来をイメージさせるようですね。
【シュミレーターはこちら】
金融経済教育 高校授業副教材
シュミレーターの種類は4つ。
「資産形成」、「借金」、「家計管理」、「ライフプラン」。
その中から実際に実際講義の中では「家計管理」と「ライフプラン」を使って勉強していく流れになっていました。
第2章 使う
1章では家計のお金の流れを知って今後どのようなプランニングが必要かを大枠で学んでいるようです。
そして次は「支出管理」についての学びです。
①「必要なもの(ニーズ)」と「欲しいもの(ウォンツ)」に分けて使う
②先に収入から一定額を貯蓄に回して支出をやりくりしてお金を貯める
(家計管理は収支を黒字にする)
③キャッシュレス決済のメリット・注意点を理解して自分に合った使い方を考える。
上記にもあるように今後はよりキャッシュレスが進むのでだからこそ決済サービスやクレジットカードを持つ人が増える可能性があります。
さらに特にクレジットカードは使いすぎの可能性があるため「必要なものか」をしっかりと見極められるように学んでいって欲しいなと感じます。
また現在ではキャッシュレス化が進んだことにより家計簿の一元管理をアプリを使ってできるようになりましたよね。
このようにアプリの活用も含めて家計収支の管理をはじめやすくするために3ステップで解説しているのでこちらの記事(【資産形成のスタートはここから】支出を減らす3ステップ)もあわせて読んでみて下さいね。
第3章 「備える」 ~ 社会保険と民間保険
第2章で収支管理についてを学んでいました。
その次は保険についてです。
①保険の仕組みを知る
・リスクに備えお金を出し合って必要な時に支払われるもの
②日本は社会基盤として社会保険制度がある
③民間保険の種類を知る
・生命保険(人に対する保険)
・損害保険(モノに対する保険)
④ライフプランに合わせて社会保険、資産形成、民間保険の利用を組み合わせる
個人的にはこの章で学ぶ保険については学生の時に学んでおきたかったと感じています。
理由としては社会人になってから少しずつ学んでいたのでせめて概要だけでも分かっていれば無駄な保険にも入らずに済んだのかなと。
私はそれだけこの章の重要性を感じています。
第4章 「貯める・増やす」 ~ 資産形成
今までの章では保険なども含めて家計管理の全体像を理解できるように学んできました。
そして4章ではセカユタブログのテーマにもなる資産形成についての学びになりますね。
①目的別に金融商品を活用し、自分に合う資産形成で将来に向けて準備。
②利子の考え方について。
・お金を預けると利子をもらえ、お金を借りると利子を払わなくてはならない
③単利と複利について
・元本のみに利子がつくことを「単利」
・運用して利子にも利子がつくことを「複利」
④金融商品の3つの基準「収益性」「安全性」「流動性」は目的に応じて使い分ける
⑤「預貯金」「債券」「株式」「投資信託」の特徴を知る。
⑥投資について。
・自分の資金を経済活動に提供することで、利益の一部を受け取ること。
ちなみに私がブログでおすすめしていることは下記になります。
・倹約して月5万程度の固定費を削減
・副業などで月5万を貯める
・浮いた10万を投資で資産運用
これができれば生活に困るようなことがなくなります。
それどころかお金が増えていきますよね。
ですが意外にやっていない方がいるのではないでしょうか。
おそらく理由はその必要性や仕組みが分からないからだと。
だからこそこのように資産形成の必要性を高校生から学びはじめられることはとても重要だと考えています。
私自身もさらに勉強をして子どもたちの世代に資産形成の大切さを教えていけたらいいですよね。
ぜひこのブログを通して一緒に学んでいけたら嬉しいです。
ちなみにこの章で出てくる株式投資の基礎についてはこちらの記事(はじめる前に知っておきたい株式投資の基礎【わかりやすく解説】)で詳しく解説していますのでぜひあわせて読んでみて下さい。
【応用編】
さらに資産形成の応用編も学んでいきます。
⑦リターンとリスクについて。
・お金を運用して得られる利益や損失を「リターン」
・このリターンの不確実性の大きさは「リスク」
⑧金融商品のリスク・リターンを考える。
・金融商品は自分の意思で選ぶため、利益・損失は自己責任。
⑨SDGsについて
・投資を通じて社会課題の解決(SDGs)に貢献することも考える。
さらにそのことをESG投資とも呼ばれている。
⑩リスク軽減について。
・投資運用商品は元本割れの可能性があり、工夫で元本割れリスクの軽減が期待できる。
軽減には「長期」「積立」「分散」投資、「非課税制度」がキーワード。
⑪リスク軽減の代表的な制度について。
・非課税制度として「つみたてNISA」と「iDeCo(個人型確定拠出年金)」
応用編ではスタート地点として投資にはリスクがあり、さらに自己責任であると学ぶようです。
また投資信託やETFなどを活用して分散投資を行う重要性もこの章で理解できると分かりますよね。
ちなみに分散投資については下記の記事で詳細も解説していますのでぜひあわせて読んで見て下さい。
投資信託についてはこちら(【投資初心者の方は必見】時間短縮で無理なくはじめやすい投資術)
ETFにちてはこちら(【ETFを解説】投資信託の次の選択肢【分散投資で安心】)
さらにNISA(非課税制度)について私たち大人が子どもたちに説明ができるようになっているととてもいいなと感じます。
特につみたてNISAではなくNISAが恒久化するなど今後も制度変更の可能性があります。
都度、勉強しておけるといいですね。
上記のように投資をはじめるのに予備知識があるととても心強いです。
私たちが学べる場として「投資の達人になる投資講座」がおすすめ。
オンラインでいつでもどこでも受講可能です。
料金もかかりませんのでぜひ活用してみて下さいね。
第5章 借りる
次の章は借金やクレジットカードなどの借金についてです。
よく理解できれば無計画な借金はなくなります。
①借金のリスクについて。
・お金を「借りる」と一般的に利子(金利)が発生する。
・元本と利子、両方を返済する必要がある。
②クレジットカードの利用について。
・クレジットカードの利用もお金を借りることになる。
・手数料(実質的には金利)が発生。
③借りる前に返済のイメージを持つ。
(毎月の返済額、返済期間、返済総額を確認する)
④使用時の注意点。
・金利や借り過ぎに注意が必要。
⑤奨学金などの制度利用について。
・必要に応じて、奨学金の仕組みを理解し活用する。
・家計管理をしっかりして、計画的に返済。
クレジットカードは基本的には自分の収入を先まわしに使うという考え方。
そのため自身の決めた金額内で使用する必要がありますよね。
私も経験がありますが持ちはじめたころは使いすぎてしまって引き落としされると残金がないとなりかねません。
このようなことがないよう自分の収入や貯蓄以上に使うことには注意が必要になります。
ぜひ私たちも気をつけて健全家計を目指しましょう。
第6章 金融トラブル
最後の章はトラブルについてですね。
自分は大丈夫と思っていてもいつなんどき被害にあうかも分かりません。
ですので目は通しておいて下さいね。
①金融トラブルの手口を知る。
・「絶対に儲かる」はない。
②トラブルを避ける方法について。
・おいしい話には気をつける
・向こうから近寄ってきてもはっきり断る
・万が一トラブルに遭っても、決して諦めない
③トラブルに遭ってしまった場合の対処について。
・悪質な業者との契約の取り消し・無効を求めましょう。
④ホットラインについて。
・188番(消費者ホットライン)に電話して相談。
金融トラブルは自分は大丈夫となぜか多くの方が考えているように感じます。
私も含めてですが常に金融リテラシーを高めてトラブルになりそうな場所から離れる意識を持てることが大切だなと考えています。
自分は大丈夫と考えずに意識をすることで回避できる可能性を高めておきたいですよね。
お金の話をすることはとても大切
今回は2022年4月より高校ではじまった金融教育の概要についてと私たちの資産形成にも紐づけて必要なことをまとめてみました。
読んでいただいてみて私たちが学校で習わずに実践で覚えてきたことをこれからの高校生は学校で学ぶことが分かったのではないでしょうか。
金融リテラシーの向上のためにとてもいいことだと私は考えています。
またとても不思議なのですが私たちはお金を大切だとよく言っています。
ですがなぜかお金の話を家族以外の周りの人と話すことを控えるように教わってきたと感じています。
もちろん具体的な資産額などについて個人差もあるので誤解を受けやすく、さらには個人情報ですので話す場合は気をつけるべきなのは分かります。
ですが金融教育をはじめた背景からも分かるように今後はさらに資産形成の重要性を問われるようになると想像できますよね。
ですのでお金についてみんなで知識共有することで金融リテラシーが引きあがっていくのではないでしょうか。
さらに子どもたちにも教えられるように私たち大人がより理解を深められるようにこのブログで資産形成の重要性も発信していきますので。今後ともお付き合いいただけたら幸いです。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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